ダイエットを続けていると、ほとんどの人に訪れる「ダイエット停滞期」。
暴飲暴食をした覚えもないのに体重が減らなくなると、焦りますよね。
ダイエット停滞期にモチベーションが下がってしまって、ダイエットに挫折したという経験を持つ人も多いのではないでしょうか。
この記事では、以下について解説しています。
ダイエット停滞期は、ダイエッターの前に立ちはだかる大きな壁だと言えます。
原因や対処法をしっかり知ることで、ダイエットを成功さえましょう!
まずはダイエット停滞期とはどういう現象なのか、簡単にお話しします。
ダイエットを続けていると、ある時期に突然体重の減少がピタッと止まるという現象を多くの人が経験しますが、これがダイエット停滞期です。
ダイエット停滞期は、決してダイエットをさぼっていたから来るものではありません。
まじめにコツコツダイエットを行っていても、やって来るものなのです。
前章では、ダイエット停滞期はまじめにダイエットをしていても起きる現象だと、お伝えしました。
「それならなぜダイエット停滞期が来るの?」と思いますよね。
ここでは、ダイエット停滞期が来る理由や仕組みについてお話ししましょう。
ダイエット停滞期が来るのは、体を守ろうとする自然な反応です。
栄養不足になって体重が減ってくると、体は飢餓状態にあると判断します。
なんとか体重の減少を食い止めるため、エネルギー消費を最小限にとどめようと働いた結果、ダイエットが停滞するというわけです。
以上は、体に備わった恒常性を保とうとする機能で「ホメオスタシス機能」と呼ばれています。
停滞期が来ると「いくらがんばっても痩せなくなった」と自信を失う人がいますが、停滞期が来るのは、むしろダイエットが成功している証拠だと言えます。
ダイエットが順調に進んでいると停滞期は自然に訪れるものなのです。
自信を持ってダイエットを進めて行けば良いでしょう。
停滞期には体重が減らなくなったり、むしろ増えたりすることもあります。
しかし、停滞期に体にためこんでいるのは脂肪ではなく、主に水分なので心配ありません。
人の体には、カロリー不足が続くと、水分をため込もうとする習性があるのです。
停滞期が終了すると蓄えていた水分が排出されて、体重が一気に減る場合もありますよ。
覚えておきたいのは、女性の場合は生理も停滞期に関係しているということです。
生理前にはプロゲステロンと呼ばれる女性ホルモンの分泌量が増えます。
プロゲステロンには、水分や栄養をため込もうとする性質があるため、生理前には痩せにくくなるのです。
生理前に体重が増えても生理が終わると元に戻るので、一喜一憂する必要はありません。
いつものペースでダイエットを続ければ大丈夫です。
ダイエット停滞期は自然な体の摂理で、停滞期が終わると元に戻るため心配ないことをお伝えしました。
では、ダイエット停滞期は一体いつ頃始まって、どの程度の期間続くのでしょうか?
停滞期がやって来るのは、ダイエット開始から約1ヶ月後の場合が多いようです。
しかし、あくまでも一般的な目安なので、ダイエットを始めて2ヶ月後に停滞期が来る人もあれば2~3週間で停滞期に入る人もいます。
ダイエット開始時の身長や体重、女性なら生理の周期も関係してくるでしょう。
1ヶ月に体重が5%以上減少すると、体が飢餓状態と判断して、ダイエット停滞期に入る可能性があります。
なるべく停滞期にならないように減量するには、1ヶ月の体重減少を5%以内に抑える必要があるでしょう。
ただし、5%という基準もあくまで目安なので、個人差があります。
体重がある程度減ってきたら「停滞期に入る可能性がある」と知っているだけでも、停滞期に入った時のストレスは軽減されるでしょう。
停滞期の期間は短い人で2週間程度ですが、長くなると1ヶ月以上という人もいます。
しかし停滞期はずっと続くわけではありません。
必ず通り抜けることができるので、気長にダイエットを続けることが何より大切だと言えます。
長い人では1ヶ月以上にもなるダイエット停滞期。
乗り越えるにはどうすればよいのでしょうか?
次に、この期間を乗り切るための対処法をご紹介します。
最も大切なのは焦らないことです。
これまで順調に減ってきた体重が突然落ちなくなったり、逆に増えてきたりしたら、焦るなと言う方が無理かもしれません。
しかし、ここまででお話ししてきたように、ダイエットを行うほとんどの人がダイエット停滞期を経験します。
体重が減ってきたら「そろそろ停滞期に入るかも」と、心の準備をしておくだけでも違いますよ。
停滞期に入っても焦らずこれまでのペースでダイエットを続けましょう。
ダイエット停滞期に「チートデイ」を設定するのも効果的です。
チートデイとは、ダイエット期間中に設ける「好きなものを食べて良い日」のことです。
1~2週間に1日程度チートデイを設定すると、ダイエットによるストレスを軽減する効果が期待できると言われています。
ダイエット停滞期にチートデイを入れることで、体が「飢餓状態ではない」と判断してホメオスタシス機能を解除する可能性があるのです。
ホメオスタシス機能が介助されると、ダイエット停滞期を早く抜け出すことができます。
ただし、チートデイを増やし過ぎてはいけません。
カロリーオーバーで太ってしまわないように、チートデイは多くても週に1日までにしましょう。
これまでのダイエット方法があなたに合っていたかどうかを見直す機会にするのも良いでしょう。
ダイエット記録をつけていない人は、この機会につけるようにしてみてはいかがでしょうか。
食事の摂取カロリーや時間帯、回数などをチェックし、運動についても見直してみましょう。
これまで有酸素運動を中心に行っていた人なら、無酸素運動である筋トレなどを追加してみると、効果が出る場合もあります。
ダイエット停滞期は、基本的にはこれまでのダイエットを根気よく続ける時期です。
ここでは、停滞期の注意点について説明しましょう。
食事業を一気に減らしてはいけません。
体重が落ちなくなったからといって食事量を一気に減らすと、体はますます飢餓状態にあると判断します。
次に食事を元に戻した時には、チャンスとばかりに栄養をため込もうとするため、リバウンドが起きる可能性があるでしょう。
食事量を一気に減らすのは逆効果であると考えて、これまで通りの食生活を続けましょう。
極端に運動を増やすことも、食事量を減らすのと同様に、体は飢餓状態になります。
運動を通常に戻した途端に、リバウンドを起こす危険性があるでしょう。
また、運動量の多い人は筋肉量が多いことも考えられます。
筋肉は脂肪よりも比重が重いため、体重はとしては重くなります。
体重よりも重要なのは見た目のスタイルですね。
鏡に全身を映してみて、スタイルを確認しましょう。
また、家庭用の体重計だと、体脂肪率や筋肉量が正しく測れていない場合もあります。
エステサロンやジムなどで正しく計測できる体重計を使用し、体脂肪や筋肉量を把握することも大切だと言えるでしょう。
せっかく順調に進んでいたダイエットが急に停滞すると、モチベーションが下がりますね。
しかし、ダイエット停滞期を上手に乗り切ることこそが、ダイエットを成功させるカギなのです。
ダイエットの目標を明確にすることも大切です。
「スリムな洋服を着こなしたい」
「彼氏が欲しい」
「友達を見返したい」
どんな目標でもOKです!
改めて目標を明確にして、ダイエット停滞期を乗り切りましょう。
今回の記事では、ダイエットをする上で誰もが経験する「ダイエット停滞期」について詳しくお話ししました。
記事中でも何度か書きましたが、最も大切なのは焦らないことです。
停滞期は、必ず抜けることができるトンネルだと言えます。
トンネルを抜けた先にあるのは、美しく変身したあなたの姿です。
絶対にダイエットを成功させると決めて、がんばりましょう。