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夏はどうして皮脂がたくさん出てしまうのか?

毎年夏になると気になるのが、皮脂の分泌によるテカリやべたつきですね。
朝、しっかりメイクして出かけても、会社に着いた頃にはすでにヨレヨレ…
そんなことも多いのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、夏になると過剰に分泌される皮脂をテーマにお話しします。

夏に皮脂が多くなる理由や、皮脂が多いとどんなトラブルになるのか、さらに、肌トラブル対策の方法など、詳しく解説していきましょう。

夏に皮脂が多くなる理由

夏になると皮脂が増えるのは、気温や湿度の上昇によって、肌表面の温度が上がるためです。
皮膚の温度が上がると皮脂が溶け出し、テカリや化粧崩れを起こします。

真夏は毛穴が常に開きっぱなしとなることも、皮脂が多くなる理由の1つでしょう。

また、汗をかくことで皮脂が汗と一緒に流れ出し、汗は蒸発しても皮脂は蒸発しないため、肌の表面でベタツキとなって残ることに。

汗が乾いて肌が乾燥すると、さらに皮脂が過剰に分泌され、さまざまな肌トラブルの原因になるのです。

皮脂の役割

テカリやべたつきが迷惑な皮脂ですが、そんな皮脂にも大切な役割があります。

皮脂の役割は、薄い脂の膜によって肌の表面を覆い、潤いを保つというもの。
いわば、バリヤーのような役割を担っているのです。

ただし、過剰に分泌されるとべたつきやテカリを招いてしまいます。
多すぎても少なすぎても肌トラブルを招くため、常に適量をキープする必要があるといえるでしょう。

皮脂が多いとどんなトラブルが起きる?

ここまで、皮脂の役割と、夏に皮脂が多くなる理由についてお話ししました。
それでは、皮脂が多いとどんなトラブルが起きるのでしょうか?

主なトラブルとしては、以下の3つがあります。

1. シミやくすみ
2. ニキビ
3. 脂漏性湿疹

では1つひとつ見ていきましょう。

トラブル1.シミやくすみ

皮脂が過剰に分泌されると、シミやくすみの原因になります。
皮膚上の皮脂が酸化して「過酸化脂質」へと変化することで、メラニンを生成するからです。

通常の量の皮脂であれば、過酸化脂質に変化したとしても、肌のターンオーバーによって剥がれ落ちます。

しかし、皮脂が過剰に分泌されると、過酸化脂質が剥がれ落ちずにシミとなって肌に沈着したり、角質が分厚くなって、くすみの原因になったりするのです。

トラブル2.ニキビ

過剰に分泌された皮脂は、ニキビの原因にもなります。
皮脂が毛穴をふさぎ、皮脂詰まりを起こすからです。

皮脂詰まりになると、皮脂を栄養源としている菌が過剰に増殖し、ニキビができるといえます。

トラブル3.脂漏性湿疹

皮脂の分泌が増えると、脂漏性湿疹ができることもあります。

脂漏性湿疹とは、皮脂をエサとするマラセチアと呼ばれるカビが増殖することで起きる、皮膚トラブルです。

脂漏性湿疹は特に皮脂の出やすい鼻のワキや眉毛の周囲、頭皮などに出やすく、炎症やかゆみ、湿疹などが症状として現れます。

夏の皮脂トラブル対策

ここまで、夏に皮脂が増えることで起きるトラブルについて、説明してきました。
それでは、夏の皮脂トラブルを防ぐには、どのような対策を行えばよいのでしょうか。

対策としては、下の3つがあります。

1. 正しい洗顔を行う
2. しっかりと保湿する
3. ゴシゴシこすらない

それでは、1つひとつ確認していきましょう。

対策1.正しい洗顔を行う

夏になると肌のべたつきが気になって、何度も洗顔したくなりますが、適度な皮脂量を保つ必要があります。
暑い季節でも、洗顔は朝と夜の2回にとどめるようにしましょう。

では、皮脂量の多くなる夏におすすめの洗顔方法を紹介します。
洗顔は以下の手順で行いましょう。

① 32~35度くらいのぬるま湯で洗う

まず、毛穴を開いて汚れを落としやすくするために、ぬるま湯で顔を洗いましょう。
お湯の温度が高すぎると肌が乾燥してしまうので、温度に注意してください。

② 洗顔料を十分に泡立てて洗顔する

洗顔料は十分に泡立てて、優しく洗います。
市販のネットなどを使うと、泡立てやすいですよ。
キレイに洗おうとゴシゴシこすると肌を傷めるので、力をいれずに包み込むように洗いましょう。

長時間洗うのもNGです。
メイクの濃さにもよりますが、30秒~1分を目安に手早く洗いましょう。

③ ぬるま湯でしっかりとすすぐ

すすぎは丁寧に、最低でも30回は行ってください。
すすぎ残しが多いのは、髪の生え際や小鼻、フェイスラインなどです。

すすぎ回数が足りない場合、肌の乾燥や、毛穴のたるみにもつながります。
自分で思っているより、すすぎの回数が少ない人が多いので、念入りにすすぐように注意してくださいね。

すすぎ終わったら、清潔なタオルをあてて、水分を吸収させるように拭きます。

④ 化粧水と乳液で保湿

洗顔後はすぐに化粧水で保湿を行い、乳液やクリームを塗って、乾燥を防ぎます。
洗顔後の肌は乾燥しやすい状態です。
たとえ夏場であっても、脂分を含んだものを使って、乾燥を防ぎましょう。

対策2.しっかりと保湿する

保湿が必要なのは、洗顔後だけではありません。
特にエアコンの効いた室内で過ごす場合は、日中の保湿ケアが必要です。

化粧をした上からでも使えるミストを吹きかけるだけでも効果的なので、デスクや洗面台などの手近な場所に置いて、たびたび使用するようにしましょう。

対策3.ゴシゴシこすらない

夏の肌は皮脂の分泌が多くなってべたつきが気になりますが、肌の内側はそれとは対照的に乾燥した状態になっています。

このようなインナードライの肌は非常に敏感で、少しの刺激でも傷がつきやすくなっています。

汗や皮脂が気になる時は、ガーゼハンカチや肌触りの優しいタオルで押さえるように拭き取りましょう。

肌をこすると皮膚に細かい傷がついて、炎症やニキビ、シミなどの原因になるので、絶対にこすらないことが肝心です。

生活習慣や食生活も見直そう

夏の皮脂トラブル対策としては、スキンケアも重要ですが、体の内側からのケアも大切になります。

皮脂の分泌に影響するものとしては、下の3つが挙げられます。

1. 食生活
2. 生活習慣
3. ストレス

では、1つひとつお話ししましょう。

(1)食生活

健康な肌を維持するためには、栄養バランスのとれた食事が欠かせません。
かつては、チョコレートやピーナツを食べ過ぎるとニキビができると言われていましたが、現在では因果関係はないと言われています。

ただし、糖質や動物性脂肪の摂りすぎは、皮脂の分泌を多くする原因となるので注意が必要です。

ビタミンやミネラルなどの抗酸化物質を多く含む緑黄色野菜などは、皮脂の分泌を抑制し、肌トラブルを防いでくれるのでしっかりと摂るようにしましょう。

(2)生活習慣

睡眠不足をした翌朝に、肌にざらつきを感じたり、吹き出物ができたりした経験のある方は多いでしょう。
生活リズムの乱れが肌のバランスを崩し、皮脂の過剰分泌にもつながっていることは明らかです。

また、喫煙やお酒の飲み過ぎももちろん悪影響を及ぼします。
生活のリズムを整え、喫煙やお酒は控えめにすることは、とりもなおさず肌の調子を整えると言えるでしょう。

(3)ストレス

ストレスも、肌の皮脂分泌量に影響を与えると言われています。
強いストレスがかかると、男性ホルモンやアドレナリン、ステロイドホルモンが増加するためです。
これらのホルモンはいずれも、皮脂分泌の増加を促す作用があります。

ストレスを全く避けて生活することは不可能です。
休息や睡眠をしっかり取り、適度な運動や趣味などでストレスを解消するように心がけましょう。

まとめ

この記事では、夏に皮脂が多く分泌される理由と、皮脂によって起きる肌トラブル、そして、肌トラブルの対処法について、お話ししました。

夏の肌は、過剰に分泌された皮脂や紫外線によって、ダメージを受けています。

今回ご紹介した正しい洗顔法や保湿ケアで肌をいたわるとともに、栄養バランスや生活リズム、ストレスなどに注意して、美しい素肌を保ちましょう!

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