お肌の状態は日々変わっていきます。夏に受けた紫外線や生活習慣の乱れからくるダメージでお肌の透明感は失われていきます。くすみやカサカサなお肌は、外見にも大きく影響を与えてしまいます。お肌の透明感を手に入れる為には、綺麗な素肌作りが大切です。メイクに頼らない、綺麗で透明感のある素肌を手に入れましょう。
美しい素肌を手に入れるには透明感が大切
今はメイク技術も上がり、沢山の美容方法も誕生しました。しかし、いくら上から修正をしても、元々の素肌が綺麗でなければ、メイクは映えないですし、自身も無くしてしまいます。肌が綺麗な条件は、白い肌と思われがちですが、実は、肌の透明感が大切になります。透明感とは、「キメが細かくて血色が良く、明るく健康的な肌」の状態のことを言います。毛穴が開いて目立っている、古い角質が残っていたり、乾燥してカサカサ、ゴワゴワしている、くすんでて血色が悪い肌は、透明感のある健康的な肌の印象を遠ざけてしまいます。
お肌の透明感はなぜなくなるの?原因を知って予防しましょう
透明感が無いと言っても、なぜお肌の透明感は失われるのでしょう。そこには肌のキメとくすみが大きく影響しています。他にも生活習慣や食生活の乱れが原因となったりと様々な要因があります。
肌のキメの崩れ
綺麗な素肌の条件の一つは、「キメの整った肌」です。キメが粗くなったり、キメがけずられ過ぎてキメの無い状態になったりすると、肌荒れやかぶれ、毛穴の開きなど様々な症状が現れてしまいます。キメを整えて、均一で綺麗なキメを保つことが、透明感のある肌へと導いてくれるのです。
キメが崩れる原因は?
- ■直射日光(紫外線)によるダメージ
- 直射日光で紫外線A波は、皮膚を透過して、皮膚の構造に欠かせないたんぱく質であるコラーゲンやエラスチン繊維を壊してしまいます。これによって、肌の奥の構造がゆるみ、毛穴が落ち込んだりするようになります。そして、キメは均一ではなくなり、毛穴は開き、たるんで目立ってしまいます。
- ■もともとの肌質
- 人の肌は、様々な肌質があります。オイリー肌やニキビ肌の場合は、過剰な皮脂により毛穴が開きやすい傾向にあります。この肌質の方は、毛穴が開きやすく、キメが粗いのが特徴で遺伝的なものになります。
- ■うるおい不足
- 過剰な皮脂が発生する原因は、肌のうるおい不足が原因です。うるおい不足の肌は、水分不足が原因で、肌の水分が不足すると、キメが粗くなり、カサカサしたくすんだ肌になってしまいます。
肌のくすみ
肌のくすんだ状態とは、顔全体が本来の明るさよりも暗く見える状態です。くすんでいると、肌の透明感や明るさ、ツヤが失われるため、不健康で暗い印象を与えてしまうことも・・・。疲れている時や、寝不足状態、夕方に鏡を見た時に顔全体が暗く疲れが見える場合は、くすみ肌が原因かもしれません。
肌のくすみの原因
- ■角質層が厚くなる
- 表皮は、角層を含むいくつかの層で構成されています。その中でも角質層は最も外側にあり、奥の層で作られた角質細胞が肌の表面へ向かって上がっていきます。そして、古い角質細胞と入れ替わるようにして肌が生まれ変わります。この仕組みをターンオーバーと言います。ターンオーバーが遅れると古い角質細胞が肌の表面にとどまり、くすみの原因になってしまいます。
- ■肌の乾燥
- 肌が乾燥していると肌表面に不要な角質がたまり、透明感を失ってしまいます。特に乾燥が酷い場合は、化粧水や美容液の肌への浸透力も落ちて、うるおいが足りない状態が続き、皮むけや敏感肌状態になってしまうという悪循環にも繋がります。
- ■間違ったクレンジング選びと洗い方
- メイクの濃さに合っていないクレンジング剤を使うと、メイク汚れを落としきれず、肌のくすみの原因になります。しっかりメイクを落とす時は、クレンジングオイルなどの洗浄力に優れたクレンジング剤を使用し、メイクの薄い時は、必要な皮脂を落とす事の無いように、肌に優しく、皮脂を守りながら落としてくれる、クレンジングジェルやミルクタイプのものを使用するようにしましょう。くすみの原因は他にも、血行不良、メラニンによるくすみ、糖質の摂りすぎなどの生活習慣が原因で起こるものも多くあります。私生活を見直すことで改善をしていきましょう。
肌の透明感を手に入れる為のお手入れ方法
- ①UVケアは365日欠かさない
- 日焼けは肌へのダメージが強く、シミや乾燥の原因になります。紫外線は1年を通して毎日降り注いでいます。今日は曇りだから、もう涼しい季節になってきたからと油断してはいけません。油断をして入ってきた紫外線はメラニンの生成を促してしまい、茶褐色の肌色を作り出し、くすみを起こしてしまいます。日焼け止めをこまめに塗る、UVカット率の高い、日傘やサングラス、帽子などを活用してしっかりとお肌を守りましょう。
- ②血行不良を改善する
- 疲れやストレス、緊張、運動不足、冷えなどが原因で起こる、血行不良が原因のくすみ血液の流れが滞り、肌に充分な栄養が届かず、毛細血管が青く目立ったり、くすんだ肌になり、顔色が悪い状態になってしまいます。この場合、いくら高い化粧水や美容液を使っても改善しない場合が多いです。
- ■運動して血行促進
- 定期的に、運動をして体内の血液循環を良くしましょう。軽いランニングやウォーキングなど、適度に体を動かす習慣を作ることが大切です。
- ■入浴して体の芯から温まる
- 入浴がシャワーだけだと肌表面しか温まらず、血行を滞らせる要因になります。浴槽に使ってしっかりと入浴することで、内側から温まり、血流を促しましょう。一緒に入浴剤やバスソルトを使ってあげると、より血行促進効果があがるのでおすすめです。
- ■食事の中に内側から温まる食材を積極的に摂り入れましょう
- 体を温める効果のある食材は、ショウガや根菜類(レンコン、ゴボウ、にんじん)などを取り入れ、内側から体を温めましょう。
- ③角質ケアをしましょう。
- 年齢と共にターンオーバーの乱れで、角質の生まれ変わりが遅くなっていきます。本来はがれるべき肌外側の角質が残ってしまい、角質が厚くなっていく事で透明感の無い、くすみ肌になり、肌のキメも失われます。これを改善するために、生活習慣やスキンケアの見直しが必要です。
- ■スキンケアで古い角質を除去
- 自然と剥がれ落ちる古い角質ですが、定期的に角質ケアで古い角質を取り除き、肌のくすみを解消することも必要です。AHA(α-ヒドロキシ酸)とBHB(β-ヒドロキシ酸)には古い角質を優しく取り除く効果があります。この成分の入ったローションをコットンに含ませ、優しくふき取るように取り除くことで透明感アップにつながります。この成分には、過剰な皮脂を抑えたり、ニキビの改善にも効果的です。
- ■質の良い睡眠をとる
- 肌のターンオーバーは睡眠時に分泌される成長ホルモンに大きく影響されます。睡眠時には部屋を暗くして、朝には充分に光を感じることで、体内時計が整い、睡眠の質が上がり、肌の質も高めてくれます。最低でも7時間は睡眠時間を設けましょう。
- ④糖化した食べ物を控える
- □顔色が黄色っぽく、透明感の無い肌
- □忙しくて食事の時間が不規則
- □ご飯やパスタ、パンなどの炭水化物が好き
- □甘いお菓子やジュース・炭酸ジュースなど清涼飲料水をよくとる
- □朝食を食べない
この中で1つでも当てはまった方は糖化が原因で、透明感が失われている可能性があります。炭水化物、砂糖などの糖質が蓄積すると、肌のたんぱく質と結びつき「AGEs(最終糖化生成物)」に変質して、黄色くくすんだ肌になってしまいます。この状態を改善するには、過剰な糖質をとる事を避けて、急な血糖値が上がらないようにすることが大切です。食事をとる時は、野菜や味噌汁など、ヘルシーなものから食べ、おかず、ご飯、というように糖質を最後に口にするようにしましょう。同じ食事でも血糖値の上がり方が緩やかになり、体に蓄積される糖質の量も変わってきます。空腹時にスイーツやおかしなどの糖質を食べると、食事以上に血液中の糖が急激に増加してしまうので、ナッツなどで小腹を満たしてから摂るようにしましょう。
肌の透明感をアップでメイクいらずの綺麗肌に
加齢とともに、肌の透明感は失われてしまいます。気になったら早めに対策を始める事が大切です。肌の透明感が無くなった原因を見極めて、正しいお手入れをすれば、肌の透明感は取り戻せます。透明感のある肌で、なめらかなお肌を保ち、メイクで隠すのではなく、素肌美人を目指しましょう。