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リンパが詰まるってどういうこと? 体にもたらす影響と簡単ケア方法

夕方、足がパンパンにむくむ、下半身太りしやすい、いつも手足が冷たい、といった症状に悩まされている方はたくさんいらっしゃいます。
こういった症状は、リンパの詰まりが関係していると考えられています。
体の中を巡っているリンパ液は、要らなくなった脂肪やタンパク質などの老廃物を回収して、排出するという体内の浄化の働きがあります。
この流れがスムーズだと、健康や美容にも良いのですが、逆に詰まるとむくみや冷え、下半身太りの症状が出やすくなるのです。
そんなリンパが体にどんな働きをしているのかを、流れをスムーズにするために心がけていきたいエクササイズも一緒にご紹介していきます。

排水管の役割をしているリンパ管

まず体の中でリンパがどういった役割を担っているのか、知っておきましょう。
体内に通っている動脈から、一部分の血液が分かれてリンパ管に流れ出ます。その管を通るリンパ液は、不要な脂肪やタンパク質などを含んだ水分です。
それがリンパ節というフィルターを通るたびに、ウイルスや有害物が排除されて浄化していきます。
それはいわば排水管のようなもの。この管を通る液が、酸素と栄養を細胞組織に届けて、さらに老廃物を受け取り心臓に戻っていきます。
そのため、体に不要なものを排出する働きのあるリンパの流れをよくすることがとても重要になります。

排泄と免疫という2つの働き

このようにリンパは、大きく排泄と免疫という2つの役割を担っています。
体中を巡っているリンパ管は、最後に1つの太い管となって首下の鎖骨下静脈(さこつかじょうみゃく)につながります。
その部分から静脈に流れて、不要な物だけ体外へ排出されるという仕組みです。またリンパ液の中のリンパ球には、ウイルスを攻撃して免疫力をアップする働きがあります。

リンパはもともと詰まりやすい

まず“詰まる”というのは、リンパ液の流れがせき止められてしまうのでなく、循環が鈍って、筋肉が凝り固まっている状態をいいます。
リンパの流れは、周りにある筋肉が収縮運動をすることで圧がかかって生まれています。しかも、本来はとてもゆるやかに流れるため、筋肉の動きが少なければ滞ってしまうのです。
人は二足歩行のため、重力に逆らって血液やリンパ液を心臓まで持ち上げなければなりません。よって代謝も悪くなりやすく、むくみや下半身太りも生じやすいというわけなのです。
つまり意識して対策していかないと、詰まりやすく、特に同じ姿勢でいることが多い方は筋肉が凝って硬くなり、流れを妨げます。

様々な病気を引き起こす原因に!

リンパの詰まりは、血行不良や凝り、冷え症、肌のくすみなど、あらゆる不調を引き起こします。
それは、体内の循環機能が正常に機能しなくなるとともに、リンパ液の中のリンパ球の働きも弱まってしまうからです。
この働きが弱まると免疫力が低下してしまい、風邪やウイルス感染などを起こしやすくなります。病気になりやすいだけでなく、治癒力も弱まることにもなるのです。

冷え、むくみ、下半身太りの悪循環

また免疫機能の低下は、肌荒れや低体温、太りやすい体質などを招いてしまいます。
排出されない疲労物質が溜まって、筋肉は酸欠になって固まり、ますますリンパ液や血液の流れが悪くなるというサイクルにはまっていくのです。
リンパ液がスムーズに流れないと、余分な水分や老廃物が排出も十分できず、むくみや体の冷え、ひいては痩せにくい体質、肥満を引き起こします。

脚痩せにもおすすめ!リンパ節マッサージ

リンパ液が通過する際にフィルターの役目をするのがリンパ節です。ここを刺激すれば、効率よく全身のリンパの流れを促すことができます。
太くなった下半身のリンパの滞りも改善してくれるので、脚痩せにもおすすめですよ!
まずは、その節が体のどのあたりにあるのかを知って、優しく手のひらでさすってみましょう。

1 アゴまわり

ここのマッサージは、首横の上部から下に向けて優しくさすりましょう。リンパは、首の両横からアゴの辺りへのラインに沿って流れています。

2 鎖骨下のくぼみ

首下の鎖骨のくぼんだ部分は、心臓から静脈へ送り込むリンパ管の最終地点です。
老廃物もたくさん含まれていますから、鎖骨のリンパが滞ると、たちまち顔のむくみやたるみがひどくなります。
この鎖骨下のくぼみを外側から中心へ、ゆっくり軽く押してみましょう。

3 脇の下

この場所のリンパ節は、腕の付け根から肺の方向に巡らされています。
リンパ液は手から腕の上部に向かって流れていますので、手先から腕の外側をなぞり、肩、脇の下に向かってさすりましょう。
そして脇を手の人差し指と親指間で挟み、親指を置いた位置で軽く押します。

4 脚の付け根

股関節の部分にも、脚全体のリンパが集まる場所があります。ここに老廃物が溜まると下半身がむくんで、太くなります。
おへそから、脚の付け根の中心部のくぼみ方向へさすりましょう。

5 ひざ裏

ひざ裏のリンパ節も、脚のむくみに大きく影響するところです。ふくらはぎから太ももの裏へ向かって、手のひらの全面を使ってさすりましょう。

リンパマッサージで守ってほしいこと

リンパ液は決まって一方向に流れていますので、その方向に逆らわずマッサージするよう気をつけましょう。
さする時には摩擦や圧力でリンパを刺激しないよう、ボディークリームやオイルを使うことをおすすめします。
もしリンパ節を押してみて痛いと感じたら、老廃物が溜まっているか、侵入した細菌やウイルスと戦って炎症を起こしている可能性があります。
そういう時には、あまり強く押したり、揉んだりしないようにしましょう。炎症がさらに悪化することにもなります。
また、お風呂に浸かりながら行うのも控えます。血管やリンパ管に強い水圧がかかり、気分が悪くなるなど負担になることがあります。
おすすめは血行が良くなっているお風呂上りや、エクササイズで体を温めてからが効果的です。

キレイになれるリンパエクササイズ!

軽く揉んだり、さすったりするマッサージと、筋肉をほぐす動きをセットにして行えば、さらなる美容効果を得ることができます。
リンパ管が最終的に集まる鎖骨下が最も効果的ですので、この場所のエクササイズをご紹介しましょう!

マッサージ前に筋肉ほぐし

先にお伝えした通りリンパの出口となるのは、鎖骨下静脈です。ここを直接さする前に、周辺の筋肉をほぐして温め、血行を促しておきましょう。
筋肉を動かして体が温まればリンパ液も流れやすくなり、さらに効果がアップします。

  1.  首を前後左右にゆっくりと傾け、筋肉を曲げ伸ばしします。
  2.  両肩を前から外側に向けて回しましょう。
  3.  深呼吸をしながら肩を上下します。
  4.  最後に両手を組み合わせ、上へ伸びをしてください。
鎖骨下のリンパマッサージ
  1.  脇の下に4本の指を当てて、下から持ち上げるように5秒間押します。
  2.  上腕の外側から肩へ、そして脇の下方向へさするマッサージを3回、両腕行います。
  3.  鎖骨下を中央から左右外側へ1分間さすります。
  4.  鎖骨の上のくぼみを左右の外側から内へ1分間さすります。
  5.  耳の後ろから肩へ、首のラインを上から下へなぞり、1分間さすります。こちらも左右両サイド行います。

※ゴリゴリと強く押すのは避け、やさしくゆっくり撫でましょう。

まとめ

疲れがたまると顔や足がパンパンにむくんで、ちょっとうつむくだけで二重アゴ…。これらは、リンパ節の詰まりが原因の一つということをお伝えしてきました。
リンパが詰まるとむくみからたるみ、そして下半身太りにつながってきます。
特に首からデコルテの周りや、ひざ裏はリンパ節や血管が集中している場所なので、圧をかけて、リンパの流れを解消すれば、顔のむくみ改善や脚痩せにもつながります。
仕事先でもお家でも、いつでもどこでも簡単にできて、お肌のくすみ、肩こり、疲労回復にもなりますので、ぜひ実践してみてください!

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