ダイエットといえば運動や食事制限などがメインだと思われがちですが、実は睡眠もダイエットを成功させる鍵のひとつなんです。
しかし、忙しいとついつい生活リズムが崩れてしまったり夜更かしをしてしまったり…。
安定した睡眠時間を確保できている人は意外にも少ないのではないでしょうか?
そこで今回は、睡眠とダイエットの関係性を徹底解説。
上質な睡眠がもたらす美容効果をはじめ、身体が喜ぶ理想の睡眠方法や、話題の空腹睡眠ダイエットについてもご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
睡眠時には、『成長ホルモン』と『レプチン』という2種類のホルモンが分泌されています。そしてこれらは、ダイエットを成功させるのはもちろん私たちの健康には必要不可欠な要素です。
ではそれぞれ、どのような役割があるのでしょうか?こちらで確認していきましょう!
まず第一に、成長ホルモンには脂肪を分解し筋肉を発達させる役割があります。これは筋トレや食事制限を行うダイエット中には欠かせない働きですよね。
さらにダメージを受けた細胞の修復と再生に加え、肌のターンオーバー機能の正常化を促しているのも、この成長ホルモンなのです。これはダイエットや健康だけでなく、アンチエイジングの観点からも非常に嬉しい役割だと言えます。
ちなみに子どもの身体のみに分泌していると思われがちな成長ホルモンですが、実は大人になってからも毎日分泌されています。
もちろんそのためには、良質な睡眠が必要です。睡眠不足は成長ホルモンの分泌を妨げ、代謝の低下や老化を招いてしまいます。
成長ホルモンと併せて分泌されているレプチンは、食欲を抑制するホルモンだと言われています。つまり良質な睡眠でレプチンの分泌を高めることができれば、余計な食欲を感じることなくストレスフリーにダイエットを進められるのです。
しかしその一方で、十分な睡眠を取らないと、食欲を増進させる『グレリン』というホルモンの分泌が活発になってしまうので要注意。寝れば抑えられる食欲も、睡眠不足によってどんどんと高まってしまいます。
夜中についつい何かを食べたくなってしまう人は、寝ることで解決するかもしれません。睡眠と食欲の関係を知って、規則正しい生活にシフトしていきましょう!
睡眠によって得られるのはダイエット効果だけではありません。
美容、健康、アンチエイジング、記憶…さまざまな面で良い影響をもたらしてくれます。
こちらでは、そんな効果をより深掘りして見ていきましょう。
先ほども解説したように、寝ている間に分泌される成長ホルモンには、肌のターンオーバー機能を活性化させる働きがあります。
そしてターンオーバー機能が正常に整った肌は自然と新陳代謝が上がるため、古い角質や汚れがはがれ落ちていくのです。このサイクルが繰り返されることで、肌はずっときれいなハリツヤのある状態をキープすることができます。
とはいえターンオーバーには周期があるため、十分な効果を得るには安定した良質な睡眠が必要。リズムを崩さないよう睡眠に加え、起床時間も定着させていきましょう。
睡眠は、身体はもちろん精神的な回復にも大きな影響を与えてくれます。
特に、『ノンレム睡眠』と呼ばれる深い眠りを効率よく取るほど脳も休まり、自律神経も整いますよ。精神面が安定することでストレスの解消になるのはもちろん、耐性が向上するのも嬉しいポイントです。
また、しっかり横になって全身の力を抜くことで、普段は気づけないような身体の疲労も和らぎます。マッサージやストレッチだけでは解消できない無自覚の疲労も、睡眠なら正確にアプローチできるんですね。
毎日繰り返し同じ時間程度の睡眠を取ることで、自然と体内時計が整い生活リズムにもメリハリがついてきます。
生活リズムが整えば、生活習慣病などの予防になるだけでなく、日中の集中力や物事に対するモチベーションが上がるのも実感できるはず。
’’昼間の活動的な暮らしがまた良質な睡眠を促し、良質な睡眠が日中の活動をサポートする’’。そんな良いサイクルが、心も体も健康にしてくれるのです。
睡眠に関するさまざまな研究から、平均的な睡眠時間が7時間未満の場合、8時間以上の人と比べると約3倍も風邪を引きやすくなるというデータが出ています。
このことから、細菌やウイルスに対する免疫力は、睡眠中に強化されているというのがよく分かりますよね。
何かとウイルスに敏感になる必要がある今の時代。
自分と大切な人の身を守るためにも、しっかりと睡眠をとって免疫力を上げておくのが大切です。
’’良質な睡眠’’と一口に言っても、なんだか漠然としていてよくわからないですよね。
こちらでは、ダイエットと健康に効果的な理想の睡眠についても知っていきましょう!
睡眠における一番の理想は、『メラトニン』の分泌サイクルに合わせて眠るということ。メラトニンとは、別名’’睡眠ホルモン’’のことで、生活習慣の改善を促す働きがあります。
そして、その分泌に欠かせないのが朝日です。寝る15〜16時間ほど前に日の光を浴びることで、その日の夜にメラトニンが分泌され、自然と眠気が訪れます。
朝7時頃に浴びれば、夜の23時には自然と入眠できるというイメージです。眠りが浅くなりがちな人はぜひ試してみてください。
睡眠時間に関しては大きく個人差があるので一概には言えないのですが、一般的には7時間を目安に寝るのが良いでしょう。
先ほども解説したように、睡眠を7〜8時間しっかりとっている人は、免疫力がとても高いのはもちろん日中も活動的に過ごせる傾向にあります。
よりダイエットに注力したい人は、いま話題の空腹睡眠ダイエットに挑戦してみるのもおすすめです。
空腹睡眠ダイエットとは、その名の通り空腹の状態を維持したまま眠るというもの。空腹時は通常時よりも成長ホルモンの分泌が高まり代謝もアップするので、シンプルに寝るだけでダイエット効果を期待できると言われています。
最後に、睡眠の質をあげる基本のポイントもチェックしておきましょう。
これらはもはや当たり前のことのようにも思えますが、実際に実行できている人は少ないのではないでしょうか?
ひとつ取り入れるだけでも、グンと睡眠の質が向上しますよ。ぜひできることから始めてみてくださいね。
美容だけでなく健康への効果も知ることで、改めて睡眠の大切さが分かりますよね。
ダイエットを成功させたいのなら、まずは良質な睡眠で健康な状態をキープしてからがスタートです。
ヘルシーに痩せていけば、きっと体だけでなく表情もパッと華やかに彩ること間違いなし。ぜひ本記事をきっかけに、よりよい睡眠を意識した生活習慣を始めてみてくださいね。