ダイエットの時に、体重とともに気になるのが体脂肪です。最近では高性能体重計が簡単に手に入るので、家庭でも体脂肪率を測ることができますね。でも、美BODYといえる体脂肪率とはどれほどの値なのでしょうか。あまりに低すぎても女性らしさは無くなるし、高いと余分な脂肪でボディラインが崩れてしまいそうです。
ここでは適正な体脂肪率や、体脂肪を気にする上で気をつけるべきことは何かなど、体脂肪について詳しくお伝えします。よく知ることで、より女性らしい美BODYを目指すことができますよ!
体脂肪率とは、体の重さのうち脂肪が占める割合を出したもので、体組成計機能が付いた体重計などで測ることができます。体脂肪率の基準は、体重計メーカーや医療機関によって少々異なりますが、女性の場合は30%以上が肥満、20%未満が痩せと区分されることが多いです。
ちなみに、体脂肪率は体の水分量によっても変わります。食後すぐは避け、毎日同じタイミングで測らなければ、正確な変化は分かりません。体型を気にする女性だと、つい「痩せ」に区分される20%未満を目指しがちです。しかし、あまりに脂肪が少ないと筋肉質なアスリート体型か、鶏ガラのように痩せた体型かのどちらかになってしまいます。もちろん美意識は人それぞれなので、そのような体型がダメというわけではありません。ただし、体脂肪率があまりに低すぎると体の保温ができず低体温になったり、脂肪の代わりに筋肉を分解してエネルギー源にしてしまったりと体に悪影響が及びます。
では、美BODYになれる体脂肪率とはどの程度なのでしょうか。標準と判断される体脂肪率は、たいてい20%以上30%未満です。でも、これはあくまで健康上の区分なので、美BODYを目指すならもう少し細かく見ていく必要があります。
ふわっと柔らかな女性らしさがありながら、たるみが無くスッキリとした体型になるために目指したいのは、23%です。体脂肪率は美BODY基準になったのに、体型にメリハリがない場合、脂肪を落とすことではなく筋肉をつける「ボディメイク」にシフトしましょう。引き締まったウエストや上向きヒップなどは、すべて筋肉がついてこそ叶います。体脂肪率30%以上の場合は、食生活の見直しに加えて、引き締めエクササイズやジョギングなど、続けやすい方法で余分な体脂肪を落としましょう。両方同時に行うことで、体脂肪率の減少以上に引き締めを実感できるようになります。
ただし、今の体脂肪率が30%を超えている人だと、一気に体重を脂肪を落とそうと極端なダイエットは体に大きな負担がかかるので注意が必要です。まずは30%、次に25%など、段階を踏んでゆるやかに体脂肪率を下げていきましょう。
皮下脂肪というと、手でつまめるお腹のたるみや二の腕の振りそでなど、いらないものというイメージが強いですよね。全部スッキリなくなればいいのに!と思われる方もいるかもしれませんが、皮下脂肪がなければ柔らかな印象が無くなり、女性らしさは生まれません。若い世代だと、折れてしまいそうなほどの細さに憧れる人もいるでしょう。でも、歳を重ねるごとに骨ばった細さは疲れて老けた印象を与えてしまいます。適度に脂肪がついていた方が、いつまでも健康的で若々しく見え、女性らしい魅力も増します。
部分的にたるんでしまう原因は、単純に脂肪の付き過ぎというだけではなく、筋肉が足りないことや姿勢が悪いことにもあります。特にお腹や背中は、余分な脂肪が付きやすく落としにくい部位ですね。そんな気になる部位だけ、脂肪を落とすことは可能なのでしょうか?実は、摂取カロリーを抑える、または糖質オフダイエットなどで、ある部分だけ集中的に脂肪を落とすことはできません。体脂肪の減り方には個人差がありますが、一般的には全身の脂肪が満遍なく落ちていきます。ただし、日常で動きが少ないお腹や背中は、脂肪が溜め込まれやすく最後まで脂肪が残る部位です。部分痩せが可能となるのは、筋肉を付けることによる引き締め効果によるものです。筋肉量が増えれば基礎代謝が上がり、さらなる脂肪燃焼も期待できるので、気になる部位はトレーニングやエクササイズで引き締めを行いましょう。
手足はほっそりしているのに、お腹まわりだけリンゴのようにポッコリしている…そんな人は、内臓脂肪を溜め込んでいる可能性があります。内臓脂肪は、臓器のまわりに付着する脂肪のことです。「メタボ体型」と言われるのがまさにこのタイプで、生活習慣病にかかるリスクが高まります。
そんな内臓脂肪は、付きやすいけど落としやすいという特徴があります。つまり、食事量を適正にし、ウォーキングなどの有酸素運動を取り入れていけば、内臓脂肪を効率よく減らしていくことができるのです。
食事管理も大事ですが、なるべく楽して体脂肪を落としたいですよね。脂肪は、皮下脂肪や内臓脂肪以外に、血中で中性脂肪としても存在しています。中性脂肪のうちエネルギーとして使われなかった余剰分が、体脂肪として定着するのです。この中性脂肪が気になる人向けの「トクホ商品」はよく見かけますよね。これを食事の際などにうまく取り入れていけば、脂肪の蓄積を抑えられ効率よく体脂肪を落とすことが期待できます。
ここでは、手軽に取り入れやすい飲み物や食べ物を3つご紹介します!
緑茶に含まれるカテキンには、食事で摂取した脂肪の分解・吸収を抑制する働きがあります。緑茶飲料にトクホが多いのはこのためです。毎回トクホのお茶を買わなくても、普通の緑茶にもカテキンは多く含まれていますよ。食事のお供を緑茶にするだけなら、だれでも簡単に実行することができますね。抹茶だと、ダイレクトに茶葉を摂取することができるので、抹茶入りの緑茶もおすすめです。
大豆は畑の肉と言われるほど植物性タンパク質が豊富ですが、筋肉の元になるだけでなく中性脂肪を減らす働きもあります。納豆や豆腐などは食事で取り入れやすく、トクホの豆乳も気軽に買うことができますね。
青魚に豊富に含まれるDHAやEPAに、中性脂肪を減らす働きがあります。調理が面倒であれば、魚の栄養がまるごと詰まった缶詰を活用するのがおすすめです。
女性らしい美BODYのためには、適度な脂肪は欠かせません。体脂肪率で痩せすぎを目指すのではなく、20%以上30%未満の範囲で筋肉を付けて引き締めていきましょう。メリハリのある美BODYになれる目安は23%です。
肥満体型でもう少し体脂肪率を落としたいという場合は、適度な運動と食生活の見直しが必要です。中性脂肪対策になる飲み物や食べ物を積極的に取り入れて、無理のないダイエットを行ってくださいね。体脂肪と筋肉がベストバランスとなることで、美BODYは実現します。