4月になったら、いよいよ新生活がスタートという方も多いと思います。
人と出会う機会が増えたり、慣れない環境での不安があったりしますが、ぽかぽか陽気と共に前向きに進んできたいものですね。
そんな、なにかとフレッシュな気分になることの多い春ですが、実は肌を取り巻く環境としては、油断禁物。
花粉や黄砂、ホコリなどの大気汚染物質に、湿度や気温の上昇、紫外線など、肌が不安定になりがちな要素がたくさんあることにも目を向けましょう。
これから、4月の肌がゆらぐのはなぜかについて触れながら、キレイな肌づくりのポイントをご紹介! 新生活は美しい素肌と一緒にスタートしましょう。
4月は気温や湿度の上昇によって、汗や皮脂の分泌が活発になり、ベタつきやすくなっています。
そこに季節特有の風が、花粉やホコリ、黄砂などを大気中に舞いあがらせて、肌に付きやすく、毛穴詰まりや肌荒れ、ニキビを引き起こします。
また寒暖差もあったり紫外線も強まったりで、バリア機能が低下し肌は敏感になっていますから、こういった汚染物質の刺激に対応できません。
肌荒れや乾燥、メラニンが過剰に生成され、日焼け、シミ・そばかすが目立ち始めます。
ほかに新学期や、新生活のスタートでの変化に体も心もついていかず、ストレスを感じることも増えますね。そういったことで肌のバランスが崩れることに・・・。
ではこれから、今まで挙げてきた肌ゆらぎの要因を、一つずつみていきましょう!
例えばスギなどの花粉は、目や鼻のアレルギー症状を引き起こすタンパク物質を持っていて、これが花粉症の症状を起こすとされます。
この物質が肌に付着して角質層の奥まで侵入すると、普段は眠っていたトロンビンという酵素を起こして活動させてしまいます。
こうなると表皮細胞で、その酵素から肌を守ろうと免疫機能が興奮状態になるといったメカニズムが働き、肌荒れが起こるといわれています。
また花粉に、ホコリやPM2.5などが結びつくと肌はかなりのダメージになります。
4月になると紫外線は量も多く、強くなってきます。気持ちいい春の陽ざしに、ついつい油断しがちですが、実は7月の紫外線ピーク時に近いレベルということには厳重注意といえそうです。
なぜなら紫外線は美肌のために必要な肌細胞を壊してしまい、乾燥や肌のバリア機能を弱めトラブルの大きな原因になるからです。
特に春は様々な環境から、バリア機能が低下しがちなので、紫外線を浴びるとより一層、炎症や色素沈着などの肌老化を進めてしまいます。
肌はとてもデリケート、心と密接につながっています。就職や進学で、新しいクラスや部署の配置換えなど、慣れない生活によって少しずつストレスが溜まっていきます。
このストレスが自律神経を乱れさせ、血管を収縮して、肌に取り込まれるはずの栄養素が減少。肌の生まれ変わりのターンオーバーを乱して、免疫力やバリア機能の低下をもたらします。
またストレスは副腎皮質刺激ホルモンや、男性ホルモンを分泌させることが指摘されています。
メラニン色素が必要以上に作られて、シミ・そばかすを増やしたり、皮脂の分泌を活発にさせたりするだけでなく、バリア機能も弱まり肌が不安定になります。
花粉や紫外線などによって不調が現れやすい4月の肌は、入念にすべきポイントを押さえたスキンケアを実践しましょう。
肌ケアは、清潔、保湿そして紫外線対策が基本です。ここまで見てきたような4月の環境的な特徴があっても、ほかの季節でもそれは同じといえます。
ただし、季節によってお手入れの優先ポイントが違ってくる、といった方が良いかもしれませんね。
もちろん4月という状況に加えてエイジングケアの視点も大切です。誰もが毎年、春が来るたび年齢を重ねていきます。
去年とは少し異なっている肌だからこそ、今、何をすればよいかを意識することも必要なのです。
■清潔⇒保湿⇒紫外線対策の3つ
■肌状態や肌質を意識
■老けない肌づくりを目指す
この視点をもちながら、4月という季節や環境変化などを考えてスキンケアは次のように実践していきましょう。
外出すれば花粉や黄砂、PM2.5やホコリなどの影響を受けることが多いのが4月の特徴でした。
そこで優先するべきなのが、お顔を清潔にするクレンジングや洗顔です。基本的には、朝も洗顔料を使い、帰宅後はクレンジングでメイクを落してから、洗顔料で洗います。
回数は1日、朝夜2回で良いですが、4月中旬以降は気温も夏を感じるような日があって、皮脂腺が活発になります。
当然皮脂の分泌量が増えるので、べたつき、ニキビ防止のために不要な皮脂はキレイに洗い流しましょう。
汚れだけを除去、洗いあがりはつっぱらない、オーガニックやミルクタイプなど低刺激処方だと敏感肌にも安心です。
洗顔料は泡立ちがよいものがおすすめ。クリーミーな泡で包み込み、汚れを吸着し、素肌に必要な皮脂とうるおいを残してくれるタイプを選ぶように。
4月は湿度も上がって肌のうるおいが増す季節です。でも、だからといって保湿に手を抜くわけにはいきません。
寒暖差や、新しい環境でストレスを感じていたり、乾燥していたりすると、バリア機能が低下してターンオーバーも乱れることは、先にお伝えしたとおりですね。
肌を清潔にしたら、高保湿化粧水に、美容液、乳液、必要に応じてアンチエイジングのクリームを使ってもよいでしょう。
毎日のうるおいケアは手を抜かず、水分、油分のバランスを整え、肌表面がうるおって、バリア機能を正常にすることが、環境にも強い“ゆらがない肌”を生み出してくれます。
たっぷりうるおい、ハリ弾力までもたらしてくれる成分配合の化粧水と乳液はマスト。ツヤ感のある、ふっくら肌へと導きます。
紫外線量が7月とほぼ同レベルに達する4月は、美白美容液やマスクを本格的に使用し始めるのがおすすめです。
メラニン色素が増えるのを抑止する、美白アイテムをチェックしてみましょう。
UVカットできる美容液や、日焼け止めを兼ねた乳液やファンデーションは、強い紫外線や乾燥から肌を守ってくれます。
室内でも、曇りの日でも、紫外線はけっこう肌に注いでいるものなので、積極的にUVカットアイテムを取り入れましょう。
美白成分で知られるトラネキサム酸は、メラニンの発生を抑え、シミ・そばかすを防ぎます。
これプラス、肌荒れ防止成分、例えばグリチルリチン酸塩などが配合された、たっぷりのうるおいで集中的に角層を満たしてくれるアイテムであれば、さらにOKですね。
赤みや、くすみをカバーして、これ1つでベースメイクまで完了してくれるので、敏感に傾いている春肌にはおすすめです。
花粉やホコリから肌を守るバリア機能を持つタイプを選んで、春の不安定な肌を優しくプロテクトしましょう。
4月は、新しい生活のスタートの季節であるとともに、肌にとっては紫外線や花粉、大気汚染などで肌へのダメージが強まる季節でもあります。
そんな環境をふまえながら、これまで4月の肌ケアについてご紹介しました。
どんな季節でも、どんな年齢の方も、汚れの除去、保湿、紫外線対策が基本のお手入れとなりますが、4月に優先したい点を意識したスキンケアで実践して、いつまでも若々しい素肌を目指しましょう。