fbpx

「汗をかく=デトックス」は間違い?汗の本来の役割や種類を知ろう

汗は大きく2種類に分けられ、それぞれに異なる役割や特徴があります。これらの本来の役割や体にもたらす影響を知ることで、健康はもちろん美容にも役立つことがたくさん。
そこで今回は、知っておきたい汗の種類と特徴をはじめ、良い汗をかく方法などを解説していきます。汗をかきやすくなる夏前に、ぜひ本記事で自分の体調ともっと深く向き合ってみてください。

汗の種類とそれぞれの特徴

汗は、「良いさらさら汗」と「悪いべとべと汗」に分けられます。そしてこれらは、見た目や肌触りにも特徴があるんです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

良いさらさら汗

良い汗には、次のような特徴があります。

  • さらさらとしていて蒸発しやすい
  • かくとスッキリして気持ち良い
  • 汗の粒が小さい
  • においがあまりしない

汗をかいたあとにスッキリと爽やかな気持ちになったら、それは良い汗です。粘度がなく蒸発もしやすいため、暑い日などは効率の良い体温調節に役立ちます。

悪いべとべと汗

悪い汗には、次のような特徴があります。

  • べとべとしていて蒸発しづらい
  • かいてもスッキリせず、じめっとする
  • 汗の粒が大きく粘度がある
  • いわゆる’’汗臭い’’においがする

「汗をかいた後はくさくなってしまう…」「肌がべとべと…」誰もが1度は感じたことのあるこんな症状。実は悪い汗によるものだったんです。
そして悪い汗が出る原因はズバリ、汗腺機能の弱まりにあります。冷暖房や運動不足などにより、特に汗をかきづらいとされている現代人の生活が大きく関係しています。いつもの快適な生活習慣が知らず知らずのうちに、汗腺機能を弱めてしまっているかもしれません。

なぜ大切?汗をかく本来の目的とは

ではなぜ、健康や美容においてこんなにも汗をかくことが重視されているのでしょうか。本来の目的を改めておさらいしていきましょう。

体温調節機能

最も大切な役割として挙げられるのが体温調節です。例えば気温が高く暑さを感じた時、風によって熱が出た時、運動をして体が温まった時などに、体温を一定に保つため発汗する仕組みが働きます。体の表面で汗が蒸発することで皮膚の熱が外に逃げていく、汗はいわば’’打ち水’’のような役割を果たしているんです。

私たちの体は非常に熱に弱く、正常な体温を保てていないとさまざまな機能が上手く働きま
せん。そのためもし人間に汗をかく機能が備わっていなかった場合、熱が完全に体に閉じこもってしまい、生命維持も危うくなってしまうんです。

肌を潤す

汗は皮脂と混ざり合うことで、肌をしっとりと保湿してくれます。これは皮脂膜とよばれ、別名「天然のクリーム」とも言われるほど大切な働きを担っているんです。
さらに汗の中に微量に含まれる抗菌ペプチドは、その名の通り外部の菌から肌を保護する働きもあるんですよ。

ただ、かいた汗をそのままにしておくと肌に痒みがでたりにおいが気になったりすることも。特に敏感肌の方やアトピー肌の方は、しっかり清潔な状態を保っておくことが大切です。汗をかいたら優しく拭き取ったりできるだけすぐにシャワーを浴びたりしましょう。

「汗をかく=デトックス」のウソ&ホント

先ほどの項目で、汗をかく本来の目的は、体温調節と肌を潤すことの2つだと解説しました。中には、「デトックス効果は期待できないの?」と感じた方もいるかと思います。
こちらの項目では、そんな汗とデトックスの関係について詳しく見ていきましょう。

「汗をかく=デトックス」には科学的な根拠がない

’’汗をたくさんかく=良いデトックスになる’’というのは、誰もが一度は耳にしたことのある話です。しかし現在のところ、この事実には科学的な根拠がありません。

例えばスポーツをしたりサウナに入ったりした後は、たっぷり汗をかきますよね。しかしどんなにたくさんの汗をかいても、そのほとんどは水とミネラルです。
ごくわずかに重金属や農薬などが含まれているとも言われていますが、これらは体の健康に直接影響がないごくわずかな量。体内の老廃物は、汗をかくだけでドバドバと排出されるわけではないのです。

発汗以外にも目を向けて、効率よくデトックス

そもそも基本的に、毒素は皮膚や毛穴からでるものではなく、腎臓と肝臓で解毒され尿として排出されるもの。そのため毒素をたっぷり出すためには、汗ではなく他の体内の役割に任せるという考えが一般的なんだそう。

そしてこれらの機能を正常に働かせるには、日々の生活習慣や健康への気遣いが大切。体を芯から温め、基礎代謝を上げることが効率の良いデトックスへと繋がります。
そういった意味では、ここ最近トレンドのホットヨガやサウナも上手に取り入れてみるのが良いでしょう。

良い汗をかくための3つの習慣

さて、冒頭の項目では悪い汗をかく原因が汗腺の弱まりにあると解説しました。つまり良い汗をかくためには、汗腺を鍛えて正常な状態に戻してあげる必要があります。日頃の生活習慣を見直して、たくさん汗をかく癖をつけていきましょう。

お風呂にしっかり浸かる

さまざまな場面で言われていることですが、季節を問わずしっかり湯船に浸かるのはとても大切なことです。体を温めると同時に1日の疲れをしっかりほぐせば、心身ともにリラックスできますよ。
お風呂で効率よく汗をかくには、入浴前に1杯の白湯などを飲み半身浴をするのがおすすめ。合わせてお湯に粗塩や専用の入浴剤を入れると、より発汗作用が働きます。全身浴なら40度くらいのお湯で手短に。半身浴なら39度〜38度のお湯でゆったり浸かりましょう。

適度な有酸素運動を取り入れる

ウォーキングなどの適度な有酸素運動は、全身への血流の循環をサポートしてくれ、心地よい発汗を促してくれます。運動不足の人は、まず軽いストレッチから始めてみましょう。
習慣にすることで筋力もつくので、次第に汗をかきやすくなり汗腺も鍛えられます。程よい運動は、ストレス消化にも効果的ですよ。

室内外の気温差を−5度に抑える

冷房の効いた部屋から屋外に出ると、時に頭がクラっとすることがありますよね。これは、屋内外の気温差に体がついていけてないということ。体温調節も上手く働かず、じめっとした悪い汗が一気にブワッと出てしまいます。
この症状を防ぐには、できるだけ屋内外での気温差を少なくするのが大切です。具体的には、−5度までに抑えられるとベター。特にこれからの季節は、外に出る時にロビーや出入り口付近で体を慣らしてから外出するよう心がけてみてください。

汗の役割を知り、もっと健康に

汗の種類や役割を改めて知ることで、今まで以上に自分の体としっかり向き合うことができます。そして良い汗をかくことは、私たちが元気よく健康に過ごすための必須条件。しなやかな美しさも、体の内側から健康でないと生まれません。
ぜひ本記事を参考に、良い汗をかくための習慣を取り入れてみてくださいね。これからの暑い季節、心地よい発汗が良いサイクルをうんでくれますよ。

横浜エステサロンAYAのページトップへ