猛暑の時期が過ぎる8月後半~9月頃には、ホッと一息つく方も多いのではないでしょうか。
紫外線、クーラーによる冷えや乾燥、食欲不振、睡眠不足…
夏の肌は、これらに痛めつけられてきました。
そしてやっと迎えた残暑。
夏の肌荒れを秋まで持ち越さないためには、残暑のうちに肌を整えることが大切です。
そこで今回の記事では、残暑の肌トラブルや、肌ケアのポイントについて、詳しく解説していきます。
美しい肌で爽やかな秋を迎えられるよう、ぜひ参考にしてくださいね!
残暑にはなぜ、特別な肌ケアが必要になるのでしょうか?
その理由は以下の2つです。
真夏には強い紫外線にさらされて、肌は大きなダメージを受けています。
その影響が現れてくるのが、8月後半以降の残暑だといえるでしょう。
紫外線を受けるとメラニンの生成が活発になり、シミやシワができやすくなります。
肌の奥に生成されたシミが浮き上がってきたり、ダメージを受けて乾燥した肌に小じわが現れてきたりするのが、残暑の頃なのです。
さらに、紫外線のピークは7~8月ですが、9月もまだまだ紫外線が降り注いでいます。
真夏に受けたダメージで潤いがなくなった肌は、まさに敏感肌状態。
そこに紫外線が降り注ぐと、肌トラブルの原因になります。
残暑こそは、徹底した肌ケアが大切だといえるでしょう。
ここで、あなたの肌の残暑疲れをチェックしてみましょう。
下の項目にいくつ当てはまるか、確認してみてください。
□ エアコンの効いた部屋にいる時間が長かった
□ 汗をかく機会が多かった
□ 皮脂量が増えて吹き出物ができた
□ メイクにUV効果のあるものを使わなかった
□ お風呂はシャワーで済ませていた
□ 洗顔後の保湿を化粧水だけで済ませていた
□ 食欲がなくて簡単な食事が多かった
□ 日焼けしてしまった
いかがでしたか?
もし3つ以上当てはまるようなら、要注意!
さまざまな肌トラブルが起きる可能性があるといえます。
次の章では、残暑の肌トラブルにはどういうものがあるのか、お話ししましょう。
それでは、残暑に起きる肌トラブルを具体的に紹介していきます。
残暑の肌トラブルは、以下の5つです。
1. シミ、そばかす
2. 吹き出物
3. 乾燥、ゴワゴワ感
4. 毛穴の開き
5. 小さなニキビやブツブツ
1つひとつ確認していきましょう。
残暑の肌トラブルとしてよくあるのが、シミやそばかすです。
なぜ残暑にはシミ・そばかすが出やすいのでしょう。
その理由は、真夏の紫外線によるダメージで、肌のターンオーバーが乱れるからです。
通常、紫外線を受けることで生成されたメラニンは、肌のターンオーバーによって古い肌とともに剥がれ落ちていきます。
ところが、強すぎる紫外線によって肌のターンオーバーが乱れ、メラニンの色素が肌に沈着することで、シミやそばかすができてしまうのです。
残暑には、吹き出物も出やすくなるでしょう。
なぜなら、真夏には大量の汗をかくため、皮脂が過剰分泌されるからです。
大量の汗や、皮脂が皮膚を刺激し、肌表面のバリア機能が大きく低下します。
バリア機能が低下して敏感肌になると、普段は何ともないような細菌にも反応し、吹き出物が出やすくなるのです。
肌が乾燥して、ゴワゴワと硬い皮膚になりやすいのも、残暑の時期です。
真夏は、バリア機能の低下による水分不足に加えて、冷房によっても肌が乾燥しやすいからです。
肌が乾燥して角質層が剥がれにくくなると、肌が硬く分厚くなり、ゴワゴワとした感触になってしまいます。
残暑には、毛穴の開きや黒ずみもよく起こります。
なぜなら、ターンオーバーの乱れによって分厚くなった肌は、毛穴が開いたように見えるからです。
さらに肌が乾燥すると細胞がしぼんでしまうため、余計に毛穴が目立つ状態になるでしょう。
残暑の頃に、小さなニキビやブツブツが出てくることもあります。
その原因は、乾燥によって皮脂の分泌が過剰に増えたり、紫外線によって活性酸素が発生したりするからです。
活性酸素は皮膚を酸化させ、ターンオーバーを乱れさせて、不要な角質や酸化した皮脂が毛穴に詰まることで、ニキビやブツブツができやすくなるといえます。
ここまで、残暑に起こりがちな肌トラブルについて、お話しして来ました。
「トラブルはわかったけど、どうやってケアすればいいの?」
と、思う方もいらっしゃるでしょう。
残暑の肌をケアするポイントは、以下の4つです。
1. 引き続き紫外線対策を!
2. 丁寧な洗顔
3. 保湿を徹底する
4. ビタミンCをたっぷり摂る
では、1つひとつお話ししましょう。
「涼しくなってきたから大丈夫」と思って、紫外線対策をやめてしまってはいけません!
確かに紫外線量は真夏に比べると減少しますが、まだまだ危険な量の紫外線が降り注いでいるからです。
毎年春先になると、本格的な紫外線対策をはじめるという方も多いのではないでしょうか?
実は、4~6月の春先や初夏の紫外線量と、8月下旬~10月頃の紫外線量はほぼ同じくらいです。
つまり、残暑から秋のシーズンも、本格的な紫外線対策が必要だということですね。
肌に刺激を与えないように優しく丁寧に洗顔するのは基本中の基本ですが、残暑の季節には、特に大切になります。
なぜなら、真夏のダメージを受けた肌には、刺激が大敵になるからです。
肌が乾燥してザラついていたり、毛穴の黒ずみが気になったりすると、スクラブ系の洗顔を使いたくなるかも知れません。
しかし、刺激の強い洗顔料を使うと、ますます肌を傷めてしまうことになります。
洗顔料やクレンジング剤は、できるだけ刺激の少ないものを使いましょう。
肌トラブルが起きている方は、「敏感肌用」の表示があるものを使うのも良いですね。
また、お湯の温度にも注意が必要です。
体温か体温よりも少し低めのぬるま湯と、よく泡立てた洗顔料で優しく丁寧に洗い、すすぎは30回をめやすに十分行いましょう。
保湿を徹底することは、洗顔と共に非常に重要です。
残暑の肌はバリア機能が弱まって、刺激に敏感になっています。
肌が乾燥していると刺激を直接受けてしまうため、十分な保湿で潤いを持たせましょう。
化粧水は高価なものを使う必要はありませんが、たっぷりと浸透させることが大切です。
アルコールが含まれていると肌を刺激するため、アルコールフリーのものを選びましょう。
べたつきが気になって乳液やクリームを使わないという方もいらっしゃいますが、乳液やクリームを使うことで、肌の水分が逃げていくことを防げます。
化粧水の後には必ず、乳液やクリームでフタをしてあげましょう。
残暑の肌ケアには体の中からのケアも大切です。
中でも、ビタミンE、C、Bには大きな効果が期待できますよ。
ビタミンEには血行を促して冷えを解消する効果があります。
アーモンドやナッツ類に多く含まれるので、おやつ感覚で摂れますね。
ビタミンCはコラーゲンの生成や皮脂の過剰な分泌を抑える効果があります。
ビタミンCたっぷりのレモンなら、輪切りにしてはちみつに漬けておいたり、塩レモンにしたりと、活用方法も様々です。
ビタミンBは夏バテを回復し、ニキビ解消や肌の張りにも効果があります。
豚肉やうなぎ、納豆などに含まれているので、積極的に取り入れていきたいですね!
残暑の肌を整えるには、自律神経にも注目する必要があります。
自律神経とは、血管や内臓の動きをコントロールする神経のことです。
残暑は、朝晩の寒暖差が大きくなったり、台風で気圧が乱れたりと、自律神経が乱れやすい季節だといえるでしょう。
自律神経が乱れて体のコントロールが上手くいかなくなると、お肌の調子にも影響が出ます
自律神経の乱れを整えるには、
以上に注意して生活することが大切です。
肌ケアを心がけているのに、肌の調子が改善しないという場合は、自律神経が乱れていないか、振り返ってみるようにしましょう。
年々、夏の暑さが激しくなるにつれ、残暑へと持ち越す疲れも、より大きくなっているといえます。
夏バテのような症状が、お肌へ与える影響を感じている方も多いでしょう。
少し涼しくなってきた頃に気付く肌のくすみや乾燥、シミ・そばかすなどは、今回ご紹介した肌ケアの4つのポイントを参考に、早めに改善していってください。
つややかな美肌で、気持ちの良い秋を迎えましょう!