春になると、毎朝のニュースでも花粉情報が取り上げられるほど、花粉症に悩まされる人は多いですね。
「スギ花粉アレルギー」とも呼ばれる春の花粉症の症状が現れるのは、目や鼻だけではありません。
私たちの肌にも大きな影響があると言えます。
この記事では、春の肌トラブルの原因や対処法、さらに免疫力をつける方法について解説します。
アレルギーや花粉を遠ざけて、気持ちよく春を過ごすために、ぜひお読みくださいね。
春の肌トラブルについて説明する前に、そもそもアレルギーとは何なのかをお話ししましょう。
アレルギーとは、ある物質に対して免疫機能が過剰に反応してしまうことをいいます。
免疫とは私たちの体を守るために備わった機能ですが、例えばダニや花粉、たんぱく質などに対して過剰反応を起こして、くしゃみや鼻づまり、湿疹などの症状を招く状態がアレルギーです。
前章ではアレルギーとは何なのかをお伝えしました。
春の肌トラブルも、アレルギーによって引き起こされます。
ここでは、春の肌トラブルが起きる原因と症状についてお話ししましょう。
春の肌トラブルの原因となっているのは、花粉です。
皮膚は花粉を直接浴びるため、症状の出やすい部分だと言えます。
特に洋服に覆われていない顔や首などは、要注意ですね。
花粉症のある人は、花粉のシーズンには肌も敏感になります。
杉やヒノキなどの花粉が飛び交うと、くしゃみや鼻水と共に、肌にトラブルが現れる人も多くなるのです。
春の花粉による肌トラブルの主な症状には、下の3つがあります。
特にこれらの症状が出やすい部位は、首やまぶた、頬などです。
花粉によってかゆみを帯びてくると、赤く腫れてポツポツと湿疹が出てきます。
花粉による湿疹は、ジクジクせずに乾燥しているのが特徴です。
花粉による肌トラブルが起きてしまったらどのように対処すれば良いのでしょうか。
対処法としては、下の4つが挙げられます。
1. 肌に付着した花粉は洗い流す
2. 肌の保湿を入念に行う
3. かゆくても絶対掻かない
4. 外出時は肌をガードする
では、1つひとつ見ていきましょう。
まず大切なのは、丁寧な洗顔で肌に付着した花粉を洗い流すことです。
帰宅時には、十分に泡立てた洗顔料で、力を入れずに優しく洗いましょう。
洗った後は、すすぎも丁寧に行います。
すすぎに使うお湯が熱すぎると、肌の乾燥が進んで湿疹が悪化する可能性があるため、水か37度程度のぬるま湯を使用してくださいね。
肌トラブルが起きている時は肌表面のバリア機能が低下しているため、洗顔後のタオルドライは肌に軽くタオルを当てて、絶対に擦らないようにしましょう。
花粉アレルギーを起こしている肌に乾燥は大敵です。
洗顔後はもちろんのこと、仕事の休憩時間や家事の合間にも、小まめに保湿すると良いでしょう。
外出時は、メイクの上から保湿できる、スプレータイプのものを使うと良いですね。
また、花粉の季節のスキンケア用品は、敏感肌用の低刺激なものを使うことをおすすめします。
アレルギーによる湿疹はかゆみが強いのが特徴ですが、掻くことで肌のバリア機能がさらに低下し、症状が悪化してしまいます。
湿疹は絶対に掻かないことが鉄則なのです。
我慢できない場合は、かゆみ止めの塗り薬などを活用すると良いでしょう。
外出時は肌が花粉と接触しないような工夫が必要です。
マスクやサングラス、帽子などを身につけて、花粉と肌の接触を極力減らします。
帰宅したら、洋服や髪などについた花粉を払い落としてから部屋に入りましょう。
また、洗濯物や布団を外に干すと花粉が付いてしまうので、洗濯ものは部屋干し、布団は布団乾燥機を使用すると良いですね。
アレルギー症状を改善するには、免疫力をつけることが大切です。
免疫力をつけるには以下の6つの方法があります。
1. 良質な睡眠をとる
2. バランスのとれた食生活
3. お風呂で体を温める
4. 適度な運動を行う
5. ストレスをためない
では、1つひとつお話ししましょう。
免疫力を上げるには、睡眠がとても重要です。
睡眠時間が7時間未満の人は、8時間以上の人よりも免疫機能が低いことが研究によってわかってきています。
また、睡眠の質を高めることもポイントです。
以上を心がけて、睡眠の質を高めるようにしましょう。
免疫力を高めるには、バランス良く食べることが大切です。
足りない栄養素があると、免疫物質の再生がうまくいかなくなります。
例えば、菓子パンとジュースだけで食事を済ませてしまうと、糖質は摂れても、たんぱく質やビタミンといった栄養素が不足します。
ジャンクフードで食事を済ませていると、脂質と糖質が多すぎて肥満を招くでしょう。
肥満も免疫力の低下を招く原因となるのです。
これらをバランスよく摂ることで、免疫力を高める食事ができます。
免疫力を高めるには、3食の食事をバランスよく摂ることが大切です。
お風呂で体を温めることも、免疫力のアップに効果的です。
低体温は免疫力の低下を招いてしまいます。
免疫力を高めるには、熱すぎるお湯につかるのは逆効果。
約40℃のぬるめのお湯に15分程度つかり、じっくりと体温を上げていきましょう。
ゆっくりとお湯につかって一日の疲れを取ることで、穏やかに入眠できる効果も期待できます。
適度な運動も、免疫力を高めるのに効果的です。
体の筋肉を動かすことで体温が上昇し、血行が良くなって酸素や栄養が全身に行き渡るからです。
ただし、過度な運動は、逆に免疫力を下げてしまいます。
普段あまり運動を行っていない人が急激な運動をすると、体に負担がかかって自律神経のバランスが崩れてしまうからです。
免疫力アップには、例えばウォーキングや寝る前のストレッチ、ラジオ体操などでも十分効果的です。
まずは継続することを目標に、積極的に体を動かして行きましょう。
過度なストレスは、免疫力の低下を招きます。
なぜなら、ストレスが自律神経のバランスを乱すからです。
現代社会にはストレスが付き物ですが、うまく発散させましょう。
最も大切なのは十分な休養です。
疲労を回復させないままでまた次の仕事に向かうと、当然疲労がたまっていき、免疫力は低下します。
また、リラックスできる時間を取ることも必要です。
好きな音楽を聞いたり、テレビでお笑いを見て笑ったりするだけでも、免疫力はアップします。
上手にストレスを発散させて、免疫力を高めていきましょう。
今回の記事では、春の肌トラブルの原因や、対処法についてお話ししました。
春の肌トラブルは花粉アレルギーによるものが多いのが特徴です。
もし肌のかゆみや湿疹などがあったら、今回の記事を参考に、花粉対策や免疫力アップを心がけてくださいね。
花粉に負けないスベスベの肌で、元気な毎日をおくりましょう。