「脚痩せがしたいのに、セルライトやむくみが気になる。」という方も多いのではないでしょうか。身体の中には、手先・足先の他にも冷えやすい部位があります。脂肪は冷えやすく温まりにくい特性があり、脂肪の多い部位は特に冷えやすくなります。お尻・二の腕・太ももなどはとても冷えやすく、その中でも脚痩せには太ももの冷えが大きく影響します。
太ももの外側を触るとひんやりと感じる方は、まずは太ももを温めるためのケアが必要かもしれません。脚瘦せ・身体の免疫力や代謝のアップを目指す方におすすめのケアを紹介するので、ぜひ試してみてくださいね。
手足や上半身よりも太ももやお尻が冷えているという方は、下半身が冷えやすい体質かもしれません。太ももは、私たちの身体の中でもっとも大きな筋肉でありながら、脂肪を蓄えやすい部位でもあります。太ももが冷えると、下半身だけでなく全身の冷えや様々な悩みにつながります。具体的には、以下のようなことが挙げられます。
身体の中でもとても大きな部位である太ももが冷えると、体温にも影響します。体温が下がると、身体の免疫力も低下。ウイルスや細菌から身体を守る機能を活性化させるためには、身体全体を温めることが必要です。
肌の表面に凹凸が表れるセルライトは、脚痩せの大敵ですよね。脂肪細胞が老廃物を取り込んで肥大化したものがセルライトです。太ももの冷えによって血流が滞り、さらに老廃物が蓄積しやすくなる悪循環になってしまいがちです。
むくみは身体の中に水分や老廃物が溜まってしまうことで起こるトラブルです。血液やリンパ液の流れを良くするためには、まずは身体を温めることと、動かすことが必要です。
冷えによる血行不良や、水分の巡りが悪くなることで新陳代謝の低下にもつながります。むくみやセルライトの原因になったり、太りやすい体質になったりと、ダイエットの妨げになってしまいます。また、肌のターンオーバーにも影響を与え、古い角質によって肌がくすんで見えることもあります。
では、実際に太ももの内側を温めるためには、どうすればいいのでしょうか。大きな部位であるために、身体の外側と内側の両方から温める必要があります。一時的に温めるだけでなく、冷えにくい身体づくりをすることが、脚痩せしやすい身体づくりの近道です。
まずは、身体の外側から温める方法です。既に冷えてしまった太ももは、内側からのケアだけでは温まるまでに時間がかかります。冬場や寒い室内では、使い捨てカイロなどを取り入れましょう。簡単な方法ですが服の上から手を当てるだけでも、じんわりと温かくなります。座った状態が続くときは、気がついたら行うように習慣づけましょう。
マッサージといえばふくらはぎのイメージがある方も多いかもしれませんが、太もものマッサージも自分で行うことができます。
老廃物の排出がしやすくなるよう、まずはリンパ節のある膝の裏と脚の付け根をやさしく揉みほぐします。その後、膝上から脚のつけ根に向かって、やさしく流します。握りこぶしや重ねた両親指、手のひらなど、やりやすい手の形で構いません。太ももの外側・内側・後ろ側・前側など、全体をまんべんなくほぐすようにマッサージします。
乾いた肌に行うと摩擦が気になるので、ボディクリームやオイルを使用するといいでしょう。
お尻や太ももをしっかりと包んで温めるスパッツなども効果的です。腹巻きも一緒になっているものを選べば、PMSや生理痛などの軽減にも期待できるかもしれません。
太ももの筋肉量が増えれば、それによって生み出される熱エネルギーの量もアップします。普段からスクワットやもも上げを行い、階段を意識的につかうことで鍛えられます。エスカレーターやエレベーターを頻繁に利用する方は、1日の中で数回だけは階段をつかうというように目標を決めてみてはいかがでしょうか。
デスクワークのときに、脚を組んで座っている方も多いのではないでしょうか。脚を組む習慣があると、太ももの内側の内転筋と呼ばれる筋肉が弱くなってしまいます。脚を組まずに揃えて座ると疲れてしまう方は、筋力が弱い証拠。まずは短い時間から、脚を揃えて座る時間を少しずつ伸ばしていきましょう。筋力がついて冷えの予防になるだけでなく、脚の歪みのケアもできますよ。
冷え性の方は、湯船につかっても寝るまでには身体が冷えてしまうということも少なくありません。半身浴でかいた汗が身体を冷やすということもあります。できるだけ首までしっかりと湯船に浸かって身体を温めるようにしましょう。全身浴が苦手な方は、胸元までや、短時間でも構いません。髪を洗う前後などで、2.3度繰り返して湯船に浸かるのが効果的です。
血流を促すため、締め付けの強い服装はなるべく控えるようにしましょう。特に眠るときの服装は、パジャマなどゆったりとしたものを選ぶのがおすすめです。
太ももの外側の冷えは、日々の習慣の積み重ねで起こります。冷えだけでなく、セルライトが増えると見た目にも目立ってしまいます。自分はやってしまっていないか、チェックしてみてくださいね。
座っている状態が長時間続くと、下半身が圧迫されて血流の流れが悪くなります。また、肩コリや腰痛による血行不良も冷えの原因に。
普段の入浴をシャワーだけで済ませている人は、身体を温める機会が少なく、冷えが起こりやすくなります。毎日のように冷房のよく効いた部屋で過ごし、冷たい食べものを食べることの多い夏場。できるだけ湯船に浸かるのが理想的です。
運動不足は、筋肉量の低下を引き起こします。筋肉が少なく脂肪を蓄え続けると、太りやすく痩せにくい身体になり、脚痩せを妨げてしまう結果に。普段から運動習慣のない人は太ももの冷えも起こりやすいです。
気温が高いと、ついつい冷たい飲み物や食べ物が続いてしまいがち。夏野菜や果物は身体のほてりをとってくれますが、食べ過ぎには注意が必要です。また、朝食を抜くことが多い方も、起きてからの体温が上がりきらずに、冷えを感じやすくなることがあります。
ストレスは自律神経を乱れさせ、体温調節にも影響を与えます。また、ホルモンバランスや不規則な生活習慣によっても自律神経は乱れやすくなるので生活習慣を見直す必要があります。
今回は身体の部分的な冷えについて紹介してきましたが、慢性的な冷えは身体の不調からくる場合もあります。次の項目に当てはまる方は、病院での相談も検討してみてください。
生活習慣の見直しや、漢方・ビタミン剤についてのアドバイスがもらえることもあります。冷え症外来や内科、婦人科などで気軽に相談できますよ。
脚痩せにとても重要な、太ももの外側の冷えについて紹介してきました。生活習慣を見直し、筋肉を適度に動かすことで冷えが軽減され、痩せやすい身体にグンと近づきます。
冷えは美容だけでなく健康も脅かします。いつものことだからと放っておかず、改善されないようであれば病院で相談をしてみてくださいね。