マスク生活で今までなかった肌トラブルが急増したことから、肌づくりはどんどんナチュラル志向になっています。
そんな流れを受けて、2021年の美容トレンドとして注目を集めているのが「スキニマリズム」。美容のルーティンを減らし、できるだけシンプルに、すっぴんに近い自然なつや肌をつくっていこうという考え方です。
工程を減らした分、丁寧なお手入れや本当に必要なものを選ぶことで、肌はおのずと美しくなっていくもの。
肌悩みを隠さず美肌に仕上げていく、そんな「スキニマリズム」の考え方や、取り入れ方をご紹介していきます!
スキニマリズムは、スキンケアからメイクまで、美容の流れを必要最低限に行うことをいいます。
これまで、「保湿のためにあれもこれも必要」、「シミや毛穴を隠すためにベースメイクはしっかり」、「肌のお悩みはカバーするもの」。このように考えている人が多くいました。
それが、肌のコンプレックスも受け入れ、隠さずオープンにすることがスキニマリズムの基本的な考え方です。
若い世代に増えている、物を持たないことを好むミニマリズム的生き方。まさにスキニマリズムも、美容面でのミニマリズムといえます。
またスキニマリズムは「究極のすっぴん肌」ともいわれ、毛穴やニキビ、シミ、そばかすなどを完璧に隠すことをせずに、素肌をナチュラルに輝かせる。そういったことを重要視しています。
今やSNSでもあえて加工しない「盛らない」が流行しているとか!「完璧でないこと」を受け入れ、現実味のあるつや肌と美肌を作っていくのが昨今のトレンドといえそうですね。
スキニマリズムとは、美容の「引き算」。肌を清潔にする(洗顔)、うるおいを与える(保湿)、 紫外線から守る(UVケア)ことだけ。
スキニマリズムは3つのお手入れが基本です。それを押さえて、できるだけ無駄なく、多くの時間とお金をかけずに行っていきましょう。
シンプルなスキンケアとして大事なのは、洗顔、保湿、UVケア。
これまで、洗顔したら導入液、化粧水・美容液、乳液・保湿クリーム、アイクリームまでつけていたという方には、驚きかもしれません。
でも、それをつけた後に、日焼け止め、下地、コンシーラー、ファンデーション、パウダーとなると、なんと10工程を超えていたわけです。
ただ化粧品のつけ過ぎは、それぞれの効能が薄れたり、肌への刺激が負担になったりすることもあります。
また肌本来の修復力が弱まることを指摘する皮膚科医の先生もいらっしゃいます。
アイテムやステップを取り除くことが、肌本来の輝きを取り戻すために大切なんですね。
その点スキニマリズムを行えば、洗顔後に、美容成分が配合された保湿剤と、日焼け止め機能のある下地を使えばたったの3工程。
あとは自分の肌に合わせてコンシーラーやパウダーを加え、色つきリップやアイメイクで十分。シンプルケアで、本来の力を呼び戻して美肌に整えていきましょう。
行うステップは洗顔、保湿、UVケアとシンプルだからこそ、化粧品選びは慎重にしたものです。
今年は特にスキニマリズムの流れを反映した、マルチ機能をこなすオールインなどが発売されています。そういったトレンドコスメにも注目して、スキニマリズムを実践してみませんか?
肌の汚れは、洗顔で優しく洗うことで洗い流されるため、あまり刺激の強いアイテムは必要ありません。それより肌を清潔にするプラス、ほかの機能も充実の洗顔フォームをチェック!
過剰な皮脂分泌でお悩みの方におすすめなのが、今年発売のパウダー状、酵素洗顔料「USS by パパウォッシュ バブル」。
水と混ぜると1秒で炭酸が発生しバブルに変わり、酵素の力で毛穴汚れや角質をすばやく除去してくれます。
さらに洗顔するたび、弾ける微弱炭酸の働きでターンオーバーも促してくれるという、うれしい機能も!
汚れを洗浄するだけでなく、角質オフと代謝も高める。そんな洗顔料なら美容ルーティンの削減に役立ちます。
今年発売された「ウォーターホールドクレンジングジェル」も、ダブル洗顔が要らないタイプでおすすめです。
カナダにある氷河から採取したというクレイと、天然スクラブを配合して、メイクと皮脂汚れなどの老廃物もやさしく吸着します。
洗浄剤を含まないという、「デュオ(DUO)“ザ 薬用バイタルバリアウォッシュ“」。こちらも今年発売の洗顔料です。
バリア機能が乱れがちという“低バリア肌”に着目し、スキンケア成分で洗うという画期的なもの。水のようなさらさらしたミルク状で、バリア機能が整う肌へ洗い上げます。
今年発売された、「なめらか本舗」の美白ライン“薬用泡洗顔”も、今までの泡タイプに、ニキビケアや美白効果も加わった洗顔料です。
泡タイプの洗顔料を使う人が増える中、これもルーティン短縮にうれしいアイテムですね。
保湿化粧品は肌に水分量を補給して、それを保つ成分が含まれていますから、角質が取れていれば、ちゃんと浸透してうるおうはず。
だから導入美容液などは必要ないというのが、スキニマリズムの考え方です。スキンケアの工程が少ない分、つけ方で浸透力を高める工夫もしていきましょう。
※気になる部分は、重ねて浸み込ますようにしてみるといいですよ。
スキニマリズムの3つめは紫外線から肌を守る日焼け止めです。紫外線は肌の奥にダメージを与え、乾燥をはじめ肌老化を進めます。
2021年の日焼け止めトレンドを傾向別にいうと、「透明感」「スキンケア」「多機能」。その中からスキニマリズムに取り入れたいものを紹介します。
2021年は、肌のトーンアップしてくれる日焼け止めに注目。紫外線をカットしながら、くすみやムラを目立ちにくくし、ワントーン明るい肌を表現してくれます。下地としてもおすすめです。
保湿や美容成分配合で、肌への負担を軽減しながら、スキンケア感覚で使える日焼け止めも注目度が高いです。エイジングケアに特化したタイプもあります。
紫外線を防ぐだけでなく、さまざまな機能を持つ日焼け止めが増えています。
パソコンやスマホから放出されるブルーライトをカットするものや、ファンデーションとしても使えるなど。多機能の日焼け止めを選べば、間違いなく美容ルーティンが減らせますね。
ここまで今年の美容トレンド、「スキニマリズム」について紹介してきました。
地球環境を守るサスティナビリティが意識される今、自然体な美容を求めてこれまでのルーティンを見直す方も多いようです。
ただスキンケアは工程がシンプルになった分、丁寧さを心がけていきたいもの。
多機能コスメを取り入れたり、自分にしっくりくるものだけを選び、あとは断捨離したりすることも時には必要です。
ぜひ“スキニマリズム”で、肌がおのずと美しくなっていくのを体現しましょう。