長かった夏がようやく終わりをつげて、爽やかな秋がやってきました。
紫外線や皮脂の増加で疲れきったお肌をよみがえらせるには、最適な季節です。
健康なお肌を作るためには、毎日のスキンケアも大切ですが、それ以上に重要なのは、栄養をしっかりとって体の内側から整えることだといえます。
この記事では、美肌を作るために必要な栄養素や、毎日とりたい食べ物・飲み物を紹介します。
お肌に必要な栄養をしっかりとって、健康なお肌を手に入れましょう。
健康なお肌を作るには、さまざまな栄養素が必要です。
ここでは、お肌に必要な栄養素と、それぞれの役割についてお伝えします。
美肌のために必要な栄養素は、以下の5つになります。
1. ビタミンA
2. ビタミンC
3. ビタミンE
4. たんぱく質
5. カルシウム
では、１つひとつ解説しましょう。
ビタミンAは、紫外線によって攻撃された肌の細胞を修復する働きを持ちます。
シミやシワ、たるみなどは、細胞が傷つけられて起きるトラブルです。
ビタミンAをしっかりとることで、シミやシワ、たるみの予防や改善に効果が期待できるでしょう。
ビタミンCは、シミやソバカスの原因となるメラニンの生成を抑え、紫外線のダメージから肌を守ります。
さらにビタミンCには、加齢やストレスなどによる皮脂の過剰分泌を抑えて、開いてしまった毛穴を閉じ、ホルモンバランスを整えてニキビを予防・改善する効果もあるのです。
ビタミンEは強い抗酸化作用を持つため、ストレスや乾燥、紫外線などによる肌荒れをケアする働きがあります。
ビタミンEの抗酸化力は、ビタミンCと一緒にとることで一層アップするので、おすすめです。
私たちの体のあらゆる細胞は、たんぱく質によって構成されています。
たんぱく質をしっかりとることで、肌のターンオーバーが正常に行われて、健康なお肌になるといえるでしょう。
たんぱく質は肉や魚に多く含まれるため、カロリーを気にして摂取を控える人がいますが、たんぱく質が不足すると、お肌がシワシワになって老け込んでしまいます。
ダイエットをする際も、たんぱく質をしっかりとるように注意しましょう。
カルシウムというと、美容につながるイメージを持っていない方も多いかもしれませんが、実はカルシウムも、美肌には欠かせない栄養素です。
なぜなら、カルシウムは肌をひきしめて、細胞の間から潤いが逃げないようにする作用を持つからです。
さらに、ターンオーバーの際に角質層を作るのにも、カルシウムを必要とします。
潤いのあるキメの整ったお肌を保つために、カルシウムを積極的にとりましょう。
ここまで、健康なお肌に必要な栄養素と、その役割についてお話してきました。
次に、美肌の育成に効果的な食べ物や飲み物を紹介していきます。
健康なお肌を作るためには、以下の食品が必要です。
1. ビタミンたっぷりの野菜やフルーツ
2. ホルモンバランスを整える大豆製品
3. 健康なお肌を作るベースになる肉や魚
4. お肌の新陳代謝を助けるカルシウム
5. 腸内環境を改善する発酵食品
では、順に確認していきましょう。
活性酸素を防いで、お肌の細胞を正常に保つためには、ビタミンたっぷりの野菜やフルーツが欠かせないといえるでしょう。
野菜を食べるには生のサラダも良いですが、温野菜の方が量をとることができて、体も温まるのでおすすめです。
たとえば、ブロッコリーやほうれん草、ニンジンなどは、ビタミンA・Eといった栄養素を豊富に含みます。
これらの栄養素は脂溶性なので、油で炒めて調理することで、吸収率がアップしますよ。
大豆製品は、ぜひ毎日欠かさずとりたい食品です。
大豆製品には、たんぱく質やビタミンB1、ビタミンE、鉄分、亜鉛といった成分が豊富に含まれているからです。
大豆製品というと、豆腐や豆乳、納豆などが代表的ですが、他にもいろいろあります。
たとえば、枝豆、ゆば、きな粉、おから、油揚げ、厚揚げなどなど。
大豆製品にはホルモンバランスを整える力や、抗酸化作用があるので、アンチエイジング効果も期待できます。
動物性たんぱく質を豊富に含む肉や魚類は、ビタミン、ミネラルも同時に摂取できて、栄養価の非常に高い食品です。
たんぱく質は細胞を作り、ターンオーバーによって代謝を促す元となる栄養素だといえます。
お肉は太るというイメージで、ダイエット中は控えているという方もいらっしゃるかも知れませんが、お肉は美肌に必須です。
太る原因は脂質にあるので、モモ肉やヒレ肉を選ぶことで、ダイエットにも役立つといえるでしょう。
前章でもお伝えしたように、カルシウムは肌の潤いを保ったり、角質層を作ったりするために欠かせない、大切な栄養素です。
ところが、カルシウムは体内で生成することができないことをご存知でしょうか。
カルシウムを欠かさないためには、カルシウムを含む食べ物や飲み物をしっかりととることが、非常に重要です。
カルシウムを豊富に含む食品には、牛乳やチーズ、ヨーグルトといった乳製品、まるごと食べられる小魚、海藻などがあります。
カルシウムは吸収されにくい栄養素ですが、魚やきのこ、卵と一緒にとると、吸収率が高まるので、おすすめです。
美肌を作るには、腸内の善玉菌を増やして、腸内環境を整えることが大切だといえます。
善玉菌を増やすことで、便秘を改善し、ニキビや吹き出物の予防効果があるからです。
おすすめの発酵食品としては、ヨーグルトや納豆、キムチ、味噌、チーズなどがあります。
これらを毎日食べて、腸内環境を改善しましょう。
ここまで、健康なお肌になるために必要な栄養素や食べ物・飲み物について、お伝えしてきました。
「じゃあ、お肌に悪い食べ物や飲み物って何？」
と、疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
お肌に悪い食べ物や飲み物とは、以下のようなものです。
糖質や脂分のとりすぎが、お肌に良くないことがわかりますね。
しかし、これらを絶対に食べたり飲んだりしてはいけないというわけではありません。
スイーツをつい食べ過ぎてしまったり、仕事上の付き合いなどで、油ものをたくさん食べてしまったりすることもありますね。
そんな時には、翌日、意識して水分を多めにとりましょう。
さらに、果物や野菜といった、抗酸化作用の強い食品をメインにするのも効果的です。
また、なるべく歩いて体を動かし、代謝をアップするのも良いでしょう。
この記事では、健康なお肌を作るために、毎日とらないといけない食べ物や飲み物について解説しました。
美肌をつくるためには、毎日スキンケアに励んだり、質の良い基礎化粧品を揃えたりすることも、もちろん大切です。
しかし、どんなスキンケアも、体の中が整っていてこそ効果が出るといえます。
今回の記事で紹介した栄養素を毎日しっかりとって、健康なお肌を作るために体の中からぜひ整えていってくださいね！
