モデルの方達をはじめ、美容に精通している女性の中ではもはや当たり前となっている脱毛。そんな脱毛について知っていくうちに、「毛周期」「ヘアサイクル」というワードを目にしたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか？
そこで今回は、効率的な脱毛を叶えるために欠かせない「毛周期」について徹底解説していきます。毛の生え方の特徴を知りそれに向き合った脱毛をすることで、とても効率がよく最短期間での脱毛が叶いますよ。

そもそも毛周期とは？

簡単にいうと「毛周期」とは、毛の生え変わりを表したリズムのことを言います。私たちの体に生えている毛には、「成長初期→成長後期→退行期→休止期」の4段階サイクルがあり、それぞれの期間で毛の状態が大きく異なるんです。
そしてこの期間を知った上で最適な時期に脱毛をすることでその効果を最大限に引き出すことができます。以下の項目から、それぞれの周期の特徴や脱毛すべき期間を確認していきましょう。

脱毛は「成長期」の毛を中心に行うのがベスト

脱毛は成長期に行うのが適切とされています。医療機関やサロンにかかわらず、脱毛機器は「黒色の色素＝メラニン」に反応する仕組みのものが採用されています。そのため、毛が最も深く伸びている成長期に施術を受けることで、その効果を最大限に発揮できるのです。
毛母細胞が活発で色の濃い日本人の成長期の毛は、レーザーの光が毛根の奥深くまで行き届きます。

「退行期・休止期」の毛には効果が現れにくい

毛の成長が止まり抜け落ちるための準備をしている「退行期」と、毛が完全に抜け落ちた状態の「休止期」には、脱毛効果がほぼ現れないとされています。レーザーはメラニン色素に反応しますから、’’色の薄い’’または、’’色素がない’’状態の部分に光を当てても、脱毛すべき箇所はないと判断されてしまうのです。

成長期の毛を見分けることはできるの？

以上のことから、脱毛は「成長期」のみに反応するということがわかりました。しかし私たちの毛の生え変わりは、同じ部位の中でも1本1本で異なります。そのため、実は成長期を見分けるコツは明確にはないのです。
1度脱毛を受けてみるとわかるかと思いますが、しっかりと脱毛効果が出ている毛とそうでない毛がちらほらと見受けられます。これは、全ての毛が違うタイミングで生え変わっているということを示しているんですね。

脱毛に通う頻度の目安

脱毛に通う頻度の目安として推奨されているのは、「2ヶ月に1回」です。
そして、私たちの体に生えている毛の中で、成長期にあたる毛はなんと全体の20％ほどしかありません。つまりこれが、1度に施術できる毛の量なんです。

これを元に単純計算してみると、5回（20％×5回＝100％）で1部位全ての毛を剃り終えるということになります。2ヶ月に1回のペースで施術を受けるとなると、約10ヶ月の期間が必要です。医療レーザー脱毛に5回コースが多い理由は、このためだったんですね。

脱毛を受ける際の4つの注意点

肌を労わりながら脱毛の効果を最大限に得るためにも、いくつかの注意点やポイントは抑えておきたいところ。はじめての脱毛を検討している方は、こちらでしっかり確認してくださいね。

間隔をあけすぎない

施術の間隔があき過ぎてしまうことで、脱毛効果を与えたい毛が退行期に入ってしまいます。すると成長期の毛が少ない時期にレーザーを当てることになるため、1度に少量の毛しか脱毛効果を得られないのです。
その一方で期間を詰めて頻繁に通っても、早い脱毛が叶うわけではありません。脱毛はその時期の毛の生え方やタイミングに寄り添うのが大切なんです。
効率的に施術を行い費用を抑えるためにも、’’成長期の毛が多いタイミング’’をしっかり狙って通うことをおすすめします。

日焼けしない

サロンが使用している機器にもよりますが、一般的に日焼けしてしまった肌への脱毛はできません。日焼けした褐色の肌にレーザーを当てることで、光が色素に反応してしまう可能性があるためです。最悪の場合火傷や炎症につながります。
脱毛前はもちろん、脱毛期間中の日焼けも控えましょう。肌が刺激を受けやすくなっているため、いつも以上に紫外線からの影響をダイレクトに受けとってしまいます。外出の際は日焼け止めをしっかりと塗り、肌をあまり出さないよう心がけましょう。

自分で毛抜きをしない

毛根ごと毛を抜いてしまうと毛周期がガラッと変わり、脱毛機器での効果を十分に得られなくなってしまいます。毛抜きは毛根に潜むメラニン色素をも取り除いてしまうためです。
さらに自分でムダ毛処理を行うことで、毛穴が炎症を起こしてしまうことも。もしそうなった場合は、肌にかかる負担を懸念して次回の施術を断られてしまいます。脱毛期間中に毛を剃る場合は準備をしっかりと整え、部位専用のシェーバーで優しく剃ってあげてください。

しっかりと肌を保湿する

先ほども書いたように、終えてしまえば肌がツルツルになる脱毛ですが、施術中は肌に結構な負担がかかってしまいます。脱毛期間中はいつも以上に肌を保湿するよう心がけ、潤いを逃さないようにしましょう。ヒリヒリしたり突っ張ったりなどの症状がある場合は、迅速に医療機関を受診してくださいね。専用の軟膏などをもらえますよ。

規則正しい生活で毛周期の乱れを防ごう

私たちの毛周期はホルモンバランスと深く関係しています。そのためホルモンバランスが崩れると体調に変化があるように、毛周期にも多少の乱れが生じてしまうんです。
毛周期の乱れを生む原因は主に、以下の3つが挙げられます。

• ストレス
• 加齢
• 不摂生な生活

多忙や対人関係などでストレスの溜まりやすい現代ですが、たっぷり自分を癒してストレスをためないよう心がけてみてくださいね。日々口にする食材にも気を遣ったりたくさん体を動かしたりなど、食事や日々の生活習慣からもしっかりエネルギーをチャージしましょう。

冬の間の脱毛ケアで夏の肌見せも安心！

毎年気にしていたムダ毛の処理後なども、脱毛をしてしまえば安心！すべすべになった肌ならタンクトップや水着も思う存分着こなすことができますよ。
そして本記事で解説したように、脱毛はイベントや季節に合わせてスケジュールを組むことが大切です。夏の魅力的な肌見せを叶えるためにも、ぜひ今から通い始めることを検討してみてくださいね。