長かった夏も終盤に差し掛かり、ふと鏡を見たら、
「肌にザラつきや毛穴汚れが…」
「メイクノリも良くない…」
そんな人も多いことでしょう。
夏に肌がダメージを受ける原因は様々ですが、何といっても1番は強烈に降り注ぐ“紫外線”です。
そこでこの記事では、紫外線が肌に悪影響をもたらすメカニズムと、基礎化粧品で正しくケアする方法について解説します。
夏に受けた肌ダメージは夏のうちにケアし、爽やかな秋を迎えましょう!
紫外線が肌に与えるダメージには大きく分けて、以下の3つがあります。
では、それぞについて解説しましょう。
紫外線は皮膚に活性酸素を発生させます。活性酸素は皮膚上にたまった皮脂を酸化させるため、くすみやニキビ、吹き出物の原因になります。また、酸化させるのは皮脂だけではありません。メイクの油分も酸化させるので、メイク汚れにも注意が必要です。
UV-A波とは、生活紫外線とも呼ばれる波長の長い紫外線です。曇りの日でも地上まで到達し、部屋の窓ガラスを通り抜けて室内にも降り注ぎます。
UV-A波は肌の真皮にまで届き、皮膚を生成するコラーゲンやエラスチンにダメージを与えて、シワやたるみの原因になります。
UV-B波とはレジャー紫外線とも呼ばれ、波長が短く、皮膚表面への影響が強い紫外線です。
皮膚表面にUV-B波があたると、肌が日焼けで赤く炎症をおこしたり、水ぶくれが出来たりします。
肌は皮膚細胞を守るためにメラニンを生成し、シミやソバカス、肌の黒ずみなどの原因になります。
夏の紫外線による肌ダメージ、あなたは大丈夫でしょうか?紫外線による肌ダメージを4段階に分けてセルフチェックしてみましょう。
朝起きた時に肌がカサついている。洗顔後の肌にツッパリ感がある、メイクノリが悪い。これらは、肌がダメージを受けて疲れかけている注意信号です。
いつもと同じ基礎化粧品なのに、肌にしみる、かゆみを伴うなどの違和感がある。こんな症状の人は、陽に当たりすぎて肌にトラブルがおきているかも知れません。
肌にゴワつきを感じる、おでこが突っ張るなどの症状と共に、肌が固くなり化粧水の浸透が悪くなってきたら、要注意。かなり紫外線ダメージを受けている証拠です。
1~3段階を放置していると、肌がザラついたりしわが深くなってきたりと、どんどん重症化してしまいます。
以上のような症状は紫外線ダメージの注意信号!秋になる前に、基礎化粧品で正しいケアを行いましょう。
夏の紫外線でダメージを受けた肌は乾燥し、バリア機能を失っています。“丁寧な洗顔と保湿”というスキンケアの基本はオールシーズン同じですが、夏の終わりは特に丁寧なケアが必要です。
基礎化粧品でケアする方法を順に解説していきましょう。
メイクをしている場合は、まずクレンジングから始めます。
夏のダメージ肌には、肌の潤いを保ちながらメイクをしっかりと落とせるクレンジング剤がオススメ。保湿成分が配合されたものや、敏感肌用のものが良いでしょう。
クレンジングはメイクをオフするためのアイテムなので、汚れを完全に取り去ることはできません。クレンジングの後は必ず洗顔剤を使って、洗顔しましょう。
洗顔はたっぷりの泡で洗うのがポイントです。熱すぎるお湯は肌を乾燥させます。また、冷たい水では皮脂汚れが充分に落ちません。
35度程度のぬるま湯を使用し、ゴシゴシこすらず、泡で包み込むように優しく洗いましょう。ダメージ肌には、しっとりタイプの洗顔料がオススメです。
すすぎは丁寧に30回以上行いましょう。すすぎ残しがあると、肌トラブルの原因になります。
蒸しタオルで肌を温めてゴワついた肌を柔らかくし、毛穴を開いてあげましょう。
蒸しタオルの作り方は、フェイスタオルを水で濡らして軽く絞り、ポリ袋に入れて500~600Wの電子レンジで約40秒温めます。熱くなるのでやけどに注意しながら適度に冷まし、顔全体に乗せて1分程度置きます。
肌が柔らかくなり、毛穴が開いて化粧水の浸透を促す効果があります。
導入液は必ずしも必要ではありませんが、肌の乾燥が気になる人にはオススメします。化粧水の前に導入液を使用することで、さらに肌が柔らかくなり、化粧水の浸透が良くなります。
化粧水は肌の潤いを保つために必須のアイテムです。夏のダメージ肌には特に乾燥肌用のしっとりタイプがオススメ。コットンを使用する方法もありますが、傷んだ肌には手で包み込むように浸透させる方が良いでしょう。
擦ったり叩いたりせず、しっかりと肌に押し込むように浸透させるのがコツです。
美容液は使わない人も多いのですが、化粧水の後に使用することでさらに肌に潤いと油分がプラスされ、なめらかな肌に導きます。
化粧水で補った水分の潤いを保つために、乳液とクリームを使用します。
肌の乾燥がそれほどでもない場合は、美容液を使ったら乳液やクリームは必要ありません。油分を入れすぎると、吹き出物などの原因になることがあるからです。自身の肌の状態によって、使用するかどうか判断してください。
スキンケアを終えた後にメイクする場合は、この後、UVケアを行います。
夏に肌がダメージを受ける原因の1番は紫外線ですが、他にもいくつか原因があります。ここでは、紫外線以外に肌がダメージを受ける原因になるものを、3つ紹介します。
冷房の掛け過ぎによる冷えは血行を滞らせ、肌に十分な栄養が行き渡らなくなります。冷房は温度設定を27度~28度程度にし、冷えすぎに注意しましょう。また、肌が乾燥しないように、こまめに化粧水やクリームで保湿してください。
夏場は屋外に少し出ただけで大量に汗をかくため、体の水分を消耗します。汗をかいたあとは綺麗に洗顔して、必ず保湿ケアを行いましょう。
暑い夏は、乳液やクリームのベタッとした感触を嫌がって、化粧水だけでスキンケアを済ませがちです。しかし、夏の肌はカサカサの水分不足に陥っています。暑い夏こそ、化粧水+乳液やクリームで丁寧な保湿を行いましょう。
ここまで夏の肌ダメージと基礎化粧品によるケアについてお話ししてきましたが、ケアは肌の外側からだけでは足りません。
身体の内側からも肌を守るために、下の3点に気を付けましょう。
外側と内側からのバランスの取れたケアによって、美しい肌を保つことができるのです。
夏のダメージ肌を引き起こす原因である紫外線についてと、ダメージを受けた肌を基礎化粧品によってケアする方法について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
夏は海水浴やバーベキュー、キャンプなど、屋外レジャーが多い季節だけに、紫外線ケアがかかせません。
紫外線はいくら気を付けても100%逃れることはほぼ不可能です。程度の差こそあれ、どんな人も夏の終わり頃には肌が疲れているものです。
夏に受けた肌ダメージは夏の内に正しくケアし、つやつや美肌になって秋を迎えましょう!