あまり知られていない事実ですが、なんと9月は、肌老化が最も進行する季節だと言われています。つまり夏の終わり〜秋にかけて「なんだかくすみが気になるかも…」「肌が疲れ気味かな」と感じたら、それは肌老化が進行しているサインかもしれません。一刻も早く、本気のスキンケアを始めましょう!
では、なぜ9月は肌が老化しやすいのでしょうか。主な原因は以下の通りです。
蒸し暑く日差しの強い日本の夏は、誰もがたっぷりと強い紫外線を浴びてしまうもの。夏の間に少しずつ蓄積されたダメージは、ターンオーバーの周期と同時に、シミやシワとなって肌の表面へと押し上げられてしまうのです。
また、人によっては夏バテで新陳代謝が落ちてバリア機能や修復力が弱まり、肌や表情が疲れて見えるということも考えられます。
心当たりがある方は、次の項目でより詳しい原因を探っていきましょう。
今回は、特に多くの女性を悩ませる『シミ、シワ、くすみ』の3つに絞って解説していきます。ぜひ現在の症状や生活習慣と向き合いながら確認してみてください。
夏の終わりにシミが増えるのは、浴びた紫外線の量が多いということもありますが、それをうまく排出する周期が整っていないということが主な原因です。
紫外線を浴びると、肌の表皮内でシミの原因となるメラニン色素が生成されます。そして本来メラニン色素は、私たちの体に備わっているターンオーバー機能により、一定の周期で押し上げられ、最後は表面から剥がれていきます。
しかしこのターンオーバー機能は、年齢や生活習慣によって次第に衰えてしまうもの。するとメラニン色素は効率よく押し出されなくなり、シミとなって肌の表面に現れてしまうのです。
コラーゲンをはじめとする肌の弾力成分が失われると、皮膚がたるみ、シワとなってしまいます。そしてこの弾力成分を失ういちばんの要因として挙げられるのが、紫外線です。
実際に、肌老化の原因の約8割は紫外線ダメージと言われるほど。特に夏の強い日差しは、私たちの肌に非常に大きな影響を与えているのです。
また、日本の夏は気温と湿度がかなり高いのに対し、秋になると一気に空気が冷えて湿度も急降下。このような急激な変化は肌の水分を奪うことにも繋がり、結果的に乾燥を招いてしまいます。
乾燥や糖化などくすみの原因はとにかく幅広いのですが、夏から秋にかけてよく言われるのは、季節の変わり目によるちょっとした不調によるもの。
特に女性は、夏の猛暑で溜め込まれた疲れや潜在的なストレスがドバッと一気に出てしまった時、冷えや血行不良などの体の不調を感じることがあります。血液の流れが滞っていると肌にも充分な栄養が届かず、どんよりした顔のくすみに繋がってしまうのです。
肌老化を感じても、できるだけ早くエイジングケアに取り組めば大丈夫!
進行を遅らせることができたり、場合によっては肌質改善にもつながります。まずはこちらで基本をチェックしておきましょう。
簡潔にいうと『エイジングケア』とは、年齢とともに変化する肌の状態に合わせて行う対策やお手入れのこと。基本的には体全体のケアを指しますが、変化の出やすい顔は、特に丁寧な習慣が必要だとされています。
肌は年齢のみならず、季節や体調によっても状態が大きく変化するもの。そのためずっと同じスキンケアを続けていては、あらゆるトラブルを見逃しかねません。ぜひこれを機に、肌だけでなく日々のスキンケアを見直してみてくださいね。
いわゆる’’お肌の曲がり角’’と言われるのは、20代半ば〜後半だとされています。実際に人の肌は、20歳をすぎた頃から少しずつ老化に向かっていくものです。
しかしこれには大きな個人差があり、エイジングケアが必要になる時期は人それぞれ。年齢をベースに考えるのも良いかもしれませんが、目安として以下のような『エイジングサイン』を参考にするのも良いでしょう。
先ほども書いたように、これらの肌の変化は早めに発見することがいちばん大切です。見逃していたり無視していると、知らず知らずのうちに肌老化が進行してしまいます。
最後に、比較的簡単に取り入れられるエイジングケアを厳選してご紹介します。
エイジングケアの基本は、自分の肌悩みに最適なスキンケア用品を選ぶということ。
例えば乾燥や小じわには『セラミド』や『コラーゲン』を配合したアイテム、シミやくすみをケアしたいなら『ビタミンC誘導体』や『プラセンタエキス』など、それぞれの症状には有効な成分があります。お悩みとマッチするものが見つかったら、いつものスキンケアにプラスしてみると良いでしょう。
冒頭に書いたように、目立ったシミの出現を防ぐには、ターンオーバー機能を正常に働かせて肌のバリア機能を高める必要があります。
手軽な方法としては、生活リズムを整え毎朝日光を浴びることで、体内時計にメリハリが出ておすすめです。睡眠の質も自然と向上しますよ。
併せて徹底した紫外線対策を行い、外部からの刺激をしっかりシャットダウンしましょう。
スキンケアや生活リズムを改善した上で以下の食材(栄養)を積極的に摂れば、体の内側からエイジングケアに役立てることができます。
紫外線の強い夏が終わったからといって、油断は禁物です。むしろ9月は肌老化が進みやすい時期。これまで以上に丁寧なケアを心がけましょう。
季節の変わり目や残暑疲れに参ってしまうこともあるかと思いますが、本記事を参考に日々コツコツとエイジングケアを積み重ねていれば大丈夫!きっと肌は応えてくれますよ。