真夏が終わって9月になると、空は秋の気配を帯びてきます。
紫外線量も少しずつ減少しますが、まだまだ肌にとっては危険の多いシーズンですね。
夏の暑さを残しながらも空気が乾燥してくる9月は、肌老化リスクが高い季節。
そこでこの記事では、肌老化とはどんな状態なのかを解説し、9月のお肌のトラブルについて詳しくお話しします。
9月のスキンケアポイントについてもお伝えするので、輝く素肌で秋を迎えることができるよう、ぜひ参考にしてくださいね。
9月は肌老化のリスクが高い季節だと言われていますが、肌老化とはどのような状態を言うのでしょうか？
肌老化には、以下のような症状があります。
1. 肌にタルミが目立ってくる
2. シワが増えて肌のキメが粗くなる
3. シミが増えてくる
では、１つひとつ見ていきましょう。
肌老化が進むと、肌表面のハリがなくなってタルミが目立つようになります。
肌の弾力には、真皮層にあるコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などが関わっていますが、紫外線や睡眠不足、栄養不足などが影響して、真皮層に悪影響を与えた結果、肌のたるみが表れてくるのです。
年齢を重ねるにつれ、シワが増えて肌のキメも荒くなってくるでしょう。
シワの原因にも、加齢やコラーゲン、生活習慣の乱れが大きく影響するからです。
シワには大きく分けて深いシワと小じわがありますが、それぞれに原因が異なります。
深いシワは、長年に渡る紫外線ダメージの蓄積によるもの、小じわは乾燥やターンオーバーの乱れによるものだと言えるでしょう。
また、年齢と共に表情筋が衰えることも、シワの原因となっています。
シミが増えてくるのも、肌老化による症状の１つです。
シミにはソバカスのように小さなものや、色素沈着のように肌表面に広がったものなど様々な種類がありますが、いずれも原因は紫外線によるメラニンの沈着。
肌が正常にターンオーバーしていると、肌表面のメラニンも定期的に排出されてきれいな肌に生まれ変わります。
ところが年齢と共に肌のターンオーバーに乱れが生じると、シミとなって残ってしまうのです。
9月に入ると8月に比べて紫外線量はやや減少するものの、太陽が斜め上から当たるようになるため、顔への影響が大きくなってきます。
さらにクーラーによる乾燥リスクは減りますが、秋になると自然の空気が乾燥してきて、夏の乾燥肌にさらなるダメージを与えるでしょう。
夏をくぐりぬけてきた9月の肌はとても敏感。
しっかりとしたケアを行わないと、様々な肌トラブルに悩まされることになるのです。
前章では、9月は乾燥肌リスクが大きくなるとお伝えしました。
9月の肌トラブルとしては以下のようなものがあります。
肌のくすみは、夏のダメージの蓄積による、血行不良が原因。
また、シミやそばかすが増えたと感じる場合は、紫外線ケアを怠っていたのではないでしょうか？
もし春頃からケアを怠っていた場合は、9月にメラニンの生成がピークになってしまいます。
さらに肌荒れを起こしやすくなっている方も要注意。
肌荒れが続くことでターンオーバーがさらに乱れて、メラニンの排出が滞ることでシミの原因になる場合があるからです。
夏の紫外線やエアコンによる乾燥、食欲不振からくる栄養不足などの影響を受ける9月は、特に肌老化を招きやすい時期です。
あなたの肌は大丈夫でしょうか？
以下の項目をチェックしてみてくださいね。
□ 化粧水などの浸透が悪い気がする
□ クスミを感じる
□ 肌にピリピリ感がある
□ 肌のごわつきがある
□ ニキビや吹き出物がでている
□ 毛穴が大きくなった
□ 肌にかゆみを感じる
□ 肌が乾燥している
□ 肌の一部または全体が赤みを帯びている
以上のチェック項目に1つでも当てはまったら、要注意です。
真夏を乗り越えて肌トラブルや肌老化を起こしやすくなっている9月。
スキンケアではどんなことに気を付ければ良いのでしょうか。
9月のスキンケアポイントは、以下の4つになります。
1. 紫外線で受けたダメージには徹底した保湿
2. ターンオーバー回復には丁寧な洗顔
3. 紫外線対策も怠らないこと
4. 肌老化対策には抗酸化ケア
それでは、順に確認していきましょう。
最優先したいのは、紫外線で受けたダメージの回復です。
そのために大切なのは、何といっても徹底した保湿。
9月は普段使っている化粧水よりも保湿効果の高い「エイジングケア化粧水」や「保湿化粧水」などを使って、しっかりと水分を浸透させましょう。
化粧水の成分としては、ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンなどに注目。
また、保湿クリームや美容液には、バリア機能の強化されたセラミド配合のものがオススメ。
さらに週1～2回程度、フェイスマスクでしっかりと保湿してあげると、美肌効果が高まりますよ。
以下のような症状がある場合は、肌のターンオーバーに乱れが起きています。
ターンオーバーが乱れている場合は、洗顔に気を付ける必要があります。
① クレンジングはメイクが肌に残らないよう、力を入れずに優しく汚れを落とす
② 洗顔料はしっかりと泡立てて、指が肌に触れないように泡で洗う
③ すすぎはぬるま湯で、丁寧に洗い流す
酵素洗顔やピーリング、拭き取り化粧水などを使用すると、さらに効果的ですよ。
9月はまだまだ紫外線リスクの高い月です。
紫外線には大きく分けて「UVB」と「UVA」の2つがあり、それぞれに以下の特徴を持ちます。
| UVB（紫外線B波） | 波長が短くシミや色素沈着の原因になる |
|---|---|
| UVA（紫外線A波） | 波長が長くシワやタルミの原因になる |
9月に入ると、UVBの影響は次第に小さくなるのですが、UVAはまだまだ強く降り注いでいます。
UVAは波長が長く部屋の中にまで降り注ぐため、屋内にいる時も注意が必要。
もちろん日差しもまだ強いため、UVクリームや、帽子、サングラス、日傘などで紫外線対策を怠らないようにしましょう。
夏に疲れた肌の老化対策には、抗酸化ケアが欠かせません。
抗酸化作用のあるエイジングケア成分を配合した化粧品を使うのがオススメです。
エイジングケア化粧品には、ビタミンA、C、E誘導体や、ブドウエキス、コエンザイムQ10など、様々な抗酸化成分が配合されたものがあります。
それらを使って、紫外線のアフターケアを丹念に行いましょう。
ここまで、9月のスキンケアポイントについてお話ししてきましたが、肌改善のために必要なのはスキンケアだけではありません。
以下の点に気を付けて日常生活送り、体の内側から肌改善を行うことが大切です。
① 栄養価が高い旬の食べ物を摂る
② 適度な運動を心がける
③ 睡眠の質を上げる
栄養価の高い旬の食べ物は、美肌の基本。
9月が旬の物には、さつまいも、キノコ類、なし、ぶどう、サンマ、ホッケなど様々な食品があります。
栄養価が高くて抗酸化作用の高い食べ物を摂るようにしましょう。
さらに適度な運動は体内の循環をととのえ、むくみや冷え性、美肌にももちろん有効です。
運動によって血行促進を図りましょう。
また、9月は真夏よりも眠りやすい条件が整ってきます。
もし十分に眠れていないという方は、以下のような工夫を試してみてください。
これらの工夫は、ベッドに入る1～2時間前から行うと効果的ですよ。
9月は厳しい暑さが終わりをつげ、ほっとする時期ですが、まだまだ紫外線は降り注いでいます。
また、真夏の紫外線や乾燥、栄養不足などにさらされたお肌は、悲鳴を上げているかも知れません。
本格的な秋に入る前に、肌をゆっくりと休めてあげて、ターンオーバーを促しましょう。
皆さんが爽やかな秋を迎えられるよう、応援しています。
