美しい髪と一言で言っても、実際にどのような髪の毛の状態のことを言うのでしょうか。ポイントとなるのは“細胞が生きているかどうか”と言う点にあります。ここで言う細胞が生きているかと言う表現は、層状になっている髪の毛のコーティングがしっかりと維持されているかということです。コンディショナーは基本的に髪の毛の一番外側の層をコーティングしてダメージから守っています。しかし、安いコンディショナーなどを使うとこのコーティングが長持ちしません。これにより髪の毛は保湿することができず、外側の層から順番にダメージを受けていき、次の層へとダメージが進んでいくのです。
ここで活躍するのが、ナチュラル成分を使った髪の毛の保湿・修繕です。天然成分なので、髪の毛に与える化学的ダメージは軽減できますし、栄養成分が化学物質よりも自然に浸透していきます。それでは、順番に効果のあるアイテムを見ていきましょう。
皆さんオリーブオイルに対しては非常に好印象をお持ちかと思います。みなさんのイメージ通り、オリーブオイルには非常に優れた効果が含まれており、ダメージヘアにも非常に優れた効果を発揮してくれます。オリーブオイルの主な特徴は油分で髪の毛の表面をコーティングすると共に、ビタミンEなどの栄養素が髪の毛の修復に効果を発揮してくれます。また、頭皮の余分な皮脂を取り除いてくれるのでこちらも合わせて効果的です。
海外ではヘアケアとしてそのまま活用されている地域もあるほどで、エクストラバージンオイルを使うことをおすすめします。
使い方は簡単
これに加えて、少量をお風呂上りに髪にすりこみ、その後ドライヤーで髪を乾かすというのもおすすめです。
万能なオリーブオイルに続いて、こちらも万能な「はちみつ」です。これまた美容に効果的という話をよく聞くかと思いますが、髪の毛に対しては効果“抜群”なのです。というのも、はちみつの特徴はその“浸透力”にあり、含まれている豊富な栄養素がスムーズに髪の毛に浸透してくれます。もちろん、保湿効果もあります。そして、個人差はあるかと思いますが、今回ご紹介する中で比較的抵抗なく使えるものかとも思います。殺菌作用もあるため、頭皮を清潔な状態に保つ効果も期待できるのです。
はちみつの使い方は少し丁寧に行う必要があります。オリーブオイルとは違いしっかりと髪に行き届けさせる必要があるため、以下の手順で使ってみましょう。
はちみつを風呂上りにつけることはお勧めできません。(べたつくため)
以上の手順でしっかりと髪の毛全体に行き届くようにしましょう。ポイントはクシを活用することです。粘度が高いため一本一本になかなか行き届きにくいのです。
また、アレルギーなどご自身の状態に注意してご利用ください。
「卵黄?」となられるかたも多いかと思いますが、あの卵の“卵黄”です。卵黄鳥さんの子供が育つように多くの栄養が含まれています。そのため、卵黄を髪に活用することでダメージを受けた髪の毛を補修することができるのです。一点弱点なのが豊富な栄養に対して保湿力がそこまで強くない点です。しかし、栄養素は他に引けを取りませんし何よりも、使いきれなかった卵の使い道にもなります。使い方も簡単で以下の流れで使ってみましょう。
1.卵黄2個分をしっかりと混ぜる
2.クシにつけて髪にしっかりと馴染ませましょう
3.3分ほどで洗い流すようにしましょう
(※36度以下のぬるま湯で流しましょう。高温だとタンパク質が凝固してしまい流れなくなります。)
簡単にできる反面、効果は絶大で一度試すだけで髪の毛がサラサラになるという方も多くいらっしゃいます。ただ、ポイントは1週間間隔で数回行うことがおすすめです。また、あまり多く使ってしまうと逆にコストが高くなってしまう可能性もありますので気を付けましょう。
すでにお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、それぞれに効果があるのなら全部混ぜてしまえばいいのではないでしょうか。
「その通りです」
実はすべてを混ぜて活用するのが一番効果的なのです。しかし、中には使えない素材もあるかと思いますので、自分の体質に合っているかと言うのは事前にご確認ください。そして、それぞれを混ぜる際に重要な比率と混ぜ方を簡単にご紹介しておきます。
比率はオリーブオイル:はちみつ:卵黄=5:3;2です。
1.オリーブオイルとはちみつを合わせて耐熱容器に入れ電子レンジで20秒前後
2.しっかりと混ぜて、軽く冷ましたのち卵黄を加えて混ぜます。
3.すべて混ぜたものを手に取って髪の毛にのせます。
4.クシを使ってしっかりと浸透させて、3分~5分ほど放置しましょう。
5.洗い流す際は36度以下のぬるま湯でしっかりと洗い流してください。
6.最後にお風呂から出た際にオリーブオイルを少し手に取り髪に馴染ませてみましょう。
これらの流れで行った場合今回ご紹介した素材を最大限活用して行うことができます。また、実際に試した所1回目にして目に見える変化があり1週間開けてもう一度試した所見事に髪の毛の状態が見違えっていました。しかし、戻ったからと言って辞めずに、引き続き1週間ごとに最大4~5回ほど行うことをおすすめいたします。
今回ご紹介した天然成分にはそれぞれ“得意分野”を持っています。自分の髪の状態に合わせて、乾燥が酷い場合は「オリーブオイル」髪の毛の痛みが気になる場合は「はちみつ」髪の毛をサラサラにしたい場合は「卵黄」と分けて使うことができます。
しかし、日常的に蓄積した髪の毛の痛みは基本的にすべての事象が総合的に原因となっていることが考えられます。そこで、今回ご紹介した3つの素材を混ぜ合わせて活用する方法を最後にご紹介しました。
一点何度も繰り返しますが、天然素材であっても人によっては肌の状態と会わない場合や髪の毛の状態と相性が悪いことがございます。一般的に効果があると考えてもらって問題ありませんが、個人差があることをご理解の上是非とも試してみてください。
修復したのちは、日常的なケアをしっかり行うことで修復された髪の毛の状態を維持することができますので、普段のケアにもしっかりと意識を向けておきましょう。