女性の体形のお悩みといえば、脚のむくみ。多くの方が日ごろから、「なんとなく足がだるい」と思われているのではないでしょうか。
実際、脚のケア製品を扱う「ヒップ」が20代から40代の女性1万人にアンケートを行ったところ、8割の女性が脚のだるさを感じているということが判明。
これから春から夏にかけ気温が上昇する時期に、「脚のだるさ」を実感する女性は増え、しかも、“脚のだる重さ”を感じるピークは、5月と6月だというのです。
では、いったいなぜ今の時期なのでしょうか。この記事では、5月の脚のだるさの原因や、その解消法についてお伝えしていきます。
「だるさ」を訴える方が3月から増えはじめ、5、6月にピークを迎える傾向があることを先にお伝えしました。
この時期は、気温と湿度が上がっていく一方で、気圧は低下するという特徴があり、脚のだるさを訴える方が増えるのは、このような気象が関連していると考えられています。
気温や湿度、それと気圧の変化によって、頭痛やイライラ、不眠など様々な不調が出ることを「気象シンドローム」と呼びますが、脚が重い、だるいもこの代表的な症状だというのです。
しかも脚は気象の影響が一番現れやすい部位。そんな脚のだるさ、むくみは、以下のようなメカニズムで起こっています。
気圧が下がると、脚にかかる圧力が低下して筋肉が緩むことになります。すると血液やリンパ液を体内に循環させる役目のポンプ機能も低下してしまいます。
それによって、老廃物や水分が滞ってしまい、むくみにつながります。
湿度が上がると皮膚から水分が蒸発されにくく、 細胞内で水分が溜まりやすくなります。
特に温度も湿度も高いという日には、自律神経も乱れやすく代謝が落ち、排泄機能も低下します。
その結果、下肢に停滞した水分がむくみとなって、足が重く感じるようになるというわけです。
しかし、多くの方が重だるさの原因は、同じ姿勢でいることや立ち仕事、冷えや運動不足のせいと思っていて、あまり気象を意識したことはないかもしれません。
季節のお肌のケアと同じように、春から夏への気候を意識した脚ケアをして、むくみ解消するのが良さそうですね。
春から夏は活動的になる季節なのに、脚がだるいとなんとなく体も重く、憂鬱な気分になりますよね。いつもの脚のだるさと受け流さないで、しっかり対策していきましょう。
まずはあなたの重い脚がどのくらい深刻かを確認してみて下さい。
下記の状態が2つ以上当てはまった方は、重だる脚の兆候があります。
3つ以上だったという方は、それが強く疑われるため、すぐケアを開始してみることをおすすめします。
脚のだるさは、下半身のリンパや血液の循環が正常に働いていないことで起こっています。
その状態を解消するために重要なのが、「ふくらはぎ」と「太もも」、「足裏と足指」の筋肉ポンプをしっかりと機能させること。
これらを動かすためには、最も大きいポンプ機能を持つ太ももとふくらはぎを同時にケアし、さらに足裏と足指もそれぞれ動かしていきましょう。
下肢の血管とリンパ管の働きを良くすることで、太もも、ふくらはぎ、足裏と足指の3つの筋肉ポンプを正常に機能させることができます。
それが上手く働かないと、水分や老廃物の循環が悪くなって、むくみやだるさにつながってしまうのです。
時間がなくても、特別な器具を使わなくてもできる、むくみ解消ケア法をご紹介します。
簡単なケアとして、シャワーの水圧マッサージとハンドプレスマッサージがおすすめです。
足裏と足指のマッサージも一緒に、早速実践してみましょう。
マッサージは何も付けずにすると滑りが悪く、肌に負担がかかりやすくなりますので、滑りを良くするクリームや乳液などを使うように。
※40度前後のお湯を皮膚が少し凹むくらいの水圧で行います。
※1か所につき2〜3分を、手のひらでボールを転がすようにゆっくりマッサージしましょう。
※足裏と足指マッサージはお風呂上がりにおすすめです。硬くなっている部分を念入りにほぐすようにします。
※足の指でグー、チョキ、パーをする「足指ジャンケン」もむくみ解消になります。
ここまで毎日簡単にできるマッサージをご紹介してきましたが、さらに効果的にするコツを挙げてみましたので、参考にしてみて下さい。
マッサージもハンドプレスも、むやみやたらにもんでいるだけで良いということではありません。
脚マッサージは、滞っているリンパが流れやすくなる箇所を知って、そこを中心に行うことも大切です。その一つがひざの裏。
床に片ひざを立てて座り、指の腹で立てたひざの裏を30秒押してみましょう。痛くない気持ちいいと感じる程度の力で行います。
シャワーやハンドプレスマッサージを行った、最後の仕上げにこれをしてみて下さい。これだけ毎日続けてもむくみ取りになります。
むくみは、水分の過剰摂取とともに水分不足からも起きています。
そこで、むくみを取るには適度に水分を補給し、それを適度に排出することが重要です。
マッサージやハンドプレスを行う時も、まず水を飲んでから行いましょう。
また普段から喉が渇かなくても水分補給し、仕事で座りっぱなしという方は1時間に1回程度、トイレに立って排泄するようにしたり、席を移動したりして動くようにすると良いでしょう。
同じ姿勢を続けていると、ふくらはぎの筋肉を使う頻度が減って、下半身にたまった血液やリンパ液が滞り、むくみやだるさが生じてしまいます。
女性にとってつらい脚のだるさやむくみ。5月になって、何となく脚のだるさや重たさを感じるということがあれば、今回ご紹介した対処法を実践してみてはいかがでしょうか。
忙しくて休みが取れないという場合も、机の下で足首を回したり、グーチョキパーをしたりして、こまめに動かしてあげるとふくらはぎの筋肉を刺激することができます。
ほかには、太ももまである着圧ストッキングや、靴下を着用することで脚全体のサポートを行うのもおすすめです。マッサージや足指を開くグッズを利用するのも良いですよ。