何度も繰り返す《大人ニキビ》は、多くの女性が抱える肌悩みのひとつです。そしてどこか独特のしつこさを持っているのが大人ニキビの最大の特徴。放っておくとニキビ跡が残ってしまう可能性も….
そこで今回は、大人ニキビができやすい場所をはじめ、繰り返さないための5つの対策を徹底解説。併せて思春期ニキビとの違いと原因もご紹介します。
そもそも、思春期ニキビと大人ニキビの違いはなんなのでしょうか。まずはそれぞれの症状と原因などを比較してみましょう。
10代の頃にほとんどの人が経験すると言われている思春期ニキビ。中学生から高校生にかけての期間は体格が大きく変化する「第二次成長期」にあたる期間のため、体が成長するのと同時に皮脂の分泌も活発になるんです。
特におでこ、鼻周り、こめかみ、頬などの皮脂の分泌量が多いパーツにできやすいという特徴があります。ただこのニキビは、成長期の終了とともにしっかりと治っていきます。
20歳を過ぎてからの生活習慣の乱れ、ストレス、食生活、肌への負担、喫煙、体内のターンオーバー機能の乱れなど、多くの原因が複雑に絡み合って生成される大人ニキビ。さらに間違ったスキンケアを続けていたり自分の肌に合わないアイテムを使っていたりなど、対策と思って行っていたことが逆効果になっていることも…
できやすい場所としては、口もと、頬、あごなどのUゾーンやフェイスラインなどの乾燥しやすい部位にできるのが特徴です。このパーツはいずれも皮脂分泌が少なく油分が足りていない場所。肌のバリア機能が衰えている部分と言っても良いでしょう。
両者を比較してみると、思春期ニキビの原因が’’皮脂の過剰分泌’’だけなのに対し、大人ニキビはさまざまな原因が関係しているのがわかります。さらに10代の頃の皮脂は自然とおさまることもありますが、20歳をすぎると自己治癒力も低下してしまいがち。放っておくと次第に悪化してしまったりニキビ跡が残ってしまったりすることも考えられます。
先ほども解説したように、基本的に大人ニキビは乾燥しやすい口周辺にできるもの。しかしオイリー肌の方や混合肌の方は、皮脂分泌が活発なおでこ、鼻、頬などにできやすい傾向にあるようです。
さらにメイク汚れの洗い残しが多発するこめかみ、フェイスライン、生え際なども要チェック!ここにできている場合は洗顔方法を見直す必要があります。
汗で蒸れやすいことから、体の中では胸元やデコルテをはじめ、背中などにもニキビができやすいと言えるでしょう。これからの暑い季節は、よりニキビができやすくなるので、常に通気性を保つことを心がけてくださいね。
自分では目視できない部分もありますが、ぜひこの機会に鏡を駆使して確認してみましょう。
ではニキビを繰り返さないために、日常の中で何ができるでしょうか?こちらの項目で確認していきましょう!
私たちの肌を修復、修繕する細胞は、寝ている間に活発に動くとされています。そのため、ニキビを対策するには十分な睡眠が必須なんです。
さらに毎日一定の時間に就寝したり起床したりを繰り返すと、体内時計や肌のターンオーバー機能も整って一石二鳥。心地よく入眠できる上、良質な睡眠を叶えることができます。
私たちの体は、日々の食事によって作られています。そのためバランスの良い3食を楽しむことは基本中の基本。そのほかには、以下のような栄養を積極的に摂るのがおすすめです。
さらに+@で、以下の肌の基礎力をUPさせる栄養素も摂取できると良いですね。
ただでさえ揺らぎやすい大人の女性肌は、紫外線に触れることでより乾燥が進行してしまいます。乾燥はニキビだけでなくシミやシワの原因にもなってしまうため、ぜひ日々の紫外線対策は徹底しておきたいところ。特に暑くなるこれからの季節では、UVケアだけでなく帽子や日傘も活用できると良いですね。
また、メイクをする際も肌を刺激しないストレスフリーなものがベストです。
ストレスは免疫力を低下させたりニキビの炎症を強めたりなど、肌にさまざまな影響を及ぼしてしまいます。しかしここ最近の未曾有な出来事の渦中では、ストレスをため込まないという方が難しいもの。
せめて1日の終わりに少しのリラックス時間を設けたり休日は自分を甘やかしたりなど、ストレスと上手に向き合いましょう。
「数年間おなじものをリピートしている」、「学生の頃からあまりケアを変えていない」という方は要注意!肌に合わないスキンケアは、逆にニキビや乾燥を進行させてしまう恐れがあります。ぜひこれを機会に、いつものスキンケアルーティーンを見直してみましょう。
季節や湿度、肌の状態によって使うアイテムを分けられると良いですね。
いくら対策をしていても、ちょっとしたストレスや食事が原因でニキビができてしまうこともありますよね。最後に、そのような場合の対処法や正しいケアを紹介します。
毛穴部分に古い角質が溜まることでできてしまう白/黒ニキビ。痛みこそないものの、ぷつっと凸になっているため、放っておくとファンデーションやコンシーラーでも隠せないくらい目立ってしまうのが特徴です。
具体的なケアとしては、古い角質を取り除くために肌を清潔に保っておくことがいちばん大切。併せて、抗酸化作用のあるビタミンCを積極的に摂取するとより効果的です。
白/黒ニキビができた後に、アクネ菌が増殖することで生成される赤ニキビ。触るとチクッと痛く、炎症を起こしているのが特徴です。
放っておくと他の部分に炎症が広がったり紫ニキビになったりなど、さまざまな肌悩みを引き起こす可能性も。まずは早急に炎症を抑えて赤みを無くすことに努めましょう。ホームケアに自信がない場合は皮膚科を受診するのもおすすめです。
何度も繰り返してしまう大人ニキビには早めの対策が大切。さらに日々丁寧なケアができていると、ニキビ予防になるだけでなく肌の基礎力もしっかりと向上するはず。
ニキビがないつるんとした肌をキープできると、なんだか気持ちも上向きになりますよね。ぜひ本記事を参考に、今日からの正しいニキビケアでツヤ肌目指しましょう!