手足の冷えには敏感でも、お腹まわりの冷えは意外と気づきにくいもの。ふと触ったらひんやり冷たくて、驚いたことがある方も多いのではないでしょうか。
お腹は、健康にかかわる臓器のほとんどが集まっているので、ここが冷えると臓器の機能も低下して、身体の血流が滞ってしまいます。
それが原因で代謝が落ち、免疫力が弱まったりしますが、逆に言うと、ここを温めることで冷えやお通じが改善、効率良く痩せることができ、美肌も手にすることができますよ。
これから、お腹を温めるとどんないいことがあるのか、お話していきたいと思います。
お腹を温めることが、ダイエットになるの?と思われるかもしれません。でもお腹は内臓が集中する場所なので、ここを温めるだけで、いろんな効果があるものなのです。
それをこれから説明していきましょう。
腸とその周りを温めると、ぽっこりお腹が解消します。腸は冷えると働きが鈍くなり、便秘しやすくなります。
すると栄養吸収の働きも悪くなり、残った糖分は皮下脂肪や内臓脂肪として蓄積されてしまうのです。
つまりぽっこりお腹は、腸の冷えからきていますので、それを解消するためには、お腹を温めるのが良いというわけです。
またお腹が冷えて、腸の活動が弱まると身体の基礎代謝も下がり、脂肪を溜めこみやすくなることが分かっています。
体温が1度下がるだけで、基礎代謝が10から20%も落ちるといわれています。つまり、内臓が集まるお腹が冷えると、体温も下がって代謝も落ち、太りやすい体質になるということになります。
お腹を温めれば、体温も上がって脂肪を溜め込むのを防ぐことができますね。
お腹を温めると、腸内環境が整い、全身への血流が改善されますから、十分な栄養が肌に行き届くようになります。
また血流が良くなることで老廃物も排出され、健やかな肌への生まれ変わりをスムーズにします。
反対にお腹が冷えると、乾燥やニキビや吹き出物などが目立って現れます。もし、口の周りやあごなどがざらついて、ニキビができたら要注意。
冷たいものを摂らないよう、特に寒い時期は外側からも温めると良いでしょう。
美肌やダイエットだけでなく、お腹を温めることで、病気にかかりにくく、心を安らかに保ってくれる効果もあります。
特に今はコロナ禍ということもあり、なにかと体調が気になる方も多いと思われますので、これから健康やメンタルの面でのメリットもご紹介してみます。
れやすい、腹痛や下痢をしやすい、肩こりや腰痛、頭痛がひどい、風邪をひきやすい、顔色が悪いなどが思い当たる方は、年中いつでもお腹が冷えているといえます。
この慢性的な冷えが体温や免疫力の低下を招き、様々な体調不良が起こります。
たくさんの臓器が集まるお腹を温め、体温を上げれば、血管の運動も促され根本から冷えを改善することができますよ。
コロナをはじめとするウィルスや、がん細胞から身体を守る免疫細胞は、体温が高いほど活性化します。
特に注目すべきなのは腸で、免疫細胞の7割ほどは腸の中にあるそうです。
日常いつでも、お腹まわりがぽかぽか温かい状態を保つことで、ウィルスに負けず病気にも強い体になれますよ。
辛い生理痛は、子宮内で経血を押し出すためのプロスタグランジンという物質が分泌されることで起こります。
しかしお腹が冷えて血行が悪くなると、この物質が内で滞ってしまうために痛みがひどくなります。生理中だけでなく、普段からお腹を温め血液の循環を良くしておけば、この痛みは自然に和らいでいきます。
体の芯から温かく、手足の末端までぽかぽかした状態だと、免疫力も上がります。
免疫力が上がると、身体的にも精神的にもリラックスして過ごすことができて、日々のストレスも感じにくくなります。
逆に体温が低く血流が滞っていると、頭もぼんやりして、気持ちも沈みがちに。お腹をしっかり温めて、体の中から元気になりましょう。
まず行なってほしいのが、外側から温めること。体の外から血流を促進し、お腹まで熱が行き渡るようにすると即効性がありますよ。
その際、腹巻きや、カイロなどのドラッグストアの“あたためグッズ”が、重宝すること間違いなし! それらの効果的な温め方をご紹介しましょう。
お腹を温めるのに手軽ですぐできるのが腹巻。この腹巻の選び方で、さらに効果的に温めることができますよ。次に選ぶ際のポイントをまとめてみました。参考にしてみてくださいね。
素材はシルクやコットンがおすすめ。シルクは肌触りが良く吸湿性に優れ、コットンは蒸れにくく通気性が良いのが特徴。体温を逃さず、温かさをしっかり保ってくれる断熱効果も高いのが特徴です。光電子繊維は体温域で効率よく遠赤外線をふく射する集熱保温繊維です。 体温を利用して、カラダを保温する素材です。
慢性的な冷えは、胃のあたりも冷たいので、腹巻はロング丈を選びましょう。胃から腸までカバーできますし、伸縮性のある薄手が体にほどよくフィットします。
アウターにひびきにくいので、オールシーズン毎日お腹を温めてくれます。
お腹が冷えると、足腰も冷えていることが多いです。内臓が集まるお腹と一緒に太い血管が通る足の付け根を温めると、冷えを効果的に解消できます。
レギンス付き腹巻きだったら、お腹から足首まで下半身をすっぽりと覆ってくれて、とっても効率的!
寒い日には、ポケット付き腹巻きが重宝します。カイロを入れれば温かさも倍増。
前後にポケットが付いた腹巻なら、腰も温めることができますし、ポケットの位置をずらせば、左右からも温めることもできます。
お腹をすぐ温めたい方には、かさばらず持ち歩けるカイロがおすすめです。またドラッグストアには、ほかにもコスパが良くて、生活スタイルに合わせて使えるタイプがたくさん!これらの効果的な使い方もご紹介していきましょう。
カイロは、おへそより5~6cm下に貼るのが良いでしょう。このあたりには「関元(かんげん)」と呼ばれる、腹痛や便秘、胃腸の働き、生理痛などに効くツボがあります。ここを温めると収まりますよ。
冷えて寝つけない時におすすめ。ふわふわ生地のボールサイズのウォーマーです。
レンジで30秒温めると、生地にくるまれた発熱球が40度の程よい温度に変化。大きな血管が流れているおへその下に乗せます。
そこを温めると体もぽかぽか、ほぐし効果も抜群で、心地いい睡眠に導いてくれますよ。
優しくお腹を温めたい時は「蒸気の温熱シート」。下着の内側に直接貼るタイプは、下腹部をダイレクトに温めることができます。
さらに40度の心地いい温度が、5時間から8時間ほど続きますから、朝、貼れば夕方まで保熱効果がバッチリ。火傷の心配もなく安心ですね。
ぽかぽか心地よく、お腹周りがほぐれていくのを実感できるはずです。
お家で過ごすリラックスタイムには、レンジで温めて使える超お手軽な湯たんぽもおすすめ。
「レンジでゆたぽん」はジェルタイプの湯たんぽで、2~3分レンジで温めて、カバーに入れて使います。45度くらいの温度が、約7時間持続。繰り返し使えるので、夜は布団の中に入れれば、快適な眠りをサポートしてくれます。
お腹が冷えるのは、運動不足やお風呂はシャワーのみといった生活習慣にも原因があります。さらに近年は、慢性的にお腹が冷えているという、内臓型冷え性の方も多いといわれます。
そういった方は、外側からも積極的に温めて、内臓の働きと体温を上げることがとても効果的です。
カイロを貼る、腹巻をする、白湯などの温かい飲み物を飲む、といった方法で対処し、お腹をしっかりと温める習慣をつけましょう。
そういったことを実践していくと、自然に痩せやすい体質になり、美肌やアンチエイジング効果も一緒に手に入れられますよ。