温かい季節になるにつれて服装も薄着になり、肌の露出が多くなっていきますね。
休暇などにはレジャーに出かける機会も増え、たくさんの人と出会ったり、写真に写ることも多くなります。
そうなるとやはり気になるのが、冬の間に油断していたぽっこりお腹や、ゆるんだ二の腕ではないでしょうか。薄着で出かける予定が来る前に、急いでダイエットしたい!という想いは、多くの人が抱えているはず。
しかしその想いが強すぎるあまり、身体への負担が大きい「食べないダイエット」を選んでしまう人も少なくないんです!
今回は、食べないダイエットが身体に与える影響と、効率的なダイエットに役立つシンプルなルールについて紹介します!
なるべく素早くサイズダウンや減量を目指したい、普段の食生活に気をつけて、太りにくい身体を手に入れたい、と考えている方はぜひ最後までご覧ください!
ダイエットは、なるべく短期間で結果を出したいもの。食べたいものを我慢したり、苦手な運動をいつまでも続けるのは大変です。
しかし、だからといって極端に食事の量を減らしたり、1日1食だけにしたりと、無理な食事制限を自分に課す「食べないダイエット」は、あまりおすすめできません。
一時的に体重が減って痩せたと感じても、それは体脂肪が減ったわけではありません。身体から排出された水分や、筋肉の減少によって痩せたと感じているだけ。
むしろ、痩せやすい身体づくりとはまったく逆効果になってしまうことがあるのです。
食べないダイエットによって引き起こされるのは、次のような現象です。
極端な食事制限は、身体が活動するためのエネルギーの不足を引き起こします。
エネルギーが不足した身体は、筋肉を糖に変えることで活動しようとします。そのため徐々に筋肉量が減少し、基礎代謝の低下や体脂肪の蓄積しやすい身体の状態を招くことに。
栄養不足によって貧血や、倦怠感を感じる人もいますよ。
しばらく食事をしなかった身体は栄養が不足し、飢餓状態です。しばらくして食事を再開し、食べ物が入ってきたときには、できるだけ蓄えようとするはたらきが起こります。
筋肉量が低下しているうえに体脂肪が増えやすく、リバウンドのしやすい身体に。
基礎代謝も落ちているため、食べないダイエットをする前よりも、さらに痩せにくくなってしまうことになってしまいます。
食事をしないということは、身体が活動するためのエネルギー源がなくなるということです。
体温や免疫力の低下を引き起こし、風邪などの感染症にかかりやすくなることも。
偏った食事は腸内環境の乱れにもつながります。腸内環境は免疫力を保つのにとても重要。バランスの良い食事が必要不可欠です。
栄養不足の身体は、まず生きるために必要な内臓へ優先的にエネルギーを送り込みます。
そのため、髪や肌の潤いが減少し、ツヤのない老けた印象になることがあります。
中にはホルモンバランスの乱れを引き起こし、精神的な不調を引き起こすことも。
無理な食事制限は、ビタミン・ミネラルの不足や、血行不良を引き起こし、手足が極端に冷たくなる「末端冷え性」の原因にもなります。
とくにこれは若い女性に多く、ダイエットを辞めたあとも長年冷え性に悩まされる人も。
冷えは身体の基礎代謝を低下させ、痩せにくい身体をつくってしまうことにもなります。
こんな風に、痩せるための「食べないダイエット」が、大切な身体を衰えさせ、太りやすい身体をつくることになってしまうのです。
せっかく手間をかけて努力するなら美しく、健康的な身体を目指せる方法を選びたいですよね。
「食べないダイエット」でやってしまいがちな極端に厳しい食事制限は、身体にとってたくさんのリスクがあることを紹介してきました。
私たちが健康に生きていく以上、何もかも食べないということはできません。しかし、ダイエットの成功には食事の見直しが必要不可欠。
ならば、「食べない」ポイントを決めて、シンプルなルールを決めるのはいかがでしょうか?
「何もかも食べない」のではなく、「ポイントを絞って食べない」ダイエットをしてみましょう!
食事制限によるダイエットを成功させるには、わかりやすく、できるだけシンプルなルールの方が継続しやすくなります。
ここでは、いくつかのルールを例として紹介するので、挑戦できそうなものから順に試してみてくださいね!
夜遅くの食事は、太りやすくなるとよく知られていますね。夜の身体は休息モード。眠るギリギリまで食事をしていると肥満を招きやすくなり、疲れが取れにくいなど身体の負担にもなります。
しかし、仕事や生活リズムによっては食事の時間が遅くなる方もいるでしょう。食事の時間が遅くなる場合は食べすぎに気をつける、極度の空腹を防ぐために夕方に軽食をとっておくなどの対策をしておくことが大切です。
「ベジファースト」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
食事のメニューの中で食べる順番に気をつけることで、太りやすくなるのを防ぐことができます。まずは野菜やきのこ類から、その後に肉や魚のたんぱく質、ごはんなどの主食の順に食べるようにしましょう。
ベジファーストの習慣は肥満を防ぐだけでなく、生活習慣病の予防にも役立ちます。
炭水化物は、脳や身体を動かすためのエネルギー源になります。すべての炭水化物を抜いてしまったら、エネルギー不足の原因に。そのため、太るリスクの高い夜にだけ炭水化物を抜いてみませんか。
血糖値の急上昇を防ぎ、食べすぎや脂肪の蓄積を防ぎます。
例えば「○○ダイエット」などのダイエット法が流行ったら、そればかりを食べてしまっていた経験はありませんか?
同じ食材ばかりを食べるのは栄養が偏ってしまう原因にもなります。
また、普段の食事でパスタだけやおにぎりだけ、といった少ない食材で食事を済ませてしまいがちな場合は、何かひとつだけでも副菜をプラスすることを意識してみましょう!
食事をはじめてから満腹感を感じるまでにかかる時間は、約20分と言われています。
それまでに食事を終えてしまうと、つい食べすぎてしまう原因に。
私たちは噛むことで満腹感を感じやすくなるので、できるだけよく噛んで、時間をかけて食べるようにしましょう。
普段、食事にかける時間を把握していない方は、自分は食事にどれくらいの時間をかけているのかを知るところからはじめましょう。
テレビやスマホを見ながら食べるのではなく、目の前の食べものに集中して食事をすることも、食べすぎを防ぐ方法のひとつですよ!
食べないダイエットは、一時的に痩せたと感じるかもしれませんが、それは身体の水分や筋肉量が減少しただけ。
むしろ、身体の冷えや基礎代謝の低下を招き、太るリスクを上げてしまうことにもなります。
何もかも食べないとやみくもにダイエットをするのではなく、食べないポイントを絞って、効率的なダイエットを目指しましょう!
結果的に素早く、健康的に身体の変化がわかるようになるはずですよ。肥満だけでなく生活習慣病の予防にも役立つので、ぜひ試してみてくださいね!