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必須!乳がんを初期で発見する為のチェック方法

皆さんは、自分の健康を守るために何かしていることはありますか?
食事や睡眠、運動に気をつけている方もいるかもしれません。
あらゆる未病や病気がある中で、今回改めて紹介したいのが、乳がんについてです。

乳がんは、状態にもよりますが自分でも発見できるケースがある病気です。
胸は自分の手が届いて、触って確かめることができる部位なので、他の病気に比べて自分で見つけられることも少なくありません。そのため、定期健診に加えてセルフチェックが推奨されています。

普段の生活の中で、自分の胸に変化や違和感を感じたことはありますか?
鏡で自分の裸をチェックすることはありますか?
あまりまじまじと見ることは少ないかもしれませんが、普段から自分の身体の状態を理解しておくと、細かな変化にも気づきやすくなります。
太ったり痩せたりといった体型や肌の状態だけでなく、ときには病気の予兆に気づくこともあるかもしれません。

定期健診に加えてセルフチェックができれば、初期の内に発見できる可能性も上がります。
今回は、乳がんは改めてどんな病気なのか?セルフチェックはどんな風にすればいいのか?などという、なかなか人には聞けない疑問を解決していきます。

乳がんはどんな病気?

乳がんは恐ろしい、と漠然と思っている方もいるかもしれません。
乳房は、皮膚と母乳をつくる乳腺、その周りを包む脂肪組織からできています。
また、乳房にはリンパ管がたくさん張り巡らされており、ワキの下の腋窩リンパ節や、鎖骨上リンパ節などがすぐ近くにあります。
乳がんは乳腺の組織にできるがんのことで、進行すると周りのリンパ節や臓器にも転移することがあります。

乳がんは日本女性がかかるがんの中で、胃がんや大腸がんを抜いていちばん多く、その割合は年々増え続けています。年間8万人以上が乳がんとの診断を受け、約12人に1人がかかる計算です。乳がんで亡くなった女性の数は、この50年で約8倍近くにまでのぼると言われています。
乳がんにかかる人の割合が増えている理由は、昔に比べると、ライフスタイルや食生活が大きく変化していることや、妊娠・出産を経験する人が減ったことも要因のひとつとして考えられています。

また、40代や50代の方に比べると20代・30代の若い世代の方は検査を受ける割合も少ないことから、症状が進んでしまってから診断されるケースも少なくないようです。
乳がん患者は30代後半からの年代が最も多いですが、20代でもかかる可能性はあります。できる限り定期的な検査を受けることと、セルフチェックを普段からおこなうことで、初期の段階で気づくことができるかもしれません。

また、遺伝的要因もあると言われています。40代以上にかかる人が多い乳がんですが、遺伝的要因によってはもっと若い内にかかることもあります。家族や親せきに乳がんにかかる人が多い場合は、病院で相談しておくことがおすすめですよ。

乳がんのセルフチェックはどんな風におこなう?

乳がんの初期には、痛みや食欲不振、体調が悪くなったりというような症状がありません。唯一の手がかりが、胸のしこりだと言われています。このしこりに気づかずに放ったままにしておくと、血管やリンパ管を通って全身に転移してしまう可能性があります。

乳がんにはセルフチェックが大切なことはわかっていても、実際にセルフチェックをしたことがない方もいるかもしれません。
この機会にぜひ、乳がんセルフチェックの習慣をつけてみてはいかがでしょうか。
そんなに難しくはなく、慣れてくると短時間でセルフチェックができるようになりますよ。

チェックのタイミングは生理が始まってから5~7日を目安に!

私達の胸は、排卵から生理前にかけてハリや痛みが出やすくなります。
このタイミングでチェックしても、しこりやさまざまな違和感に気づきにくい為、生理後の胸が柔らかくなる時期を待ちましょう。

胸の表面の変化を目でチェック

鏡の前で、はじめは両腕を自然に身体の横に下げた状態で胸をチェック。
その後、両手を上げた状態で再度チェックしましょう。

  • 肌表面の色がいつもと違ったり、でこぼこはありませんか?
  • 赤みや腫れはありませんか?
  • 皮膚が引きつっていたり、えくぼのようなくぼみはありませんか?

まずは目で見て、これまでになかった変化が起きていないか、隅々まで観察してください。
皮膚のでこぼこなどはしこりや乳がんのせいではなく、元々の方もいます。
普段の状態を把握しておくと変化に気づくことができるため、セルフチェックは毎朝や毎晩のように習慣化することがおすすめです。

しこりのチェック

  • 乳房上部から脇の下にかけてのラインを触る。
  • 片腕を上げて、胸の上部から脇の下にかけてのラインを触る。

指の腹で小さな「の」の字をくるくると描きながら触っていきましょう。この部分は比較的、乳がんが出来やすい部分なので、注意して観察してください。
また、そのほかの部位にももちろん乳がんができる可能性があるので、全体を触ってチェックしてみてくださいね。
わかりにくい場合や胸が大きい場合は、仰向けに寝転んでチェックするのがおすすめです。
チェックする胸の方の腕を上げて、反対の手でチェックしていくと、わかりやすいですよ。
指の滑りが悪く、チェックがしづらい場合は、ベビーパウダーや乳液、軽く泡立てた石けんなどをつかうとやりやすくなります。

乳首の状態をチェック

乳がんは、乳首の状態から分かることもあります。

  • 以前は違ったのに、乳首が陥没してきていませんか?
  • 乳首から出血や分泌物が出ていることはありませんか?
  • 乳首の向きが左右で違っていませんか?
  • 先端がジュクジュクしたり、すり傷のようになっていませんか?

ブラジャーの乳首が当たる部分に赤茶色のシミがついていたり、いつも片方だけにシミがついている場合は、注意が必要です。

異変に気づいたら、早めに病院へ

毎日のセルフチェックで何か異変に気づいたら、素早く外科か乳腺外科を受診してください。しこりができていたとしても、8~9割以上が良性のしこりと言われています。そして乳がんだったとしても、初期症状の時点で適切な治療が受けられれば、生存率も9割以上となっています。
早めに処置ができれば、乳房を切除しなくてもいいケースも多いです。
過剰に怖がる必要はありませんが、放ったままは危険なので、早めに受診してくださいね。

しこりがあっても乳がんではない場合もあれば、乳がんにかかっていてもしこりが見当たらない、症状がない場合もあるので、セルフチェックをしていれば完璧というわけではありません。定期健診も受けてくださいね。

まとめ

乳がんの特徴やセルフチェックの方法について紹介してきました。

乳がんという病気は知っていても、こまめに健診へ行けていない方もいるかと思います。
また、普段から健診に行っている方も、それに任せっぱなしになってしまうのも、あまり良くありません。

セルフチェックは最初はやり方がわからないという方も、何度かやっている内に慣れてくるはずですよ。
自分にとっても、周りの人たちにとっても、とても大切な身体です。
自分だけでなく家族や友人など、周りの人とセルフチェックの方法などの情報を交換して、みんなで声掛けをしながら防いでいきたいですね。
ぜひ今日から乳がんセルフチェック、始めてみてくださいね。

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