ちゃんとお手入れしているつもりなのに、いつの間にか毛穴に黒ずみが…!
見つけた時は本当にショックですよね。
毛穴に黒ずみがあるとメイクも映えないし、ファンデーションで無理に隠そうとすると却ってひどくなることも。
今回はそんな「ブツブツ黒ずみ毛穴」の原因と正しい予防法について解説します。
ぜひ最後まで読んで、憧れの毛穴レス素肌を手に入れてくださいね!
それではまず、毛穴とはどういうものなのか?
その仕組みと役割をお話ししましょう。
人の全身には無数の毛穴が存在します。
毛穴とは皮膚表面から見た毛包管のことで、毛包管は皮膚の奥から伸びて肌の表面に小さな毛穴として見えているのです。
毛包管には皮脂腺と呼ばれる器官があり、皮脂腺で作られた皮脂は毛包管を通って毛穴から体外へ排出されます。
顔は全身の中でも特に毛穴が多く、顔がべたつきやすいという悩みを聞くことが多いのはそのせいです。
毛包管を通って毛穴から分泌された皮脂や汗は、肌の表面を皮脂膜でおおいます。
皮脂膜は肌にうるおいを与え、紫外線や炎症から肌を守ってくれるバリアとしての役割を持つのです。
また、外気温が高すぎる時には、毛穴から汗を分泌して体温を下げます。
逆に外気温が低い時には、毛穴を閉じて体温を維持するという、体温調節の役割も担っているのです。
毛穴とはどういったものなのか、その仕組みについてお伝えしました。
次に、黒ずみ毛穴になる原因についてお話します。
黒ずみ毛穴になる原因は以下の3つです。
それでは、順にお話しして行きましょう。
皮脂が過剰に分泌されると、黒ずみ毛穴の原因になります。
毛穴から分泌される皮脂は肌を保護するために必要なものですが、過剰になると毛穴を詰まらせ、黒ずみの原因になってしまうのです。
中でも皮脂腺の数が多いおでこから鼻にかけてのTゾーンは、特に注意が必要だと言えるでしょう。
毛穴にたまった汚れが酸化することも、黒ずみ毛穴の原因になります。
肌に残った古い角質やメイク汚れなどのたんぱく質が、毛穴から分泌される皮脂と混ざり合って角栓となるからです。
角栓は時間の経過とともに酸化して、毛穴が黒ずんでしまいます。
最後に、あまり知られていないことですが肌の乾燥も黒ずみの原因になります。
なぜなら、肌が乾燥すると、肌を保護するために過剰に皮脂が分泌されるからです。
頬などが乾燥した時に「気が付いたらニキビができていたと」という経験はありませんか?
それは乾燥してバリア機能を失った肌が、過剰反応したせいだと言えるのです。
ここまで、黒ずみ毛穴の原因についてお話しました。
さて、あなたの毛穴の状態は大丈夫でしょうか?
以下にチェックシートを用意しましたので、今の状態をチェックしてみてください。
□UVケアをよく忘れる
□日焼けしている
□肌がざらついている
□ニキビ跡が多い
□肌が乾燥している
□クレンジングはオイルやクリームタイプ以外を使っている
あなたはいくつ当てはまりましたか?
ひとつも当てはまらなかったあなたは優秀ですね!
これからもケアを怠らず、きれいな肌をキープしましょう。
残念ながらチェックがついてしまったあなたも、正しいケアの方法を知ることで、毛穴の黒ずみをスッキリなくせますよ。
では次に、毛穴の黒ずみをクレンジングでケアする方法を紹介します。
毛穴の黒ずみ対策として最も重要なのは、正しいクレンジングと洗顔です。
クレンジングの手順は以下のようになります。
では、順に見ていきましょう。
クレンジングを使う前に、蒸しタオル(※)で30秒~1分程度、肌を温めます。
温めることで毛穴が開き、角栓が柔らかく、取れやすくなるという効果があるからです。
また、肌の汚れや余分な皮脂も温めることで柔らかく浮き上がってくるので、クレンジングに馴染みやすくなるでしょう。
※ 蒸しタオルは、以下の手順で作ります。
肌が温まったら、すぐにクレンジングでメイクを落とします。
クレンジングは必ずオイルタイプかクリームタイプの、油分が多めのものを使用しましょう。
オイルタイプかクリームタイプのものを使う理由は、以下の2つです。
なかなか取れない角栓を取り除くには、高い洗浄力が必要です。
オイルタイプやクリームタイプのクレンジングは洗浄力が高いので、角栓を取るのには向いていると言えます。
また、角栓はほとんどがたんぱく質でできています。
オイルタイプやクリームタイプのクレンジングは油分が多いため、角栓のたんぱく質とうまく絡み合うのです。
さらに角栓には皮脂も多く含まれているので、クレンジングの油分が角栓の皮脂になじんで、スルッと角栓を落としてくれます。
洗顔で最も重要なのはしっかりと泡立てることです。
空気をたっぷり含んだ泡で洗うことで、肌への刺激を最小限にとどめることができます。
毛穴の汚れを取ろうと、ゴシゴシこするのはNGです。
肌に傷がつくとメラニンが過剰生成され、肌の黒ずみの原因になります。
顔の内側から外側に向かって、包み込むように優しく洗いましょう。
洗顔時間は20~30秒でOKです。
洗顔後は37度程度のぬるま湯で、十分にすすいでください。
すすぎが不足していると、毛穴や皮膚の表面に洗浄剤が残り、肌トラブルの原因になります。
少なくとも30回はすすいで、洗浄剤を完全に流し切りましょう。
洗顔後は、保湿力の高い化粧水をたっぷり使って保湿します。
肌の乾燥は毛穴の黒ずみの原因になるからです。
化粧水をつける時は、肌をこすらずに両手でやさしく付け、さらに手のひらでおおうことで肌の奥まで浸透させます。
毛穴の黒ずみが気になる部分には、化粧水を重ね塗りすると良いでしょう。
最後に、クリームや乳液を塗って水分の蒸発を防ぎます。
オイリー肌の人の中には、これ以上油分を増やさない方がいいと思ってクリームや乳液を塗らない方が多いようですが、それは逆効果です。
せっかくたっぷりと使った化粧水が蒸発してしまうと、肌は乾燥し、過剰に皮脂が分泌する原因になります。
過剰な皮脂は毛穴の中で酸化し、黒ずみの原因となってしまうのです。
化粧水の後には必ずクリームや乳液でフタをして、水分の蒸発を防ぐことが大切だと言えます。
ここまで、毛穴の黒ずみを防ぎ、ケアする方法についてお話しました。
次に、黒ずみ毛穴についてよく寄せられる質問にお答えします。
質問は以下の3つです。
では、答えていきましょう。
角栓パックには、貼ってはがすタイプとクリームを塗るタイプの2種類があります。
貼ってはがすタイプは確かにすっきりとしますが、はがす際に肌に必要な油分や水分も取ってしまうという欠点があります。
また、やりすぎると毛穴が開いてしまう心配も。
その点、クリームタイプのものは肌になじませた後でコットンを使って拭きとるので、肌に優しくておすすめです。
余分な皮脂を取り除くだけでなく、同時に保湿力を高めてくれるタイプもありますよ。
角栓パックを試してみたい方は、クリームタイプを使ってみてはいかがでしょうか。
毛穴を引き締めるために冷水で洗顔するのはNGです。
冷水で洗顔すると一時的に毛穴が引き締まったように感じますが、30分程度の効果しかありません。
むしろ、冷水洗顔には下のようなデメリットがあります。
洗顔には冷水ではなく、37度程度のぬるま湯を使うようにしましょう。
毛穴の量は増えたり減ったりしません。
夏の間は暑さや紫外線によって皮脂の分泌が増えたり、エアコンで肌が乾燥にさらされたりすることが多いですね。
そのため毛穴が開いてしまい、毛穴が増えたように感じるのでしょう。
そのまま秋から冬を迎えると、さらに空気が乾燥して行くため、黒ずみ毛穴の原因となります。
正しいスキンケアで肌に十分な潤いを持たせ、毛穴の黒ずみを予防しましょう。
ブツブツと目立つ黒ずみ毛穴の原因と正しい予防法についてお話しました。
黒ずみ毛穴の原因は、汗や皮脂、メイク汚れ、乾燥など様々です。
予防法としてはやはり、基本の洗顔が最も大切ですね!
丁寧なクレンジングと洗顔。
そして、たっぷりと保湿しましょう。
これから迎える冬はまさに乾燥の季節。
保湿ケアをおこたらず、毛穴レスの美しい素肌を保ちましょう。