春雨ダイエットが話題になっていますね。
ダイエットに向いているといわれる春雨ですが、本当に効果があるのか疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、春雨のカロリーや糖質などを紹介し、春雨がダイエットに向いている理由について解説します。
糖質管理や食事制限をしている方でも食べて良いかや、春雨ダイエットの注意点についてもお話しするので、ぜひ参考にしてください。
そもそも春雨とはどんな食品なのでしょうか?
ここでは以下の3点について解説します。
1. 春雨はでんぷんから作られた乾麺
2. 春雨の種類
3. 他の麺状食品との違い
では、1つひとつ見ていきましょう。
春雨とは、じゃがいもやさつまいも、緑豆などのでんぷん質から作られた乾麺です。
製造法は、まずでんぷんと水を混ぜて生地を作ります。
出来上がった生地を直径1mm程度の小さな穴のあいた容器に入れて押し出して麺状にし、熱湯で茹でた後に天日干しして乾燥させます。
乾燥させた春雨は、食べる前に水か湯で戻し、サラダや中華料理、鍋物など様々な料理に使えます。
春雨には大きく分けて、国産春雨(普通春雨)、緑豆春雨の2種があります。
それぞれの産地や特徴は以下の通りです。
春雨に似た麵状の食品には、以下の4種があります。
よく似ていますが、原料や特徴は少しずつ異なるので、チェックしておきましょう。
春雨の原料は緑豆やいも類に含まれるでんぷんですが、ビーフンはうるち米の米粉からできています。
また、しらたきは乾麺から作られたものではなく、こんにゃく芋が原料のこんにゃくを小さな穴から押し出して麺状にしたものです。
くずきりは「くず」という植物から作られたくず粉を主原料としていますが、近年ではくずの生産量が減ったため、いも類のでんぷんが混ぜられることが多くなりました。
春雨のカロリーや糖質はどの程度あるのでしょうか?
ここでは以下について解説します。
1. 春雨のカロリー
2. 春雨の糖質
では、確認していきましょう。
下は、春雨のカロリーを示したものです。
参考までにパスタとくずきりのカロリーも載せています。
また、乾燥した状態と、茹でた後のカロリーの両方を記載しました。
食品名 | 乾麺100g | 茹で麺100g |
---|---|---|
国産春雨 | 346kcal | 76kcal |
緑豆春雨 | 344kcal | 78kcal |
パスタ | 347kcal | 150kcal |
くずきり | 341kcal | 133kcal |
乾燥した状態では、春雨とパスタやくずきりのカロリーに大きな差はありません。
ところが、茹でると春雨のカロリーはパスタやくずきりの約半分になっていることがわかります。
次に、春雨の糖質を確認しましょう。
下は春雨とパスタやくずきりの糖質を示した表になります。
食品名 | 乾麺100g | 茹で麺100g |
---|---|---|
国産春雨 | 85.4g | 19.1g |
緑豆春雨 | 83.4g | 19.1g |
パスタ | 61.5g | 25.5g |
くずきり | 86.8g | 32.5g |
乾燥した状態では春雨とパスタやくずきりの糖質量は同じくらいです。
しかし、茹でると春雨は低糖質であることがわかります。
乾燥した春雨は他の麺類に比べてかなり軽く、茹でることで水分を多く含むからでしょう。
ここまでで、春雨のカロリーや糖質は他の麺類に比べて低いことがわかりました。
しかし春雨がダイエットに向いている理由は、カロリーや糖質の低さだけではありません。
春雨にはダイエットに向いているとされる以下の3つの特徴があります。
1. GI値が低い
2. 主食の置換えになる
3. 食物繊維が豊富
順に見ていきましょう。
春雨はGI値が低いため、ダイエットに向いています。
GI値とは食品に含まれる糖質の吸収率を表すもので、数値が低いほど食後の血糖値が上がりにくいとされています。
目安としては、GI値が70以上だと高GI食品、56~69が中GI食品、55以下は低GI食品です。
春雨のGI値は39なので、低GI食品になります。
たとえば、次の食品のGI値が「白米76、食パン70、うどん62」であることからもわかるように、春雨は血糖値が上がりにくくダイエットに向いた食品だといえるでしょう。
主食の米やパンを春雨に置き換えることで、効果的なダイエットができます。
春雨の1食分(100g)は76kcalで、茶碗1杯のご飯(150g)の1/3程度のカロリーです。
しかも茹でるとかさが4倍以上にもなるため、満足感が得られるでしょう。
春雨は豆やいも類が原料となっているため、豊富な食物繊維を含みます。
食物繊維が腸内環境を整え、便秘を改善する効果が期待できるでしょう。
便秘改善効果としては、不溶性食物繊維を多く含む「緑豆春雨」がおすすめです。
不溶性食物繊維とはきのこや豆類に多く含まれる食物繊維で、胃や腸内で水分を吸収して膨張し、腸を刺激して便秘を解消する効果があります。
春雨は、糖質などの食事制限のある人でも食べられます。
ただし、でんぷんが原料の食品なので、普段通りのご飯やパン類にプラスして春雨を食べることはおすすめできません。
春雨を食べる場合は、ご飯やパンの代替えとして食べるようにしましょう。
最後に、春雨ダイエットの注意点について解説します。
注意点は以下の3つです。
1. 食べ過ぎないようにする
2. 他の食品も摂る
3. 味付けや油量に気を付ける
春雨ダイエットの注意点の1つ目は、食べ過ぎないようにすることです。
低カロリーで低糖質とはいえ、カロリーゼロではありません。
食べ過ぎるとカロリー過多となってしまうため、1食あたり15~20g(乾燥状態)を目安に、適量を守るようにしましょう。
春雨ダイエットの注意点として、他の食品も摂ることが大切です。
春雨の原料はでんぷんなので、他の食品を摂らないとタンパク質やビタミン、鉄分などの栄養素が不足してしまいます。
主食の春雨に肉や魚、野菜たっぷりのスープなどを添えて、バランスの良い食事を心がけるようにしてください。
春雨ダイエットの注意点の最後は、味付けや油量に気を付けることです。
春雨サラダのドレッシングとして油や砂糖を加えすぎると、カロリーが高くなってしまいます。
また、春雨を油で揚げて調理することも、ダイエット中は禁止です。
春雨をさっと茹でてキュウリやトマトなどと和える、春雨スープにして卵を加えるなど、カロリーや糖質が高くならない調理法を心がけましょう。
低カロリーで糖質が低くてGI値も低い春雨は、まさにダイエットにぴったりな食品だといえます。
基本的な調理法は茹でて戻すだけなので、誰でも簡単に使えますね。
本文中でも紹介したように、食物繊維が豊富なので、便秘を解消するとともに美肌効果も期待できますよ。
サラダや鍋物、スープ、和え物などに春雨を積極的に活用して、ダイエットを成功させましょう!