産後増えてしまった体重を戻したい…
崩れた体型を何とかしたい…
産後ダイエットを成功させるためには、いくつかのコツがあります。
ポイントは「骨盤の引き締め」「母乳育児」そして、「美意識をキープする」ことがとても大事です。
妊娠中、そして分娩時に開いた骨盤をきれいに閉じさせることは、ダイエットのみならず、健康のためにも望ましいことです。
骨盤は、多くの内臓の受け皿的な役割も担っているので、骨盤がゆがむと、内臓の働きも悪化させてしまいます。
その結果、代謝が低下して、食べたものがエネルギーとして消費しきれず、内臓脂肪になることもあります。
しかも、内臓の神経が圧迫されて、満腹のサインが食欲中枢に伝わるのに時間がかかってしまい、「つい食べ過ぎてしまう」ことにもなっていきます。
また、ゆがみによって内臓が下がると、便秘になったり、 生殖器が圧迫されて生理不順や生理痛になるなど、 さまざまな体調不良の原因になります。
このように、骨盤がゆがんでくると身体の不調を引き起こし、代謝が低下して「太りやすく痩せにくい体」になると言われています。
では、どのように行ったらよいのでしょう?
まずは産後、2~3日はベッドでゆっくり過ごし、骨盤が自然に閉じていくのを待ちましょう。すぐに起き上がると、中途半端に閉じた状態のまま固定されることがあります。
産後のニッパーや骨盤ガードル などは、説明書きに従ってなるべく早めに装着を。
骨盤の引き締めと、ゆるんでしまったウエストラインの引き締めのためにもハイウエストの物を選びましょう。
きつすぎるもの、そけい部を圧迫するデザインの物はNG。
そして産後1ヶ月が過ぎたら、骨盤のエクササイズなどもとり入れましょう。
エクササイズで、コアマッスルを鍛え引き締めましょう。
時間的な余裕のある方なら、エステなどでケアしてもらうのも良いですね。
産後ダイエットのためには、何といっても授乳が第一です。
授乳するだけでも、体はかなりのエネルギーを消費します。
人によっては、面白いようにみるみる体重が落ちていくでしょう。
授乳はそのままダイエットとなり、体重のもどりを良くします。
食事は量よりも内容を見直し、母乳に良い食べ物を積極的にとり入れましょう。
母子手帳などにも掲載されていますが、それらはまさにダイエットにもつながる食事。
キーワードは「ま」「ご」「わ」「や」「さ」「し」「い」
ちなみに「おもちがいい」といわれていたのは昔の話で、現在では母乳を詰まりやすくすることが分かっています。
実は産後ダイエットを成功させる最大のコツは、美意識をキープし、「何ヶ月後までに○キロ痩せる!」という目標を掲げることにあります。
多くの女性が出産前までは自分の体型や美容に気をつかいますが、特に2人目の子どもが産まれたあたりから一気にどうでもよくなるケースが多くみられるのです。
「妊娠前の体重にもどす」でも「この洋服を着られるようにする」でも何でもいいですので、忙しい育児の中でもほんの少し自分に手をかける時間をもち、常にどこかで「なるべくキレイでいよう!」と思うことが大切です。
『産後6カ月以内が痩せられるチャンス!』と言われています。
それはどうしてなのでしょうか?
脂肪を落としやすい 妊娠中についた体の脂肪は、普通の脂肪とは違い、落としやすい流動性の脂肪と言われていて、水分が多くて燃焼しやすいためです。
この脂肪は、産後から時間が経つと、落としにくい頑固な脂肪に変わってしまいます。
そのため、産後ダイエットは産後6カ月頃までが最も効果的といわれ、効率的に脂肪燃焼できると言われているのです。
産後6カ月までが、ダイエットを行う絶好のチャンスと言われています。
でも、産後すぐの女性の体は自律神経の働きが十分に回復せず、体の内部もまだ元通りとはいえません。 決して無理は禁物です。
体のいろんな機能の回復を待ち、産後1カ月くらいはゆっくり過ごしながら、1カ月健診で体に問題がなければ、軽い体操などから始めてみると良いようです。