近年注目を浴びている、ビーガンという言葉。
ダイエットやデトックスに効果的ということもあり、気になっている方が多いようです。
ビーガンの発祥はイギリスで欧米ではとてもポピュラーですが、日本ではまだ詳しく知らない方の方が多いですね。
この記事では、ビーガンとはどういったものなのか、メリットやデメリットについて解説し、ビーガンダイエットのやり方を紹介します。
ビーガンを正しく理解して日々のダイエットに取り入れるために、ぜひ参考にしてください。
ビーガン(ヴィーガン)とはどういうものなのでしょうか。
ここでは、以下の3点を解説します。
1. ビーガンとは
2. ビーガンとベジタリアンの違い
3. ビーガンになる理由
では、順にお話ししていきましょう。
ビーガンは英語で「Vegan」と書き、イギリスのビーガン協会が設立された際に生まれた言葉です。
日本では「完全菜食主義者」と呼ばれています。
ビーガンは、肉や魚、乳製品、卵、はちみつといった動物性食品を一切摂りません。
「ビーガン」と「ベジタリアン」はどこが違うのでしょうか?
ベジタリアンは肉や魚を食べませんが、乳製品や卵製品は食べても良いことになっています。
しかし、ビーガンは前述したように、動物性食品の一切を口にしない完全菜食主義者という点がベジタリアンとは異なります。
ビーガンになる理由は、大きく分けて以下の3つです。
近年ではダイエットなどの健康上の理由から、ビーガンが増える傾向にあります。
ここまで、ビーガンとはどういうものなのかをお話ししてきました。
次に、ビーガン生活をおくるメリットとデメリットを確認しましょう。
まず、メリットからお話しします。
メリットは以下の4つです。
1. カロリーダウンになる
2. デトックス効果がある
3. 便秘が解消する
4. 生活習慣病の予防になる
では、1つひとつ見ていきましょう。
肉や魚に比べて野菜類はカロリーが低いためカロリーダウンにつながり、ダイエット効果が期待できるといえます。
タンパク質は大豆などの植物性食品から摂取するようにすれば、基礎代謝が下がることもないでしょう。
ただし、植物性の食品でも米などの炭水化物は糖質が高いため、食べ過ぎには注意が必要です。
野菜類は繊維質が豊富なので腸内環境を整えて便通を促し、デトックス効果が期待できるでしょう。
肉や魚は消化に時間がかかるため、摂りすぎると腸内で腐敗して毒素を発生します。
しかし、ビーガンでは肉や魚を摂取しないため、毒素は発生しません。
また、デトックスによる美肌効果も期待できます。
ビーガン生活をおくることで、疲れがたまりにくくなるでしょう。
動物性食品を消化するには、植物性食品の3倍ものエネルギーが必要になると言われています。
トップアスリートの中にも、体が疲れないようにビーガン生活をおくっている人がいるほど、ビーガンは疲れをためにくくする効果があるのです。
ビーガン生活をおくることで、生活習慣病を予防する効果があります。
肉類には脂肪が多く含まれているため、血中に悪玉コレステロールが増えて、高血圧や脂質異常症を引き起こす恐れがあるからです。
また、野菜や果物は食物繊維が豊富なので、コレステロールを下げる効果があります。
ビーガンは生活習慣病の予防につながるといえるでしょう。
次に、デメリットをお話しします。
デメリットは以下の2つです。
1. 栄養が偏りやすい
2. 外食しにくい
それでは順に確認しましょう。
ビーガンは動物性食品を一切摂らないため、栄養が偏りやすいというデメリットがあります。
魚類やレバーに多く含まれるビタミンB12が不足すると、貧血を起こしやすくなります。
ビタミンB12は海藻類からも摂取できるので、しっかり食べるようにしましょう。
また、魚類に多く含まれるビタミンDはカルシウムの吸収を助ける栄養素で、不足すると骨粗しょう症を招きます。
ビタミンDは、キノコ類から摂るようにすると良いでしょう。
さらに、牛肉に多く含まれる亜鉛が不足すると、免疫力が低下する恐れがありますが、亜鉛はアーモンドやカボチャの種などから摂取することもできます。
動物性食品を摂らないことで栄養が偏らないように、植物性の食品で補うことが大切だといえるでしょう。
ビーガンの大きなデメリットとして、外食しにくいことが挙げられます。
外食先で肉や魚、乳製品を避けるのは至難の業といえますね。
1人で行くのならお寿司屋さんや高級なレストランへ行くことも可能ですが、会社の同僚や友人との会食ではかなり難しいでしょう。
前述したように、ビーガンにはダイエット効果が期待できます。
ここでは、ビーガンダイエットのポイントを紹介しましょう。
ビーガンダイエットのポイントは以下の3点です。
1. 動物性食品を口にしない
2. 植物性食材を摂取する
3. まずは週末だけをビーガン食にする
では、順に確認しましょう。
動物性食品を口にしないのは、ビーガンの基本。
ビーガンダイエットでは、肉や魚、卵、乳製品の摂取をやめる必要があります。
しかし、日本ではビーガンに配慮した食事は難しいのが現状です。
毎日必ず自炊をして、加工食品は一切使わないというやり方は、かなり無理があるといえるでしょう。
健康やダイエットが目的の場合は、栄養が偏らないように無理のない範囲で制限することをおすすめします。
動物性食品を食べないことで、必要な栄養素が不足する恐れがあります。
これまで動物性食品で摂っていた栄養を、植物性食品に切り替える必要があるでしょう。
以下は、食品の切り替えの例です。
これまで摂っていた食品 | 代わりに摂る食品 |
---|---|
肉 類 | 大豆製品(豆腐、きな粉、おからなど) |
魚 類 | ヒエ、アマランサスなど |
牛 乳 | 豆乳、アーモンド、オートミールなど |
砂 糖 | メープルシロップ、甘酒、本みりんなど |
ビーガンダイエットを毎日続けるのは、非常にハードルが高いですね。
そこでおすすめしたいのが、週末だけをビーガン食にする「週末ビーガン」です。
週末だけなら時間を取って自炊することも可能ですし、平日にお肉や魚を食べているので無理なくビーガンダイエットができますよ。
週末に動物性食品を摂らないことで胃腸の負担を軽減し、内臓をゆっくりと休ませることができます。
もちろん摂取カロリーも減少するので、徐々にダイエット効果が得られますよ。
また、食物繊維の豊富な野菜類で便通が良くなるため、デトックス効果も期待できるでしょう。
太りにくく痩せやすい体質に改善され、美肌にも効果的です。
ただし、動物性たんぱく質の代わりに、大豆製品などの植物性たんぱくを十分とるようにしてください。
また、鉄分やカルシウムなどの栄養素も不足しやすいため、サプリメントで摂取するのもおすすめです。
この記事では、最近話題の「ビーガン(ヴィーガン)」について解説しました。
動物性の食品を全く摂らないビーガンはダイエット法として注目を浴びていますが、不足しやすい栄養素を植物性食品で補うように注意しましょう。
また、毎日をビーガン生活に切り替えるよりも、時間に余裕のある週末にビーガンを行う「週末ビーガン」がおすすめ。
無理なく少しずつカロリーダウンして、健康的な美ボディを手に入れましょう!