脂肪が溜まっていそうなぽっこりお腹。原因を「食べ過ぎや不摂生かな」「最近、運動不足かも…」と、決め付けていませんか?
実はそのお腹、骨盤を意識して過ごすことで意外にもすっきりと改善する可能性があるんですよ。今回は、そんなぽっこりお腹を解消するための正しい座り方と立ち姿を紹介。日常の中で改善すべき姿勢について詳しく解説していきます。
冒頭にも書いたように、「ぽっこりお腹」の原因は脂肪だけではないんです。日々の座り姿勢や立ち姿によって反り腰になったり骨盤が後ろに傾いたりすることで、お腹の筋肉の緩みを招いている恐れがあります。
特に痩せ型なのに下腹部だけがぽっこり出ているという方は要注意。日常で筋肉が間違って働いていることによって、ぽっこりお腹が定着してしまってている可能性があります。
また、長時間のデスクワークや崩れた姿勢での作業は、頭痛や肩こりなどにもつながりますよね。日常で感じるちょっとした不調は、意外にも’’姿勢’’が原因なのかもしれません。
骨盤を意識した正しい姿勢で、ぽっこりお腹を改善すると同時に、体も健康に導いていきましょう!
ではまず、自分がどのタイプの骨盤なのかを調べてみましょう。やり方は、立ち姿のまま膝を伸ばし、前屈して指先を床につけられるかをチェックするだけでOK。この時指先がどのくらい床についているかで、骨盤の位置を判断します。結果は以下の通りです。
では上記の結果を元に、自身の骨盤タイプの特徴や原因などを確認してみましょう。
骨盤傾型タイプの方の特徴には、以下のような点が挙げられます。
主な原因としては、年齢を重ねるごとに筋肉が衰えたり柔軟性がなくなったりすることで、反り腰になってしまう場合がほとんどなんだとか。さらに、ヒール靴や妊娠による体の重心の変化も大きく関係しています。
*ちなみに最も理想的な骨盤の傾きはやや前向きと言われていますが、立った時に上半身が前に傾いているのが確認できる場合は骨盤前傾タイプに当てはまります。
骨盤後傾タイプの方の特徴には、以下のような点が挙げられます。
猫背がちな骨盤後傾タイプも、前傾タイプと同様に下半身の筋肉の衰えが原因のひとつとされています。さらに、デスクワークや自宅などで長時間椅子に座りっぱなしの方も、座り方によっては骨盤が後傾してしまう恐れがあるようです。
自分で背筋を伸ばすよう心がけている場合は別ですが、ドシッと背もたれに体重をのせて背中が反るような状態をキープするのはNG。長時間その状態が続くことで、次第に骨盤が後ろに傾いてしまいます。
骨盤が前傾している人も後傾している人も、日常生活のなかで正しい座り方と立ち姿を意識してみることで、骨盤を正常な位置に戻すことができます。習慣的に続けて、ぽっこりお腹も改善しましょう!
まずは、椅子での正しい座り方のポイントを解説していきます。
1. お尻の付け根が背もたれにつくくらいまで、できるだけ椅子に深く座ります。浅く座ると足を組んだり背もたれに大きく寄りかかってしまうので、注意してくださいね。背もたれは使わないor背中が軽く触れる程度がベストです。
2. 足の裏を完全に地面につけ、耳と肩が一直線上になるように姿勢を正します。デスクに座る時やパソコン作業の際もこの位置を意識してみましょう。
3. 姿勢が崩れてきたら疲れが出てきたサイン。一度立ち上がったりストレッチをしたりして体を休めます。
次に、自宅や畳の部屋でや床で座る場合のポイントをみていきましょう。
1. クッションや座布団、または背もたれのある座椅子に程よく深めに座ります。骨盤でずっしり座るイメージを持ちながら。
2. あぐらを基本に、足が痺れそうだったらクッションを挟んだり体育座りにしてみたりなど、足を定期的に組み換えると◎
最後に、立ち姿です。猫背になったり片足に重心をかけたりなど、一見楽にも思える姿勢が骨盤の歪みをはじめとするさまざまな不調を招いています。電車内、立ち仕事、信号待ち、ささいな場面で以下の立ち方を心がけてみてくださいね。
1. 頭、肩甲骨、お尻、かかとが一直線になるように立ちます。確認できない場合は壁に沿って立ってみて、4箇所が床に触れているかを鏡で確認してみるのもおすすめです。
2. お尻が壁についていない方は、ぽっこりお腹をより目立たせてしまっている可能性も。下腹部に力を入れて、顎をひくよう意識してみましょう。
姿勢を正すのと合わせて、毎日簡単なストレッチを取り入れてみるのもおすすめです。健康的な体の基礎作りをサポートしてくれるので、自分に足りない筋力やウィークポイントを見極めながらバランスよく取り入れられると◎
1. 足をまっすぐに伸ばした状態で、床に座ります。手は胸の前でクロスします。
2. 背筋を伸ばしたまま足を交互に前へ動かすようにして、お尻でウォーキングをしてみましょう。
3. 前に5歩前進したら、後ろに5歩後退します。
股関節が柔らかく動くのを感じながら、前後5歩ずつを2〜3セットほど繰り返しましょう。普段は使われていない足の付け根がしっかりほぐれることで、骨盤の歪み改善をサポートしてくれますよ。
1. 床に手をつき四つん這いになったら、息をゆっくり吸いながら上をみて、まずは腰を反らせます。
2. 次に息を吐きながら背中をまるめ、首、お腹をまるめます。この時猫のように背中をグッと引き上げて、息を吐き切ります。
3. 5回セットほど、時間をかけて行いましょう。
このストレッチで背中はもちろん、肩や腰もしっかりほぐすことができます。凝り固まった筋肉がじんわり柔らかくなってくるのがわかるはず。体の柔軟性を保つことは、反り腰や猫背の解消にも繋がりますよ。
おうち時間が長くなるこの時期、運動不足を気にする方も多いのでなないでしょうか?
ぜひこれを機にまずは姿勢を正すことからはじめて、食事、生活習慣にも目を向けてみてくださいね。ちょっとした日々の積み重ねや意識が、健康で美しい体づくりに繋がりますよ。