お肌の気になる部分をピンポイントにケアしたり、スペシャルケアをしたりする時に役立つのが美容液です。といっても、美容液の種類はかなり多く、選び方を難しく感じている方は多いはずです。こちらの記事では、美容液の種類や、製品選びの際に注意していただきたい点についてご紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
美容液は、タイプによってテクスチャーや使い方が異なります。それではまず、美容液のタイプからご紹介していきましょう。
顔全体に使えるタイプで、多くの美容液は化粧水のあとに使う仕様になっています。このタイプの美容液には、化粧水のようにお肌に馴染みやすい「化粧水タイプ」、それよりも乳液に近い「ミルクタイプ」、クリームのように伸びが良い「クリーム」タイプがあります。そのほか、初心者でも使いやすいジェルタイプや、極端な乾燥肌におすすめのオイルタイプなどがあります。それでは、それぞれの特徴やどのような人におすすめなのか、簡単にご紹介しておきましょう。
化粧水、美容液、クリームというように、1種類で何役もこなすタイプの美容液です。乾燥肌は気になるけれど、スキンケアにあまり時間をかけられないなら、このタイプの美容液を選んでおくと良いでしょう。
目元用、口元用というように、気になる部分に対してピンポイントに使うタイプの美容液です。テクスチャーについては上記を参考にしていただきたいのですが、このタイプは目元や口元の乾燥対策用となっていることが多く、化粧水タイプはあまり見かけません。なお、このタイプの美容液は成分濃度が高い場合があり、顔全体に伸ばすと肌質によっては吹き出物などができることがあります。スポット用として使用部位の指定がある美容液の場合では、顔全体に使わないように注意しましょう。
上記では、美容液のタイプやおすすめの肌質についてご紹介してきました。続いて、以下では目的別の美容液選びについてご紹介しますので、ご自身の目的がどれに該当するのか、まずはしっかりと確認しておきましょう。
すべての美容液の中で最も多いのが、保湿成分を配合した美容液で、ほぼすべての肌質に対応しています。ただし、乾燥肌が気になる方はクリームタイプまたはオイルタイプ、脂性肌の方は化粧水タイプまたはジェルタイプというように、使い分ける必要があります。また、乾燥肌と脂性肌が混在している混合タイプの肌質の方の場合では、皮脂が浮きやすいTソーンを避けて使うようにすると、比較的失敗がありません。このタイプの美容液には、ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチン、セラミド、スクワランなどの保湿成分が配合されています。
美白ケアを目的とした美容液ですので、お肌のくすみやピンポイントにできているシミの改善を目指したい方に向いています。このタイプの美容液には、ビタミンC誘導体、ビタミンE誘導体、アルブチン、ハイドロキノン、トラネキサム酸などの美白成分が配合されています。ただし肝斑の場合では、トラネキサム酸美容液とともにトラネキサム酸内服薬の服用が必要になることがあります。トラネキサム酸内服薬は、薬剤師がいるドラッグストアなどで購入できるほか、美容クリニックや美容皮膚科などでも処方を受けられますよ。
シミやシワをケアするための美容液で、顔全体に使えるタイプとスポット用に分類されています。このタイプの美容液には保湿成分のほか、プラセンタエキス、プロテオグリカン、フラーレン、EGFなどのエイジングケア成分が配合されています。なお、配合成分については製品ごとに異なりますが、シミとシワを短期間で改善したいのなら、成長因子含有のプラセンタエキス配合タイプがおすすめできるでしょう。
保湿、美白、エイジングケアを1種類の美容液で行いたい方には、これらの成分をすべて配合したオールインワンタイプがおすすめです。このようなタイプの美容液は、他の種類よりも価格が少々高額になる可能性があります。しかし、美容液は一度に大量に使用するものではないため、経済的な負担がいきなり大きくなる心配はありません。もしも心配なら、トライアルセットなどを何種類か試してみて、ご自身に合う製品に絞り込むという方法がおすすめできるでしょう。
美容液は、顔全体に使えるタイプとスポット用タイプがあり、テクスチャーも製品によって異なります。さらに、保湿成分や美白成分、エイジングケア成分と、配合されている成分も異なりますので、製品を選ぶ前にはまず、美容液を使用する目的を見極めておく必要があります。どれが自分に合うのかわからないというときには、通販などで購入できるトライアルセットを何種類か試してみて、最終的に1種類に絞り込むという方法がおすすめできるでしょう。なお、肌質は年齢で変化するものですので、合わないと感じ始めたらご自身のお肌をよく観察して、別の種類に切り替えてみることも大切ですよ。