ダイエットをしていると、痩せたいと思っている部位ではないところが痩せてしまう、と感じた経験はありませんか?痩せたい部位を選べたらいいのに…とついつい願ってしまいますよね。
寄せられるお悩みの中で多いのが「体重が落ちると、まず胸から痩せていってしまう。」といった内容です。
お腹や脚はなかなか痩せないのに胸は痩せやすく、ダイエットをしながらもどかしい思いをする方も少なくありません。
なぜダイエットをすると胸から落ちると感じるのでしょうか?また、体重が落ちても胸を落とさないように守る方法はあるのでしょうか?
今回はそんな疑問にお答えしながら、胸を落とさないためにできることを紹介していきます。
ダイエット中の方だけでなく、若々しいバストラインを保ちたいと考えている方は、ぜひご覧ください。
ダイエットなどで体重が減ると、なぜ胸から落ちていくと感じる方が多いのでしょうか。
脂肪の燃焼は、身体の中で柔らかくて冷えの少ない部位から優先的に行われます。
胸は、脂肪でできています。身体の中心にあって、柔らかい上に比較的冷えにくい部位であることから、燃焼しやすいと言われています。
脚などは冷えやむくみによって脂肪が老廃物や水分と合わさり、セルライトになっている場合も少なくありません。セルライトは冷えて固くなり、燃焼や排出がしづらくなっている状態です。一方、胸の脂肪はセルライトになることが少なく、運動などで燃焼しやすいと言えます。
胸はブラジャーをしていることや、鏡でチェックすることもできるため、ほかの部位に比べてサイズダウンしたことに気づきやすい部位です。しかし、体重が減った分だけすべてが胸から落ちるわけではなく、落ち方には個人差があります。
ダイエットをしたいけど胸は痩せたくない、と考えるのは、自然なことですよね。しかし、過度な食事制限などによるバストへの血流不足や、女性ホルモンの減少が胸を落とす原因にもなります。
ダイエットによる体重の大幅な減少で、胸の脂肪の燃焼を完全に防ぐことは難しいかもしれません。しかし、胸を落とさないような工夫次第で最小限におさえることはできるでしょう。
身体の中でもとくに脂肪が燃焼しやすい部位であるからこそ、できることから始めましょう。
ダイエットには食事制限がつきものです。乱れた食事では体重が減りにくく、健康にも良くありません。
しかし、無理な食事制限は胸が痩せてしまう原因になる場合があります。
1日の摂取カロリーや炭水化物を極端に減らすことや偏った食事は、ダイエットにとっても、バストケアにも悪影響を及ぼします。
ダイエット中はいつも以上にバランスの良い食事を心がける必要がありますが、とくにタンパク質と炭水化物の不足には注意しましょう。
タンパク質は身体をつくるだけでなく、ホルモンバランスを整える役割もあります。不足すると筋肉量や代謝の低下の原因になります。肉類や豆類、乳製品などをバランスよく食べるようにしましょう。
また、ダイエットでは避けられがちな炭水化物も、エネルギーをつくる役割があります。ストレッチやトレーニングを効率よく行うためにも、炭水化物を抜くことは控えましょう。
炭水化物を極端に抜くとイライラしやすくなり、便秘やリバウンドの原因にもなるので1食あたり、白米を茶碗1/3~1/2などにするなど、量を減らすことで調整するといいでしょう。
ダイエットとバストケアを一緒に行うためには、美しいバストラインを保つのに欠かせない栄養素も摂るようにしましょう。特におすすめの栄養素は、次の3つです。
タンパク質は先ほども紹介したとおり、身体をつくるのに必要不可欠です。
バストケアのためには、女性ホルモンと同じようなはたらきの大豆イソフラボンは積極的に摂りたいですね。納豆や豆腐、きなこなどに多く含まれます。
ボロンは胸の脂肪を増やすためにとても大切な栄養素です。
キャベツやリンゴに含まれるミネラルで、なるべく生で食べるのがおすすめです。
美しいバストラインを保つには、バストの土台部分である大胸筋のトレーニングが必要不可欠です。腕ではなく胸に効いていることを意識しながら、壁や床を利用した腕立て伏せもおすすめです。
ムキムキになることが目的ではないので、1日3分程度のものから、無理のない範囲でトレーニングを行いましょう。
また、大胸筋を鍛えることでデコルテ周りもすっきりと、美しく見えるメリットがあります。
PCやスマートフォンをのぞき込むとき、猫背になってしまっている方も多いのではないでしょうか。
背中が丸くなった状態ではバストに血流が行き渡りづらく、胸痩せだけでなくバストの位置が下がる原因にもなります。
背中のコリをほぐして、柔軟性のあるしなやかな筋肉を目指しましょう。
胸には、胸を支えるための「クーパー靭帯」というものが存在しています。
このクーパー靭帯は激しい胸の揺れにより、伸びたり切れてしまう恐れがあります。
一度傷ついたクーパー靭帯は元には戻らないので、胸を落とさないためにも運動の方法には注意しましょう。
深い呼吸で血流のアップにも期待できるヨガ、スクワットや腕立て伏せなどの筋トレなどもおすすめです。激しい縄跳びやランニングなどはダイエットには効率的ですが、取り入れる際には注意しましょう。
また、トレーニングをする際にはスポーツブラや、胸の揺れを防ぐためのサポーターを使用するのがおすすめです。クーパー靭帯を守り、若々しいバストを保つのに役立ちます。
バストへ栄養を効率的に届けるためには、血流を促すことが大切です。
身体の冷えには十分注意しましょう。お風呂では肩や胸までしっかりとお湯に浸かり、お風呂上がりにはバストのマッサージを行いましょう。
背中やお腹のお肉をバストに寄せるようにしてマッサージすると、バストケアだけでなく、背中やウエストの引き締めにも役立ちます。
胸から痩せやすい理由のところで、「身体の中の冷えの少ない部位から優先的に脂肪は燃焼されやすい。」と解説しました。
中には「胸を落とさないために、あまり温めない方がいいのではないか?」と考える方もいるかもしれません。
冷えは特に手足に感じる方も多いかと思いますが、
お腹や骨盤周りの内臓が冷えていると、手足をいくら温めても冷えは改善されません。
内臓や胸元がしっかりと温まったうえで、少しずつ手足にも血流が届きやすくなるので、胸元やお腹まわりは冷やさないようにしましょう。
今回はダイエットのときの永遠の悩みである、痩せると胸から落ちてしまうことについて紹介してきました。
せっかくダイエットをしても、痩せてほしくないバストばかりが落ちてしまうようでは、理想のボディラインには近づきません。
できる限り胸を落とさないためにも、胸の脂肪が燃焼されやすいことを知って、食事制限や激しい運動には注意しましょう。ダイエットとバストケアの両立を叶えるためには、タンパク質・大豆イソフラボン・ボロンなどの栄養素も重要です。
姿勢が美しく、上向きのバストラインは若々しい印象を与えます。
大胸筋や背筋を鍛えて、健康的で引き締まったボディラインを目指しましょう!