これらの不調、実は単純に暑いことだけでなく、冷房の効いた屋内と行き来することも大きな原因となっています。激しい気温差から体調を崩してしまうのですが、日常生活を送る上で避けることができませんよね。そこで、ここではどのように気温差対策をしていけば良いのか、詳しくお伝えしていきます。
猛暑を元気に乗り切ることができれば、美容面でも悩みが減りますよ!
自律神経は、人間のさまざまな機能をコントロールする役割を持っています。体温調節もその働きの一つで、寒いときは体温が下がり過ぎないように、暑いときは上がり過ぎないように体の器官の働きを調節しています。例えば暑いときに汗をかくのは体を冷やすためで、これも自律神経が発汗するよう働きかけているから起こることです。
気温差が激しいと、暑い環境と涼しい環境で急に調節すべきことが変わってしまうので、自律神経は疲れてしまいます。これにより、自律神経のバランスが乱れがちに。
自律神経は、日中の活動時間帯は「交感神経」が優位になり、心や体を活発な状態にしています。また、「副交感神経」は夜間に優位になり、体はリラックスモードになります。自律神経が疲れてしまうと、この二つの働きのバランスが取れなくなり、倦怠感や食欲不振といった夏バテの症状が出るようになります。
自律神経の乱れで食欲不振となると、栄養不足に陥ってしまいます。栄養不足は、肌に届く栄養が減ってしまうので、当然肌コンディションも悪化してしまうことに。肌の潤い成分を作る力が落ちたり、バリア機能が低下して肌荒れしやすくなったりします。
また、自律神経の乱れが女性のホルモンバランスを乱す原因になることも。むくみや便秘、大人ニキビなど、さまざまな不調の原因となります。
暑いと汗で大量の水分が奪われるので、水分補給はとても重要です。ただ、涼しい屋内に移動すると、一気に体がクールダウンするので水分補給がおろそかになりがち。体の水分が不足すると、当然ですが肌の水分も不足して乾燥肌になります。
なにより、水分不足は脱水症や熱中症など命に関わる症状も招いて危険です!暑い時期は、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給を行いましょう。
また、水分補給にはアルコールやカフェイン入りのものは避けてください。乾いたのどにビールはとても美味しいですが、アルコールは利尿作用が強いので、飲んだ量以上の水分を尿として排出してしまいます。カフェインも同様に利尿作用があるので、ペットボトルで飲みやすいカフェオレや紅茶飲料も、夏の水分補給には適しません。
お茶なら麦茶やルイボスティーといったノンカフェインのものを、コーヒーならデカフェを選んでくださいね。
エアコンで冷えた屋内は、空気の乾燥が乾燥していたり体を冷やしすぎたりと、女性にとっては快適とは言えない場合もありますよね。
実は、冷房による冷えが肌荒れの原因となることもあります。これは、肌表面が冷やされることで血行不良となり、肌に栄養を届けるはずの毛細血管まで血が巡らなくなるからです。
肌の栄養不足は、先述した通り肌荒れの原因となります。
乾燥した環境に肌の栄養不足を引き起こす冷えが加わり、外に出れば紫外線ダメージ…夏の肌は常に過酷な環境にさらされているので、深刻な肌トラブルを起こしやすいのです。
激しい気温差は不調のもと!暑さはどうにもならないので、とにかく体を冷やし過ぎないこと、そして自律神経を整えることが気温差の対策方法と言えるでしょう。
暑いとつい冷たい飲み物を飲みたくなりますが、内臓の冷えは消化の機能を悪化させ、体調不良に直結します。暑くても、できるだけ常温のものを飲むようにしましょう。冷房のきいた屋内では、ホットの飲み物で体を温めてください。
夏は冷やした麺類や冷菜を食べる機会が多くなりますが、その場合は温かいスープをセットにしたり、飲み物を温かいお茶にしたりすると冷えすぎが防げます。
内臓の冷えを防ぐのにおすすめなのが、腹巻きです。とはいえ、冬用では保温効果が高すぎて、外に出た時に熱が体内にこもってしまうのでNG!おすすめはシルクやコットン素材のものです。
夏用腹巻きで重視したいのは、通気性。汗をかいても湿気がこもらず、速乾のものだとなお良いです。薄手で伸縮性が高いと、服に響かず着るものを選びませんよ。
冷えによる悪影響の一つが、血行不良です。血行を良くするには運動が一番ですが、普段は忙しくてなかなか時間が取れないという方も多いのではないでしょうか。
そんな方は、血行促進や温め効果が期待できるスパイスを取り入れてみてはいかがでしょうか。生姜やシナモンは手に入りやすく、美容への効果も期待できるのでおすすめです。
生姜は血管を広げて血流を良くする効果と、体を温める効果のどちらも期待できます。
シナモンは血流をよくする他、肌に栄養を届ける毛細血管の保護効果もあるとされているので、夏の肌冷え対策にピッタリです。
夏のお風呂はついシャワーで済ませがちですが、バテやすい時期だからこそ湯舟にゆっくり浸かってみてください。湯舟に浸かることは、温まって冷えの改善につながるだけでなく、リラックスできて自律神経を整えるとも考えられています。
冷えだけでなく、むくみやストレス対策にもなるので毎日のお風呂習慣としてぜひ定着させてくださいね。温め効果や疲労回復が期待できるような入浴剤を使うのもおすすめですよ。
夏の激しい気温差は、夏バテを引き起こして栄養不足となり、体調不良や肌荒れを招きます。また、水分不足の状態に加えて冷房による乾燥は、さらなる肌トラブルのもととなります。
夏はいつも以上に水分補給に気を使い、体の冷え対策をする必要があります。水分補給は体の巡りを良くさせ、肌から潤いを奪いません。また、冷え対策をしておくことで必要以上に体が冷えず、気温差による体への負担をやわらげることができます。
気温差対策をすることで、夏バテも肌荒れも吹き飛ばしましょう!