「玄米は身体に良い」「ダイエットにも効果がある!」
そんな話をよく聞きますよね。
なんとなくヘルシーなイメージのある玄米ですが、白米と比べてどうなのでしょう?
また、ダイエットに効果があるって本当なのでしょうか?
この記事ではそれらの疑問についてスッキリお答えします。
玄米の持つ魅力を知ることで明日からの食生活が変わり、ダイエットにも成功できますよ!
とても体に良いと話題の玄米ですが、私たちが普段食べている白米と玄米はどのように違うのでしょうか?
玄米の魅力についてお話する前に、それぞれがどういうものなのかを簡単に紹介します。
では、順にお話ししましょう。
玄米とは、収穫した稲の実である籾(もみ)から、籾殻(もみがら)だけを取り除いた状態のものです。
玄米は精白されていないため、薄いベージュ色をしています。
では、白米とはどういうものなのでしょうか?
玄米から外側の糠(ぬか)を取り除いたものを胚芽米と呼びます。
そしてさらに、胚芽米から胚芽の部分も取り除いたものが白米です。
前項では、玄米と白米がどういったものなのかをお伝えしました。
玄米から糠と胚芽を取り除いたものが白米ということですね。
ここで私たちは大きな損をしていることになります。
実はお米の大切な栄養素は、ほとんどが糠と胚芽の部分にあるのです!
それでは、玄米と白米を比較するとどれほど栄養価が違うのでしょうか?
下の表は、玄米と白米の栄養価を栄養素別に比較したものです。
エネルギーはほぼ同じですが、玄米の食物繊維は白米の6倍、マグネシウムとビタミンB1は約5倍、ビタミンB6は約4倍など、玄米の栄養価が非常に優れていることがわかりますね。
100gあたり(五訂日本食品成分表より)
玄米 | 白米 | |
---|---|---|
エネルギー(kcal) | 350 | 356 |
食物繊維(g) | 3.0 | 0.5 |
亜鉛(mg) | 1.8 | 1.4 |
マグネシウム(mg) | 110 | 23 |
ビタミンB1(mg) | 0.41 | 0.08 |
ビタミンB2(mg) | 0.04 | 0.02 |
ビタミンB6(mg) | 0.45 | 0.12 |
ビタミンE(mg) | 1.3 | 0.2 |
ビタミン、ミネラル、食物繊維といえば、現代人に不足しがちと言われる栄養素です。
白米を食べ続けることは、お米の中の栄養部分をごっそり捨てているのと同じこと。
とてももったいないことなのです。
玄米は白米に比べていかに栄養価が高いかということをお分かりいただけたでしょうか。
次に、玄米がなぜダイエットに効果的だと言われるのかを説明します。
玄米がダイエットに効果的なのは以下の理由からです。
では、順に見ていきましょう。
玄米には白米の約5倍のマグネシウムやビタミンB1が含まれ、ビタミンB6も約4倍含まれています。
ビタミンやミネラルと言えば、キレイに痩せるために欠かせない成分ですね。
なぜなら、ビタミンやミネラルには以下のような効果があるからです。
玄米を毎日食べることでこれらの作用から代謝がアップし、痩せやすい体になるのです。
「玄米はポソポソしていて固い」そんな理由から、玄米を嫌う人も多いですね。
しかしこの固さこそが、玄米を食べるメリットにつながっています。
固いとよく噛みますよね。
よく噛むことで脳の満腹中枢を刺激して早くお腹がいっぱいになるため、食べ過ぎを防ぐことができるのです。
玄米には腹持ちが良いというメリットもあります。
なぜなら、玄米は消化吸収がゆっくりと行われるため、長く胃にとどまっているからです。
そのため、玄米食にしてから間食しなくてもすむようになったという人も多いようです。
腹持ちが良いのは、ダイエット食として大きなポイントですね。
便秘はおなかぽっこりになるばかりでなく、腸の中に悪玉菌を発生させて血行不良やむくみの原因にもなるダイエットの大敵です。
食物繊維が腸の動きを活性化し、便秘に効果的なのはよく知られていますね。
玄米には白米の約6倍もの食物繊維が含まれています。
普段の食事でとりにくい食物繊維を玄米から摂ることで、便秘にも大きな効果が期待できるのです。
玄米食ダイエットをするのに、余計なお金はかかりません。
普段食べている白米を玄米に変えるだけだからです。
ダイエットドリンクやいろいろなサプリメントを飲むダイエットには、一か月に10,000円以上かかるものもザラにあります。
玄米食ダイエットは白米を玄米に変えるだけなので、コスパは最強だといえますね。
食事を我慢するダイエットを続けるのは至難の業です。
玄米食ももちろん食べ過ぎると太りますが、適量を食べながら痩せることができるので、続けやすいという特徴があります。
また、決まったドリンクを飲むようなダイエットはどうしても飽きてしまうのが欠点。
玄米は基本的にお米なので、飽きずに続けられるのも玄米食がダイエットに良いと言われる理由です。
前項では玄米のダイエット効果についてお話しました。
玄米の持つ力は、ダイエット効果だけではありません。
玄米には下のような効果も期待できるのです。
それでは、順にお話ししていきましょう。
玄米には老化を抑制するアンチエイジング効果が期待できます。
なぜなら玄米にはビタミンEが多く含まれており、ビタミンEには活性酸素を除去する、抗酸化作用があるからです。
りんごを切ってしばらくすると茶色く変色するのは、活性酸素によるものです。
私たちの体も常に活性酸素に攻撃されており、それが老化の原因になっています。
玄米を食べるとビタミンEの力で、アンチエイジング効果が期待できるのです。
玄米には美肌効果も期待できます。
食物繊維やビタミンB群が豊富に含まれているからです。
腸内の悪玉菌はニキビや吹き出物の原因になりますが、玄米に含まれる植物繊維は便秘を解消し、悪玉菌を減少させてくれます。
また、玄米に含まれるビタミンB1、B2には皮脂分泌の調整をする作用があるので、にきび予防や肌の新陳代謝に効果的です。
玄米を毎日食べて美肌になりましょう。
玄米に含まれている豊富なビタミン類は、免疫力アップに効果があります。
ビタミン類には外部から侵入してくるウィルスや細菌を食べて、私たちの健康を守る力があるからです。
免疫力が高まることで風邪をひきにくくなったり、インフルエンザなどのウィルスから体を守ったりすることができます。
玄米には生活習慣病の予防や改善効果も期待できます。
なぜなら、玄米には食後の血糖値の上昇を抑える効果があるからです。
血糖値の上昇を抑えることで、肥満や糖尿病の予防効果が期待できるでしょう。
また、前述したようにダイエット効果があるため、肥満を予防することで生活習慣病にかかりにくい体づくりに役立つとも言えますね。
玄米がなぜ体に良いと言われるのか?ダイエットにも効果的なのか?
お分かりいただけたでしょうか。
食物繊維や各種ビタミン、ミネラルを豊富に含む玄米は、ただ単にダイエットできるだけでなく、健康になって痩せやすく太りにくい体作りに役立ちます。
毎日の食事で食べる白米を玄米に変えるだけなので、誰でも簡単に取り組めるのもうれしいですね。
玄米を食べて、より美しく健康的な毎日を過ごしましょう!