「スキンケアを頑張っていても乾燥が気になる!」「もっと顔色を明るい印象にしたい。」などといった、肌のお悩みは尽きることがありませんね。
思い描くような理想の肌になかなか近づけないと感じている方は今一度、「血流」を見直してみませんか?
肌や身体全体の血流は、新陳代謝を促します。その一方で、血流が悪いと新陳代謝が滞り、健康的で美しい肌を目指すことはできません。
潤いやツヤのある理想的な肌になるためには、スキンケアなどお肌の外側からのケアも必要ですが、身体の内側も重要なカギを握っています。
今回は、血流が新陳代謝に与える影響について紹介します。新陳代謝は最強のスキンケア。血流を促して、健康的で美しい肌を目指しましょう!
「新陳代謝」という言葉は、美容や健康において必要不可欠なため、頻繁に耳にする方も多いのではないでしょうか。しかし、実際にはどのようなものなのでしょうか?新陳代謝はその名の通り、新しいものと古いものが入れ替わること。私たちの身体においての新陳代謝は、主に細胞の生まれ変わりのことを指します。
肌の生まれ変わりは28日周期、と聞いたことのある方も多いかもしれません。肌の細胞以外にも、骨や臓器の細胞もそれぞれに新陳代謝を繰り返し、生まれ変わる周期もそれぞれ違っています。新陳代謝がうまくいかなければ、古い角質が肌の上に長い間留まることになり、ざらつきや乾燥の原因になります。
血流が良い状態と、滞って血行不良になった状態では、身体にはどのような違いが出てくるのでしょうか。ここでは身体の中でも、特に違いがわかりやすい部位を紹介します。
髪の毛の1本1本には血管が通っているわけではありません。血流を促しても、既に生えてしまった部分の状態が大きく改善されることはありません。これから生まれてくる細胞に栄養分をしっかり届けることで、ツヤのある髪や爪に近づくことができます。
血流を促すことは、今ある肌だけでなくこれからの肌や髪にうるおいを与え、ツヤのある滑らかな状態を目指すことに関わるのです。
これから生まれてくる新しい細胞が生き生きとしたものでなければ、肌や身体の状態は美しさを保てなくなってしまいます。「細胞の生まれ変わりのリズムを乱さずにサポートすること」と、「生き生きとした細胞が生まれるように身体の状態を見直すこと」が重要です。
新陳代謝の質によって、これからの肌の状態が変わってくると説明してきました。
身体中で行われる新陳代謝には、さまざまな要因が絡み合っています。その中でも重要な役割を担っているのが「血流」です。
血液は、身体中に酸素や栄養素を運ぶ役割を担っています。そして、いらなくなった二酸化炭素や老廃物を回収し、排出の手助けを行っています。
しかし、血流が低下することは身体中の運搬が滞ることになり、細胞に栄養素が行き届かなくなります。すると結果的に新陳代謝が滞ることになってしまうのです。
特に、身体の隅々にある毛細血管は、血流が滞ってしまいがち。手先・足先が冷えやすいのも、毛細血管にまで血流が届いていないからと考えられています。しかし、毛細血管まで血流を促すことはエイジングケアや、肌質改善を目指すためにはとても重要です。目の下のクマやニキビを防ぎ、血色のいい顔色へ導くなど、細かな部位の変化にも期待できます。
スムーズな新陳代謝のためには血流のアップが欠かせないことを紹介しました。そして、血流のアップには日々の少しずつの意識が重要です。ここでは、今日からできる血流アップのために必要なことを紹介します。
血流の促進には、貧血の防止もとても大切です。
肉や魚、大豆や乳製品など、良質なタンパク質を積極的に摂るようにしましょう。女性に特に多い貧血を防ぐためには、タンパク質と鉄の両方が含まれた牛肉やレバー、赤身の魚、貝類などがおすすめです。
ポリフェノールには、コレステロールの酸化を防いで血液をサラサラにする働きがあります。緑茶やココア、赤ワインなどの飲み物や果物、梅干しやお酢などにも含まれます。アルコールの飲みすぎはかえって血液をドロドロにしてしまう可能性があるので、赤ワインを飲む場合はグラス2~3杯程度までにしておきましょう。
スムーズな血流を保つためには、血管や血液の質も重要です。
血管は脆くなると血流の詰まりや破裂の恐れもあります。弾力性・柔軟性のある血管を保つには、高血圧に注意し、喫煙やストレスによる活性酸素の発生にも気をつけましょう。
また、血液は薄いと貧血ぎみに。反対に濃いとドロドロとして流れにくく、詰まりの原因にもなってしまいます。
血流の促進には、身体を温めることも大切です。冬場は身体を温めようとタイツやインナーを重ねて着る方も多いのではないでしょうか。しかし、服の締め付けはかえって血流を妨げてしまうので、薄手の腹巻きや、ゆったりとしていて締めつけの少ないレッグウォーマーなどをうまく取り入れるようにしましょう。長時間、同じ姿勢が続くと体重によって血流が滞ることがあるので、こまめに身体を伸ばすようにしましょう。
血管の収縮・拡張をコントロールする自律神経には交感神経・副交感神経の2種類があります。
交感神経が優位の状態が続くと、血管も収縮した状態が続きます。ストレスをうまく逃がして、血管の拡張を司る副交感神経を味方につける必要があります。
ストレスの原因をなるべく減らし、入浴や趣味などリラックスモードに切り替えるスイッチをいくつか持っておきましょう。深呼吸をして何もしない時間を設けることや、朝いつもよりも30分ほど早く起きてゆったり過ごすことなどもおすすめです。
ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれますね。心臓から身体中に送られた血液を循環させるには、ふくらはぎの筋肉で下から上に向かって押し上げる必要があります。
しかし、筋トレや専門的なマッサージはハードルが高く感じてしまいますよね。そんなときには、ふくらはぎを全体的に優しく揉むだけでもOKです。難しいことは考えずに、気づいたときには揉む習慣をつけましょう。ふくらはぎの筋力が弱く、触るとふにゃふにゃの方や、ほんのり冷たく感じる方は特にこまめに行う方がいいでしょう。
新陳代謝と血流の関係や、血流アップのために必要なことについて紹介してきました。冷えの予防や肌質改善を目指すためには、血流のアップが欠かせません。
血流をしっかり保っておけば、髪や肌が生き生きとするだけでなく、体調を崩しにくくなる場合もあります。免疫力のアップにも期待できますよ。
血流の良い身体はきれいな肌だけでなく、あらゆる身体の不調を予防します。ちょっとした工夫で血流は促せるので、今日からできることを始めませんか?
血流アップのための方法を実践して、冬も冷え知らずのぽかぽかボディを手に入れてくださいね!