社会生活を送る中、私たちにはあらゆるストレスの原因が降りかかってきます。新形また最近では、新型コロナによる自粛生活でストレスが倍増している方も多いのではないでしょうか。このような状況から抜け出すためには、自分に合ったリラックス対策を実践するのがいちばんの方法です。
多くの方は、コロナ渦でなくても、仕事や家事の疲れ、人間関係の疲れなど、さまざまな疲れを抱えています。そして、疲れというと体力的な問題に目を向けることが多いかもしれません。しかし、身体を休めているのになかなか疲れが抜けない、目が冴えてなかなか眠れないなどの状況になっているのなら、心の緊張が災いしている可能性があるのです。心の緊張というと捉えどころがない表現ですが、何らかの原因によって自律神経のバランスが崩れると、それによって筋肉が緊張したり、脳が刺激を受けて熱気が悪くなったりします。また、ストレスが積もり積もると、今度は抑うつ症状に見舞われることもあります。そしてそうならないためには、異変に気付く、気付かないに関わらず、普段からリラックス対策をしておくことが大切なのです。
身体を動かすことなく、ボーっとしているだけでもリラックス作用を期待できますが、このときに何らかのストレスを抱えていると、あれこれと余分なことを考えてしまうことがあります。しかし、これではリラックスどころか余計なことを考えて、さらなるストレスを呼び込みかねないのです。それでは、ご自宅でできる簡単なリラックス対策と効果についてご紹介していきましょう。
ソファがなくても、ご自宅にリラックスできる椅子や座椅子などがあれば、身体に負担がかからない姿勢でヒーリング音楽を聴いてみましょう。また、物理的な身体の疲れを感じるなら、布団やベッドに横になって聴いてみても良いでしょう。ヒーリング音楽には、波の音や小川のせせらぎ、雨音、小鳥のさえずりといった自然が奏でる音などがあります。特に波の音は、母親の胎内で過ごすときの音に似ているといわれ、不安や緊張の緩和に役立つといわれています。また、雨音や小川のせせらぎといった水音には、不安を洗い流すイメージがあるとされていますので、リラックス効果を期待できるでしょう。
ヒーリング音楽だけでもリラックスできますが、視覚に訴えてリラックスしたいなら、ヒーリング動画を視聴してみましょう。ヒーリング動画には、海辺や森林などさまざまな種類がありますので、ご自身が心地よいと感じる動画を探してみましょう。なお、普段からPCやスマホの操作時間が長い方の場合では、動画の視聴で脳が刺激を受けて、自律神経のバランスが崩れることがありますので、ヒーリング音楽のほうがおすすめです。
ヨガには、精神統一や代謝機能の向上、リラックス効果などを期待できるほか、運動不足の解消にも役立ちます。とはいえ、コロナ渦ではヨガ教室に通うこと自体が不安という方も多いはずです。それなら、ご自宅から出ずにレッスンを受けられるリモートヨガ教室を利用してみてはいかがでしょうか。このようなレッスンなら、誰にも接することなくご自身のペースで受けられるため、運動が苦手な方にもおすすめです。
ゼラニウム、レモングラス、イランイランなど、お好きな香りのエッセンシャルオイルを、お湯を張った洗面器に垂らしてバスルーム内に置き、入浴してみましょう。エッセンシャルオイルは全般的にリラックス作用があるといわれていますので、どの種類でもかまいません。ただひとつ注意していただきたいのは、エッセンシャルオイルを直接バスタブに垂らさないということです。というのは、エッセンシャルオイルはお湯に溶けず、お肌に付着すると肌荒れの原因になることがあるからです。一方、洗面器を使う方法なら、オイルが直接お肌に触れることがなく、香りだけをじっくりと楽しむことができますね。
リラックス対策をしても、睡眠が浅いと疲れが抜けにくくなったり、日中に倦怠感を感じたりすることがあります。つまり、リラックスの基本は睡眠にあるといっても過言ではないということですね。特に朝起きた瞬間から身体がだるい、寝た気がしないなどでお困りの方は、以下に注意して睡眠をとってみましょう。
室温が低すぎても高すぎても、快適な睡眠をとれなくなります。快適さを感じる室温については個人差がありますが、夏場では28℃以下、冬場では10℃以上が適温だといわれています。また、吸汗性が悪いナイトウェアや寝具を使っていると、夜中に何度も目を覚ますなどのトラブルの原因になることがありますので、こちらもあわせて注意してくださいね。
理想的な枕の高さは、首の後ろのカーブの深さ+2㎝だといわれています。もちろんこれは目安ですが、枕の高さが合っていないと感じている方は、ひとまずこの高さを基準として高さを調節してみると良いでしょう。
長時間連続してのPCやスマホ操作は、脳を覚醒させて自律神経のバランスが崩れる原因になることがあります。こうして脳が覚醒すると、交感神経の働きが優勢となって、寝付きが悪くなるといわれているのです。PCやスマホの操作が必要なときでも、できるだけ寝る前の1時間は避け、快適な睡眠を目指しましょう。