エイジングとは年齢を重ねること、平たくいうのであれば老化を意味します。そして、老化に負けたくないという意味合いを持つのがアンチエイジングです。しかし最近では、アンチエイジングではなくエイジングケアという言葉が台頭してきました。では、アンチエイジングとエイジングケアは同じ意味として捉えることができるのでしょうか。
それではまず、アンチエイジングとエイジングケアには違いがあるのかどうか、見ていくことにしましょう。
アンチという言葉には、「対抗する」「抵抗する」などの意味があります。つまり、アンチエイジングは「加齢に対する抵抗」ということになり、いつまでも若々しくありたいという意味合いが強いということです。アンチエイジングは、どちらかというと加齢を受け入れたくない方に当てはまる言葉だといえるでしょう。
エイジングケアとは、現在の年齢に応じたケアを行っていくという意味を持っていて、「加齢に対抗する」「加齢に抵抗する」といった意味合いはありません。つまり、加齢に対していつまでも抵抗するという考え方ではなく、加齢を受け入れた上でそれに対応できるケアを続けて、上手に年齢を重ねるという意味だということです。
真剣にアンチエイジングを叶えたいなら、美容医療に頼るしかないでしょう。しかし、美容医療は全般的に高額な設定となっていることが多く、続けるにはあまり現実的とはいえません。一方エイジングケアなら、年齢とともに変わっていくご自身と向き合いながらケアをすることができますので、現実的かつ楽しみながら続けることができるでしょう。それでは次に、エイジングケアの方法について見ていきましょう。
これは、40代以降の女性に多い悩みです。エイジングケアというと、つい顔だけに気を取られるかもしれませんが、実は、髪も年齢とともに変化するもので、なるべく早い時期からエイジングケアしておくことが大切なのです。
お肌のエイジングケアもまた、紫外線対策は必須です。そしもうひとつ、毎日保湿ケアを行うことも大切ですが、エイジングケアを意識するなら以下の成分がおすすめです。
これらの成分には保湿作用があるため、エイジングケアには特におすすめです。また、シミの対策をしたいならビタミンC誘導体もおすすめできるでしょう。
化粧品でのケアとともに意識していただきたいのが、エイジングケアに役立つといわれている食品を積極的に摂るということです。特におすすめなのは抗酸化作用があるビタミンC、ビタミンE、カロテノイド、ポリフェノールで、これらは以下の食品に多く含まれています。
これらは比較的摂りやすい食品ですので、意識して摂ることを心がけてみましょう。
年齢とともに鈍くなるのが代謝機能で、鈍くなればなるほど太りやすい体質へと傾いててきます。しかし、適度な運動を習慣的に取り入れれば、ある程度まで代謝機能の低下を防ぐことができるのです。運動といっても難しく考える必要はなく、「普段からエスカレーターではなく階段を使う」「早足さで歩く」などの工夫だけで運動量を増やすことができますよ。
エイジングケアというと、「4歳からでいいか」とか「シワやたるみが気になってきてから始めよう」と思うかもしれません。しかし、実際に老化を感じてからエイジングケアを開始するのでは少々遅いのです。もちろん、老化を感じてからでも遅すぎるということはありませんが、基本的には老化を感じる前からエイジングケアを開始しておくことがベストです。具体的には、20代後半までに開始しておくことをおすすめします。20代だと老化を感じる機会はほぼないかもしれません。しかし、だからこそエイジングケアを開始する絶好のタイミングだということで、若い年代から注意を払うことが、その後の老化スピートを遅らせることになるのです。「自分はまだ若いからエイジングケアは必要ない」などとは考えず、思い立ったタイミングでエイジングケアを開始しましょう。
アンチエイジングとエイジングケアは似通った言葉で混同しやすいのですよね。しかし、アンチエイジングは「年齢に抵抗する」、エイジングケアには「年齢に応じたケアをして理想的に年齢を重ねる」という違いがあるのです。黙っていても重ねるのが年齢ですので、頑固にアンチエイジングの考え方を押し通そうとするのではなく、エイジングケアで上手に年齢を重ねたほうがいいですよね?「自分はまだ若いから大丈夫」と感じている方も、10年後、20年後の自分を見据えた上で、なるべく早めにエイジングケアを開始してみてはいかがでしょうか。